「マレーシア政府、外国人コックの雇用を全面禁止へ」マジっすか?

マレーシアマガジンを読んでいたところ、こんなニュースが書いてありました。(ここをクリック)

そのニュースのネタ元はThe Star Onlineとのこと。

Govt to ban foreign cooks, only locals allowed to cook in restaurants

これは2019年1月からとのことですが、もうすでにペナンでは食料品店、レストラン、島の屋台などで外国人シェフを禁止したらしい。マジっすか?

一体何を考えているんですかねぇ。

業界側としては、レストラン業界では人手不足だそうで、マレーシア人は働きたくない様子。だから外国人を使うのを禁止するとレストラン業界は深刻な問題に直面することになると。すでに多くのレストランが廃業しているが、その理由は「人手不足」であると。

なんでこんな規制が出てくるのかよくわかりませんが、どうも外国人労働者による「質の低下」が基本にある様子。

この規制に関して「The Human Resource MinistryのM. Kulasegaran大臣」はこんなことを言っている。

「Kulasegaran said the move would be able to reduce dependence of local restaurants on foreign labour and ensure the quality of local food.」

つまり、この規制によってローカルレストランの「外国人労働者への依存を減らし」「食の品質を確保できる」と。

これを聞いて思い出したのは、つい最近、有名なインド料理店が「ドブ水で食器を洗っていた」のが暴露されて大騒ぎになったこと。この裏方ってのがまさに外国人労働者で「いつもはこういうことはありえない」なんて店側は言っていて「働き始めて間もない外国人労働者」がそれをして管理不行き届きだったと。

我々日本人からマレーシアのローカルフードを見ると衛生的ではないと感じますが、それ以上に衛生的ではない外国人がどんどん増えて彼らがマレーシアのローカルフードを扱うとなると将来どうなるのか。確かに恐ろしい。

そしてその兆候があるってことなんでしょうね。

我々が「外国人クック」なんて聞くと、和食の職人とかフランス料理のシェフを想像しちゃうけれど、そういうことじゃないんでしょう。

でも外国人を雇えないとなると、そういう本物のプロフェッショナルも駄目なはずで、一体どうなってしまうのか。ペナンでは何が起きているんだろうか。

この大臣の言うことはわかるけれど、能力がある外国人も駄目だとなると「マレーシアの食の国際性が崩壊する」ことも起きるんじゃないですかね。

これが起きるほうがマレーシアにとっては一大事で、調理も衛生管理も駄目だなんてのは世界中、日本でもあるわけで、それを「外国人を雇ってはならない」という規制でどうにかしようなんてあまりにも短絡的ですよねぇ。

ローカルがレストランで働きたくないってのもマレーシアが抱える大きな問題の一つでしかなくて、ありとあらゆる業界でそれが起きているんじゃないですかね。逆に高品質を維持するにはローカルは雇わないほうが良いと考える企業もある中で、「就労許可を与えるか与えないか」で問題を解決するなんて無理でしょう。

でもま、大臣も苦し紛れにこういう解決策を言っているとしか思えませんが、ペナンはすでに実施しているってのが気になりますよね。

もしかすると「居なくてはならないジャンルの料理人」に関してはビザのカテゴリーの中に「指導者、スーパーバイザー」みたいなカテゴリーを作って違うビザをだすとかするのかな?ってすでにそうなってるのかな?

どちらにしてもこんな規制が本当になったらマレーシアの食は壊滅するんじゃなかろうか。

「コスト削減のために外国人を使う」ってのは今後の日本でも大きな問題になるはずで、困ったもんですねぇ。

マレーシアとしては「調理師免許」を作るとか、「消防署、保健所」の規制を厳しくするのがまずやるべきことのはずですよねぇ。

そういう意味で日本ってたいしたもんで、実はアメリカとかオーストラリアの実情はマレーシアと同じなのね。怖い。

 
 
 

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「マレーシア政府、外国人コックの雇用を全面禁止へ」マジっすか?” への2件のコメント

  1. ママショップもインドやバングラの外国人に依存しています、チャイナタウンなんてどこにチャイニーズがいるのか探すほうが難しくて政府からも批判が有りました。
    ホテルや大資本であれば、ヘッドシェフをマネージメントと言う事にしてビザ取るとかするけど、中堅どころじゃもう無理でしょうねー個人経営のな屋台、レストランは人手不足で家族経営以外は辞めるしかなさそうですね。
    中興国のジレンマですねぇ。と言うわけで、私は日本での移民の議論を見るたびに、ヨーロッパやマレーシアみたいな例を見て、なぜ移民や外国人の賛成になるのか理解に苦しみます。実際マレーシアも不法移民で治安悪いところも有りますし、大抵は優秀な一期生が呼び寄せる2番3番目に来る質の落ちた移民が評判を悪くしちゃってるんですが
    話が脱線しました

  2. そもそも「外国人に頼る経済」ってのが駄目なんでしょうね。

    私も日本が気になります。政府はあえて「移民政策」という言葉を使わずに「外国人労働者を増やす」と言っていますが、日本の市民権を取るのは異常に簡単で、永住許可もスピーディーに出すと言うし、なおかつちょっくら働けば社会保障も受けられてなおかつ親類縁者の呼び寄せも可能。これって移民そのものじゃないですかねぇ。

    ドイツの開放的な移民政策も元はと言えば人権うんぬんじゃなくて、安い労働力が欲しい経済界の圧力があって、ドイツの繁栄の裏に移民政策があると。ってアメリカも同じで違法移民がどうじゃこうじゃというけれど、彼らがアメリカ経済を支えたとも言われている。

    じゃぁ、俺達も・・・なんて日本もその道を行くんですかね。

    でもまだ就労ビザを出すだけなら良いと思うんですよ。マレーシアみたいに永住権も出さないし、マレーシア人にはさせない。だから不法移民が増えるのかもしれないけれど、日本みたいにすぐに居住権を与えちゃう、望むのなら永住許可も市民権もお好きなように・・なんてことになったら国そのものが変わっちゃいますよね。

    それと経済が成り立たないのとどっちが良いんだ?みたいな選択っておかしいとおもうんだけどなぁ。

    私は日本はマレーシアを見習えと言い続けてきました。労働者は入れても労働ビザ以上のものは与えないってのは賢いやり方だと思うからですが、「外国人を利用する」ことに日本的なバツの悪さを感じてはならないし、権利はしっかり制限しないと大変なことになる。

    でも日本には「在日」の問題があって、もともとお人好しなんでしょうね。

    現在では「俺は薩摩だ」「俺は会津だ」なんて人はいないのと同じ様に、世界の国境がなくなってクソも味噌もまぜこぜになった世界になるんですかね。

    そんな世界を見ないで済む年齢になったのが嬉しい。(笑)

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