海外で見た酷すぎるクールジャパンの実態~マレーシア編~

Lot10の伊勢丹ですが、あそこには日本の税金が投入されているのは皆さんご存知の通り。

日本の内閣府が進める「クールジャパン戦略」の一つで、総合的な政策の企画・立案・推進をしているのは経済産業省商務情報政策局クールジャパン政策課。そこと伊勢丹が組んで運営しているのがLot10。

ここに投入された税金は9億7千万円。

このLOT10を日本の文筆家である古谷経衡氏が視察し、レポートを書いているのを発見。

海外で見た酷すぎるクールジャパンの実態~マレーシア編~

かなり辛辣な手厳しい批評だけれど、私としては全く同じ様に感じるし、一体どこの誰がこれに関わっているのか知るよしもないけれど、かつては日本で百貨店・スーパー相手に企画と催事で飯を食っていた私としてはいろいろ話を聞いてみたい気がします。

こんなことを書いたら怒られると思うけれど、私が知っている百貨店やスーパーって大した企画力を持っていないし、マーケティングも弱いのが普通でした。簡単に言えば彼らは「場所貸し」みたいな職業でそもそもああいうありとあらゆる商品を扱う仕事だからすべての業界に詳しいってことはまずないのね。バイヤーの中にはやり手もいるけれど、我々納入業者がレクチャーするのが普通でした。でももちろん華は彼らに持たせるし彼らの指示に従って動くわけだけれど、私から言わせれば彼らこそが官僚的だと思いましたわ。実務を知らないのね。

逆に現場の部課長や店長のほうが世の中を知っているけれど、大きな百貨店やスーパーは中央集権的で現場の声はなかなか届かない。でもこの会社は面白いと思ったところがあって、それは今はもう無い「長崎屋」でした。中途半端な規模のスーパーで本社機能も充実していなかったせいもあるんだけれど、店舗の店長、部課長はやり手の人も多く、面白い仕事が出来ましたっけ。

そんな私からLOT10を見ると、まさに現場なんか全く知らない官僚と、その彼らの意向に沿って動くこれまた官僚的な伊勢丹のトップの方でこのLOT10の計画・企画が立案されたんだろうななんて思うわけです。そしてそれを元に売上も利益も考えない、コンセプトだけ理解した若い新進のデザイナーやコンサルタントが協力して「展示場」を作ったみたいな。

でも所詮、売上、利益目的ではないわけで、ああいう自己満足の世界でも良いのだろうとは思うのだけれど、それにしても「クールジャパン」の目的があれで達成できているのかどうかは疑問。

あの店って「箱物が出来た時に目標達成」なんでしょうね。本来はそこがスタートなのに。

私がLOT10って変だと思うのはまさにそこのところで、売上も上がらず、利益も出ないのはしょうがないと思うんですよ。でもクールジャパンの目的である「外国人がクールととらえる日本の魅力」「ナショナル・クールという新たな国力 世界を闊歩する日本のカッコよさ」が発信できていないとしたら全く意味がないと思うし、その点で私には失敗作としか思えない。

ま、私みたいなジジーで過去の遺物みたいなのが何を感じようと関係ないとは思うものの、LOT10を見ていて思うことは「責任者の不在」ってことなんですよ。上から降りてきた企画をこなしただけみたいな。

官僚にしても伊勢丹の担当者にしても、とりあえず国策に沿って箱物を作ればそれで良し、みたいな。売上が上がらなくても利益が出なくても、そしてクールジャパンの発信が出来ていようがいまいが、給料はもらえるみたいな。働いているローカルの人達も全く同じで、暇があればおしゃべりとスマホいじりで生きていける。だから「いかに赤字を増やさずに現状維持をするのかが彼らの命題」みたいな店になってる。

でもそれもまたどうでも良いことで、あれだけの資金やリソースをつぎ込んで作り運営しているLOT10をマレーシア人がどう見ているのかってところが一番大事ですよね。で、そこはどうなの?

日本国内では昔から官僚だけが盛り上がってあちこちに「箱物」を作ってどうにもならなかった、なんて例は枚挙にいとまがないけれど、LOT10ってそれと全く同じだと思う私。

付き合わされている業者が可哀想だと思いますわ。

あそこに出店したり商品を納入するのを諸手を挙げて喜んでいる業者がいるんですかね。もしかしたら・・・なんてスケベ根性を出した業者もいるんだろうけれど、ちゃんとマーケティングをすれば大体結果は見えるはずなんですよね。でもそれってマレーシアのコンサルタント企業に上手く乗せられて「マレーシアに出店」した多くの飲食店も全く同じで、本社は名前とノウハウだけ出しただけ(経営の実体はローカル)なんて企業も多いみたいだけれど、やる気を出してそれなりの人材も投入して頑張っている店なんてほんの数社じゃないんですかね。とりあえず最初だけはそこそこの人材を送り込むことはしても、最初だけみたいな。

それでも本社の負担が小さければ良いと思うんですよ。

でも伊勢丹に出店するとなったら、経費は伊勢丹持ちなんてこともないはずで、業者は苦労していると思うわけです。地下の品揃えなんて行く度にどんどん悪くなるし。

じゃ、断ればいいじゃないかとか、撤退すれば?なんてのも伊勢丹との付き合いを考えたらそう簡単に出来ないわけで、担当者の「グロスで考えてください」という一言で赤字店舗の出店も受けなくてはならないのがあの世界の常識。つまり伊勢丹全体での売上総額で考えろってことなのね。下手に断ると、利益が出ている違う店舗を他の業者に切り替えるなんて意地悪もやられる。でも赤字店舗を受け入れれば担当者の顔も立つし、次には良い話が来るかもしれないという業者の期待もある。

でも今はそんな時代とも思えないし、LOT10に出店してまるで客が来ない、商品も売れない業者が一体何を考えているのかもわからず。

官僚がやる気を出しても結果が出ないってのはこの世の常識なのに、未だにそんなことをやっているのかと思うと、ますます日本の将来に不安を感じますわ。

だから日本には税金を払いたくない。百貨店が凋落するのも当たり前だと私は思うわけで、あの店作りにゴーサインを出した伊勢丹の幹部って一体何を考えていたんだろうか。そしてオープン時にあの店に行って感動した日本人、ローカルっているんだろうか。私としては担当者の自己満足を見せつけられたようで気分が悪くなったけれど・・・。

ただの一企業がやるなら構わないんですよ。でも日本という国家が「世界にクールな日本を発信するため」という鳴り物入りで始めた「クールジャパン構想」で、そして天下の伊勢丹が組んでもあの程度かと思うとがっかりするなんてもんじゃない。

和牛ではないただの(日本の)国産牛をWagyuとして売っているのも腹が立つ要因ではあるんだけれどさ~~~~。

 
 
 

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海外で見た酷すぎるクールジャパンの実態~マレーシア編~” への2件のコメント

  1. 読んで字のごとしCOOL JAPANなんじゃないですか?良く冷えてたでしょ?
    僕がコンサルならここを足場に「マレーシアの出店をお手伝い!用地選びからビザライセンスの代行、社宅から車の手配までお任せください。」と言って3,4店舗出してもらって身ぐるみはいで「御社のコンセプトはまだマレーシアには早かったようですね、保守的なんですよイスラムだし」なんて言ってごちそうさまですね。
    だぼさんやりましょうか一緒に皆さまのお手伝いをww

    • そうそう、あの店に行くと落ち着くのね。涼しいし騒がしくないし。(笑)

      そのコンサル業ですが、もう随分広まっていて今更やっても後発組で旨味は無いんじゃない?

      どうせやるなら「今までの損失を挽回する手がある」のを教えてあげましょうよ。

      で、もう一店舗出店させる、ってか?(笑)

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