(再投稿)ニュースの紹介【「海外移住」夢の老後のはずが…まさかの貧困・孤独死も】

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一度このブログに投稿したエントリーですが、内容に不適切な部分も多くあると思ったので非公開にしましたが、多くの方が興味を持ったエントリーであるのがわかったので、ちょっと内容を書き換えて再投稿することにしました。

ご迷惑をおかけしました。m(_ _)m
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海外での老後は安く上がるし良いという話が出てきてどれくらいの年月が経ちましたかね。

私達が日本を脱出した1991年当時は旧通産省が「シルバーコロンビア計画」なるものをやっていて、やっぱり多くの退職者が海外に出た。

でもあの当時と近年の「退職者の海外でのロングステイ」は違いがあって、シルバーコロンビア計画で「安さ」が全面に出ることはありませんでした。実際にオーストラリア、カナダ、そしてポルトガルやスペイン、中南米に出た日本人は多くいたけれど、まずビザの取得ハードルが高く、「お金持ちのロングステイ」という感じ。

当時いろいろ調べましたがもう細かいことは忘れてしまい、オーストラリアのことだけしかわかりませんが、「退職者用ビザ」の取得には50万ドル(当時は1ドル100円以上)のオーストラリアへ持ち込める資産、あるいは年間3万5千ドル以上の年金収入が必要だったはず。つまり、オーストラリアへ渡ってからの生活が十分にできる資産と収入がなければ退職者ビザの取得は不可能で、マレーシアのように「現役時代の収入」、つまり退職後にはそれがなくなる収入でビザを取れるような仕組みじゃありませんでした。

我が家のビザは私が37歳(ビザ申請時)でしたし当然退職者でもありませんから、退職ビザではなく「(仕事もできて社会保障も受けられる)永住ビザ」でしたが、退職者ビザを取得して来た日本人(55歳以上)もゴールドコーストにたくさんいました。また初期の頃は永住ビザと退職者ビザと取得のハードルにほとんど違いがなく私達より前の人達はお金があれば永住権が取れたと聞いてびっくりしましたっけ。それも「見せ金」でも大丈夫だったと (@_@;)。そしてそのハードルはその後どんどん高くなり、永住権の取得は難しくなった。だからかなり昔は永住する気は無くても永住権を取る人たちも多かった。

ちなみにオーストラリアの退職者用ビザでは一切の社会保障は受けられず(長期旅行者と同じ)、「権利」としては永住権と天と地の差があります。だからロングステイのつもりでも永住権を取り、気に入れば働くことも全く問題がないし、失業保険なり年金(掛け金不要)ももらい、医療費も基本的にはほぼ無料みたいなものですから(公的機関)、オーストラリアで最後を迎えることも出来た。

ここで重要なのは、今でもオーストラリアへの移住はお金が掛かると考えている人が半端じゃなく多いのですが、大きな資産も収入もなく「独立移住」のカテゴリーで永住権を取る人の方が数は圧倒的に多いんです。ここは重要でそれは今も同じ。お金がないと永住権が取れないと思うのは大間違い。オーストラリアのタクシーの運転手も、レストランのウエイトレス、和食店で働く寿司職人も外国人は永住権を持っている(人が多い)のをお忘れなく。かつての移民が来ないと国が成り立たないオーストラリアは海外からの移住者の為に、オーストラリアまで来る交通費を政府が支給していたこともある。

また他の国はオーストラリアほど退職者用ビザ取得のハードルは高くはありませんでしたし、日本の通産省が旗振りをしていましたからそれに呼応して「退職者用ビザ」を新設した国もあったはず。だからそれなりの数の人たちが1980年代に海外に出た。

また退職者の年代ではなくても「海外に出よう」というブームが起きていて、それはやっぱりバブルの影響があったのでしょう。そこそこ大きなお金を持って海外に出て、ロングステイではなくて永住する人も一気に増えた時代だった(ハワイやカリフォルニアに渡った人たちは資産10桁なんて人も多い)。またお金がなくても移住できるのが多くの人達にわかった時代でもあって、海外に多くの人達が出ていった時代でもあったんでしょう。

私達がオーストラリアへ渡ったのは1991年ですが、私達もそのブームに乗ったわけです。ただしインターネットもない時代で情報を集めるのは難しく、メディアも騒ぐことはなかったように記憶しています。

そして近年も似たような海外ブームが起きた。

今回は日本政府が後押しすることはありませんが、皆さんご存知の「ロングステイ財団」は旧通産省が始めて、結局解散した「シルバーコロンビア計画」の流れを汲んでいると聞いたことがあります。

そして今回は「安さ」が全面に出ている。そして多くの人が海外移住と言う言葉を使うけれど、昔の移住のイメージとは違っていてあくまでロングステイが主目的。ロングステイ財団も「行って、いつか帰ってくる」のを前提としていて、「永住とは別」と明言しています。

そしてそれに沿うような形で、マレーシアですでにロングステイを始めた人たちの「物価は日本の3分の1」という話がどんどん広がった。そして「年金だけで暮らせる」と。そしてメディアもそれに乗った。これじゃ誰だってその気になる。

この「美味しい話」をそのまま信じる人も少なくなかったようで、日本の家を手放して「完全移住」と言えるような行動に出る人たちも出てきた。そしてそういう人たちも「幸せぶり」を誇張するので話がどんどん広がり、またそれにメディアも拍車をかけた。(でも今でもオーストラリアに比べると物価3分の1は間違いがないと思う)

私もマレーシアに行こうと思ったのはこの手のプロパガンダと言っても良いような動きがあったからで、それなくしては「マレーシア?なんで?」と思って転居なんて考えもしなかったはず。

私達はビザはMM2Hですがまだ現役でちょっと異質なのかもしれませんが、退職者で日本での生活や資産、収入に不安がある人達もその気になったんですね。

私はここに「良い話ばかりする人達」と「メディア」の功罪があると思っています。

藁をも掴みたいと思っていたところに、天から降りてきた一本の蜘蛛の糸にしがみつこうとする人も出てきた。

これで「このままじゃ老後を楽しめないだろう」と思って「より良い生活」を模索する比較的裕福な人たちの「お気軽ロングステイ」と、「生き延びるために海外に出る」人たちの混在が始まった。

特にそれが顕著なのが、ビザ取得ハードルが低かったタイとフィリピン。

特にフィリピンはフィリピンの自治体もその気になって、1980年代に日本から大量に世界に飛び出た金持ち日本人の例を知っていて「二匹目のドジョウ」を狙った。そして企業も同じで年寄り相手の商売、それは不動産であり、介護施設。そして「海外に出ればそこは【天国】」というイメージ作りに励む。フィリピンの場合は退職者ビザではなくて「永住権」を出すので、最後を迎えるには良いと思う人も多かったのでしょう。

そんな世の中うまくいくわけはないのでこの頃から私は警鐘を鳴らさないとうまくないと思うようになり、否定的なことをブログにも書くようになりましたが、「やる気満々の人たちの足を引っ張る上から目線の嫌味なやつ」というイメージを持たれたのは間違いないと思っています。

でも案の定、フィリピンは一瞬盛り上がっただけで「日本人の老人をターゲットにした商売」は多くが失敗しているニュースも入ってくるようになった。

素晴らしいと感激した「リゾートの中の家」が売れないとか価格が暴落したなんてのはまだ良い方で、うまくないのが「死に場所としてフィリピンを選んだ人たち」。施設が閉鎖、破綻、あるいはそれの一歩手前という状況になった。

そしてまだ元気なうちは「来てよかった」となるけれど、病気になると全て自己負担でとんでもないお金がかかり、ほとんどの資産を失い、もう帰るところさえないという人も出てきた。(環境としてはマレーシアも同じでしょう)

「海外で余裕のある老後を楽しむ」というのが、いつのまにか「お金が無くても生き延びられる海外」と解釈した人たちが多いってことじゃないですかね。

今から10年以上前にそでにそんなニュースも出てくるようになったし、このブログでも紹介したことがある「年金夫婦の海外移住」という「海外移住の光と影」を書いた書籍も出てきた。これはまだ「海外移住~~♪」の声が高い頃だったけれど、私はこの本は必読書だと思いましたわ。

この書籍が出版されたのは2008年です。

このサイトを見るとこの本の要約もわかります。買うならアマゾン。68円。(笑)

年金夫婦の海外移住

これは海外に出ようとする老人の必読書だと思ったのですが、当時は「海外へ出よう!!」というブーム全盛期。

ま、そして今に至るわけですが、マレーシアに住んでいる退職者で「悲惨なことになった」という人を私は知りません。私の場合は交友関係も広くありませんし、そういう話は私のところまで伝わってきません。ただフィリピンやタイの場合はかなり様子がマレーシアとは違うのは聞こえてきます。

ただ、マレーシア在住の友人に聞いた話ですが、彼女が日本人会に行った時に、あの玄関の事務所でスタッフに泣きついていた老人を目撃したと。その人は「もうお金がない。どうにもならない。助けてくれ」と言っていたと。

ま、これは氷山の一角でそういう人も居るんだろうとは思いますが、どれほど海外ロングステイを甘く見ていたのか、そのへんが気になるところです。

といういつのも前置きが長くなりましたが、こんなニュースがありました。

定年後に、海外などに長期滞在するロングステイ。
その滞在先として人気の高い東南アジアで、孤独死や貧困などに直面する日本人が続出しています。

でもねぇ、人生は自分が思ったほどうまい具合には行かないのが普通で、「前も地獄」「後ろも地獄」状態の老人って間違いなく居るはずで、だったら「海外に賭けてみるか」と考える人が出てきても全くおかしくない状態なんだろうとも思うわけです。

私も同じ状況だったら「海外に出てみるか」と考える可能性はかなりあると思いますもの。

でもそもそもそういう無謀さがあるから、そういう状況になってしまうのだろうとも思うわけです。私ぐらいの年令になると、「好きに生きてきて、今、苦労している」なんて人はいくらでもいるわけで自業自得なのかもしれない。

でもどうしようもなければ何か考えないとならないわけで、その選択肢の一つとしては物価の安いところへ流れていくというのは日本国内でも昔から普通に起きていたことですものね。

私が気になるのは、行った先で社会保障が受けられないのは当たり前にしても、民間の「保護団体」も存在しないこと。

そんなのは無くて当たり前だろうと思うかもしれませんが、前にも書きましたが、ゴールドコーストでは日本人会が窓口になって「有志が集まって」なんらかの対策を考えるなんてことがあったのですが(今は知らない)、マレーシアではそういうことを聞いたことがない。

マレーシアでも有志が集まってかなり積極的にボランティアをやっていますが、それは「より良い滞在を目指す」ためであって、何かあったのときの駆け込み寺にはならないんですね。私はそのことをボランティアの方々に聞いた時には「仕方がない」という返事でした。

当たり前って言えば当たり前なんですが、長い歴史の中で日本人の海外移住は半端じゃない数ですが、オーストラリアも含めてどうしてそこで皆が生き延びたのかと言うとやっぱり「助け合い」があったからだと私は思うんですよ。

自分で生きていけなくなった人は見殺しにする?

自分だってギリギリで生活しているのだから見殺しも仕方がないのかどうか。

ここは難しい問題で、駆け込み寺があったところでそこで全て解決できるわけもありませんから。

でも皆がそろって「知らん顔」ってのも変じゃないかと。

そういう意味で、今回のニュースではボランティア団体がかなり難しい問題も扱っているのを知り、凄いと思いました。でもマレーシアではそういう話は聞いたことがない。

自分の幸せだけを考えて、同じ様な人たちが集まって楽しむのも良いと思うのですが、なんだか私としては気持ち的にすんなり来ません。

皆さんガードが硬いってことは「君子危うきに近寄らず」になるんですね。本来、どうやって助けようかと思うべきところで「近寄らないほうが良い」となる。

これはグループも同じで、本来は解決できるようななんてことない問題なのに、「村八分」が起きるのね。これは私はマレーシアに来る前から何度か見聞きして具体例を知っています。

「海外ロングステイは楽しぃ~~~~~♪」という盛り上がりに、何か虚構のようなものを私は感じるわけです。

じゃぁどうする?なんて私には答えも持っていませんし、私に何が出来るわけでもありませんが、もしボランティア団体が存在する、あるいは立ち上がるということなら私は協力はおしまないつもりです。

どうやって楽しく皆で過ごすかも大事ですが、落ちこぼれを出さずに皆で生きていけるのかってところのほうに私は興味があります。

全ては自己責任ですが、それで全て片付けてしまう。見て見ぬふりをする。それで良いのかなと思ったり。

海外生活って「同胞で助け合う」ってのが基本にあると私はずーっと考えていましたし、そういうもんだと思っていたのですが、マレーシアにはまったくそれがないのに驚いたってのが本音。

「楽しく生活するために【助け合う】」ってのならいくらでもある。

これも新時代の海外ロングステイなのかと思ったり。

ロングステイは良いよ~~と宣伝する側にも問題があると思ったこともあって、「助け合いましょう」「何かあったら相談してください」という割には、困った時には知らん顔が現実なんだろうなと思ったり。

ってこれは現代の日本も同じで親子兄弟でさえ、昔のような助け合いが希薄になったような気がします。だから海外に出ればなおさらなんですかね。

なんだか時代が変わったってのを感じます。

良い話には裏があるのはなんでも同じで、ロングステイだって「耳寄りな儲け話」と似たような感じで捉えるのが大事なんでしょうね。

これから海外に出ようとする方々は、「楽しみをたくさん想像する」のと同時に「落とし穴もきっちり想定する」ことが大事だと思います。

でも頭に血が上ってしまうとそれも難しいんですよね。私もそうでした。でもあれは若さがあったからで、年寄りには制約が多いわけですから気をつけないとですね~。

若くしてMM2Hでマレーシアに渡った方がも多いようですが、ながーーい人生の中で何が起こるかわからないのに永住権もなく(何かあったら国外に追い出される)、社会保障もまったくなくてほんとうにそれで大丈夫なのか。子どもがいてもそれで大丈夫なのか。

その時はその時ですかね。

日本から海外在住者を見ると「楽しんでいるなぁ」「子育てもうまく行ってるみたいだ」なんて思う人も多いのかもしれませんが、「海外在住者は高いリスクを取って綱渡りをしている」と考えることも必要じゃないですかね。

また「何かあったら日本に帰る」という逃げ道を用意している人が多いと思うのだけれど、「海外を逃げ道」と考えて海外に出てしまって何か起きたらどうするんですかね。

 
 
 

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