全く違う方向から考えた「北朝鮮問題」

チキンレースと言うか猿芝居というか罵り合いが続いている北朝鮮問題ですが、どうなるんでしょうかねぇ。

安倍さんもトランプ氏も「圧力だ」と言うと「話し合え~~、対話だ~~」と騒ぐ人達がいる。共産党もそうだし「人権派」は右へ倣え。そりゃ対話で結論が出るのが良いに決まっているわけで「圧力は戦争につながる」と考える短絡さというか、アホさがここにあるわけで、理想論ばかり言っていればそれで良い人達って何の役にも立たないと思う私。

そもそも「圧力だ」ってのは、「対話に持っていくための一つの手段でしかない」ってのがなんでわからないんですかね。今までのトランプ氏の暴言も恐怖を与えて対話に持っていくのがミエミエだったじゃないですか。今は強気のトランプ氏とまだ対話を模索するティラーソン国務長官がいて、この二人の仲が悪くてティラーソン氏も辞任かどうか、トランプ氏をバカと言ったとか言わないとか不協和音が聞こえてきますが、これだって「台本通り」だと言えるのかもしれない。「何をするかわからない強気のトランプ氏」と「アメリカの善意であるティラーソン氏」の両極端があるからそれが作戦として意味があるんでしょう。どんなふうになっても「対話」の窓口は残しているわけで、どちらか一つにまとまっていたら陽動作戦にならないじゃないですか。チキンレースの意味もなくなる。

でも北朝鮮は歩み寄る態度は一切見せずに、今始まった米韓合同訓練に対してもかなり神経質になっている。「(アメリカが)想像絶する打撃に直面(するであろう)」と言っていて、またミサイル発射、大気圏外での核実験をやる危険性も言われている。

中国と北朝鮮の蜜月時代なんてのはすでに終わっていて、またひとことで「中国」と、いろいろな面を併せ持つ「集合体」をまとめて中国と考えるのも間違えで、習近平の宿敵である江沢民派と北朝鮮がくっついていたのは周知の事実で、中国の全体を意のままに動かせるわけではない習近平は北朝鮮をコントロールするどころか、圧力さえも掛けられないというのは前から言われていたこと。トランプと習近平の会談で「北に圧力をかけてくれ」とあの話が出た時点で、ウォッチャーは「習近平にはそれができない」と言っていたし、当然トランプ氏もそれを知っていてあえて習近平に言ったと。そして結果はその通りで、北朝鮮には圧力らしい圧力は掛けていなかった。ただ、実際に習近平にはできなかったのか、する気がなかったのかはよくわからず。

ただ今の時点では、中国が北朝鮮に困っているのは間違いがなくて、習近平とお坊ちゃまとは仲が悪いのもはっきりしている。

また中国が一番困るのは、万が一のアメリカによる北朝鮮攻撃があったとして、「その後どうするのか」ってところで、もしアメリカが北朝鮮に駐留する、また北朝鮮に「新米政権」が立ったら大変なことになるわけでそれだけは認められない。だから最初の時点で、アメリカが進軍したら「中国も軍を出す」と言っていたのはそれで、協力し合うということではなくて「アメリカを止める」という意味。でも「攻撃そのものは認める」ことを匂わせ出したのは大きな変化。前回の国連決議でも「制裁賛成」に回ったし、北朝鮮が孤立を深めているのは間違いがないし、習近平もこれを「内政」と見て、宿敵の、北朝鮮との繋がり、利権を持つ江沢民派を叩き潰す契機が来たと言えるのかもしれない。

ここから考えられるのは「アメリカが攻撃をしたとしても、北朝鮮鎮圧地上部隊は中国が出す」というところで話が付いている可能性。

ま、この辺までの考え方って一般的だと思うのですが、私は違うシナリオもあるんじゃないかと思うんですよ。

◯ 中国による北朝鮮攻撃

国連での制裁案に賛成票を中国は投じたわけで、お墨付きとは言えないまでも中国が動きやすくなっているのは間違いがないと思うんですよ。そして攻撃も、その後の治安維持も中国の主導で出来るとなれば中国にも「利」がある。またこの場合、北朝鮮は「韓国、日本、アメリカ」に反撃する理由が成り立たないという点が挙げられる。そもそも北朝鮮とアメリカは「休戦中」でしかなくて国際法上では「戦争中」。だからアメリカの攻撃も北朝鮮の攻撃も「休戦協定を破っただけ」であって、「戦争勃発」とは違うんですよね。

でも中国が北朝鮮を攻撃するとなると「新たな戦争の始まり」になるわけで、それに加担していないアメリカ、韓国、日本が「巻き込まれることはない」かもしれない。つまり北朝鮮はソウルを火の海にすることも出来ない。もしそれで北朝鮮の金王朝を止めることができれば、中国は「世界の英雄」になるかもしれないし、18日から始まった中国の共産党大会での「習近平の権力強化」を見れば、習近平にそれを実行する力はあるんじゃないかと。

日本ではあまり報道されていませんが、昨今の中国と北朝鮮でも「罵り合い」が始まっているのに、今回の共産党の全国大会に北朝鮮は「祝辞」を送った。これってなんなんでしょうか。祝辞どころか今までの北朝鮮は中国の邪魔をするが如く大事な場面でミサイルを飛ばして習近平を激怒させたのにです。私はこの党大会に合わせて北朝鮮は「何かする」と思っていたんですが・・。

私はこの祝辞は「中国の攻撃の可能性」をも考えた北朝鮮の「様子見」、あるいは「中国には迷惑を掛けるつもりはない」「中国と対話の準備はある」という意思表示じゃないかと思ったり。もしかしたら、我々が「アメリカが北朝鮮を攻撃するわけがない」と考えるのと同じことをお坊ちゃまも考えているはずで、実は「怖いのは中国」と考えている可能性すらある。

◯ アメリカの「サージカルストライク」に北朝鮮は反撃できない

アメリカと北朝鮮の「戦争」という見方ではなくて、アメリカが北朝鮮に放棄してもらいたいのは「核兵器」「ICBM」だとすれば、それらの拠点、基地だけを狙って破壊した場合はどう北朝鮮は動くのか。当然、その攻撃は戦争行為であるからして北朝鮮は反撃する権利を持つわけだけれど、反撃すれば徹底的にやられるのは明白で、もちろん金王朝の終わりとなる。だから北朝鮮は反撃をしないのではないかという考え方が出て来る。当然、その後はお坊ちゃまがそのまま居座るわけにもいかず、例えばロシアへの亡命という形になるのだろうけれど、「口で脅かされている時に亡命を決めることはできない」んじゃないですかね。お坊ちゃまが亡命するキッカケを作るのがアメリカによるサージカルストライクという考え方。

◯ 北朝鮮危機は「日本に未曾有の好景気をもたらす」

日本が北朝鮮のミサイルにやられる危険性が言われていますが、そんなことをしても「北朝鮮には何の利益もない」わけで、どんな馬鹿でもそんなことはしないはず。狂っていると言われるお坊ちゃまは今まで世界を相手にここまでやってきたわけで、彼のあるいは彼の参謀の「論理的な頭の良さ、したたかさ」は半端じゃないと私は思うし、最後の最後に「日本を攻撃して自ら滅びることを選ぶ」なんてことはありえないんじゃないですかね。

だから「先制攻撃が出来ないのと同じように、北朝鮮が攻撃されたとしても反撃できない」のが北朝鮮が置かれた立場であって、北朝鮮の、アメリカの今後の動きは、そこを中心に考える必要もあるはず。当然、日本、韓国、アメリカでテロを起こしても北朝鮮は消滅するわけで、それをお坊ちゃまが選ぶかどうか。当然、「偶発的に日韓を攻撃する」なんてこともないはず。

全面戦争、サージカルストライク、局地戦闘だとしても、「金王朝の崩壊」はかなりの確率で起きると私は想像しているのですが、もし「その結論が出るまでの期間は短い」としても、つまり戦争、爆撃が起きてもそれが延々続くとは思えず、結果はすぐ出るはず。早ければ数日かもしれない。でも問題はその後であって、北朝鮮を立て直すのにはかなりの年月が掛かるはず。あるいはもし戦争が起きたとしてそれが長引いたとしましょう。当然、ミサイルなどは最初の数日間で破壊、無効化されるはずで(日本への直接の被害はない)、長引いたとしても全面戦争という形ではないはず。

その時に必要な兵站なり様々な物資はどこが供給するのか。

あのかつての朝鮮動乱が「日本の発展の起爆剤」となったわけですが、それと同じようなことが起きるかもしれない。

あるいは、朝鮮半島平定の為に、「日本は金だけ搾り取られて終わり」になるのか。でも金を出すのは政府であって、民間は潤う好景気が来る可能性は高いと思うわけです。これは中国も同じで、壁にぶち当たっているAIIBの出る場面にもなるし、北朝鮮再建となれば半端じゃない規模の公共工事、ありとあらゆる産業の構築が必要で、大きな不良債権問題も抱えた中国には最高の挽回のチャンスになるはず。金は世界が出すんでしょうから。もちろん一帯一路構想との整合性もばっちりで、一番、北朝鮮を壊して再建したいと考えているのは中国かも知れない。

なんだかタイミングとしてはばっちりだし、「北朝鮮のその後」を考えると、利益があるのは中国だけみたいな気がしてきます。また万が一のアメリカにより攻撃、戦争だったとしても、中国の立場を変えることはないと思います。

どちらにしても可哀想なのは韓国だと私は思っていて、「民族統一」の悲願はあるにしても、親米の韓国主導で統一はできない。中国が絶対にそれを阻止してくるはずで、統一ができても中国と香港みたいな一国二制度、あるいは「高麗連邦」のような形になるとは思うのだけれど、アメリカや西側諸国、国連がそれの主導権を取ることは中国が絶対に許さず、統一するとなれば「中国の影響下に置かれる」のはほぼ100%間違いがないはずで、当然、その時には朝鮮半島から米軍は撤退。だからこそ、アメリカや国連が手出しを出来ないように「中国が攻撃」するというシナリオも捨てきれないわけです。

私はこの辺はアメリカも妥協できるんじゃないかと思うのだけれど、日本にとっては「統一は北朝鮮が大きくなったのと同じ」で、下手をすると「核ミサイルを保有した新国家」が生まれるかもしれない(韓国も当然統一後はそうなろうと考える)。そしてその国は「反日国家」なのは間違いがなく、中国は出来ることならそうしたいと考えるんじゃないですかね。中国の世界制覇の夢に一歩近づくわけですから。竹島も「軍の駐留」どころじゃなくて(小さな島だとしても)ミサイル基地化されることだってあり得る。

トランプ氏は11月に東アジアを訪問するけれど、その後の米中首脳会談も予定されていて、その時の習近平は今までの習近平ではなくて「権力を手中に収めた習近平」であるからして、「アメリカの攻撃云々ではなくて【その後】」が主に話されるんじゃないですかね。どんな戦争も理由や目的がはっきりしているのが普通で、「終わったあとのことはわかりません」みたいな状態で戦争を始める馬鹿はいない。ましてや自分が勝つのはわかっているんですから。

中国がどう動くか、何を考えるかが何よりも重要で、この「日本で言えば総選挙以上に重要な共産党大会」を待たずして何も決められなかったのは間違いがない。

私が気になるのはやっぱりそこのところで、習近平とトランプが「日本を無視して」今後の「東アジア」を決める可能性です。かつて「ヤルタ会談」でまだ第二次世界大戦が終わってもいない段階で(1945年2月)、戦争後の構図を連合国が集まって決めたわけですが、金王朝亡き後をどうするのか、その会談に日本が参加できるのか、日本の主張が通るのか、そこが最大の焦点だと思う私。戦争が起きるのか、ミサイルは飛んで来るのか、ソウルがどうなるのか、そういうことも気になりますが、一番の問題は「その後」のみと言っても良いのかもしれない。日本の将来もそれで大きく変わってくるはず。

安倍さんの言う「国難突破解散」とはそういう意味じゃないんだろうか。ミサイルが飛んでくるとか戦争が起きるかもしれないとか、そんな近視眼的なことじゃなくて、もっと大事な「その後の東アジア」をいかに作るかが最大のテーマだと思う私。

当然その時に必要なのは「日本の国益を考えた交渉力」であって、「お隣同士、手を繋いで仲良くしましょう~~♫」なんて幼稚園児みたいなことを主張するだけの政治家はいらない。

あるいは、北朝鮮の核装備を黙認する形(インド、パキスタンみたいな)になってしまうんですかね。そういうことになると、日米安保も怪しいものになってデカップリングが始まるかも。当然、日本も韓国も自国防衛のための「核装備論」が湧き上がってくるし、自国では持たなくてもアメリカの核を配備して「ボタン」はそれぞれの国が持つ、みたいなことになるのかも。そして北朝鮮はイランとくっついているのは間違いがなくて、また核を持ちたい国はいくらでもあるわけで、「核拡散」に拍車がかかる可能性すらある。

落とし所ってどこなのかさっぱりわからず。

私が一番良いと思う形は、北朝鮮でのクーデター。そこに中国が治安部隊を送り込み、金王朝ではない「親中の新政権」が樹立されること。核開発とICBMに関しては国連の責任で廃棄させて開発能力も奪う。

でもねぇ、それで東アジアに平和が来るってわけでもなくて、今回の北朝鮮問題は「将来必ずどこでもなんどでも起きる必然」みたいな感じがします。世界を巻き込んだ核の廃絶なんてのは夢のまた夢でしかなくて、ってそれを主張する方もそう思っているんじゃないですかね。きっと「どの国も核は持っていないことにする」という時代は来るのかもしれないけれど。

 
 
 

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全く違う方向から考えた「北朝鮮問題」” への2件のコメント

  1. 北朝鮮のその後ですが、ロシアがどのように出てくるかが気になります。
    坊ちゃんを支援しているのが、ロシアであるなら、体制崩壊しても何らかの影響力をもつと考えますが、いかがでしょうか?

  2. ロシアが北朝鮮の背後で何かやっているのは間違いがなくて、あのミサイルを我々が見てもロシア系の技術が流れているだろうことはわかりますよね。また今の米朝関係ってロシアにしてみればシメシメと思っているだろうし、後ろで糸を引いているのはロシアである可能性はかなり高いと思うんです。

    でもロシアの情報って殆ど無いに等しくて、彼らが何を考えているのか、今回の北朝鮮問題がどうなれば彼らの国益になるのかも見えてきません。アメリカ中国ロシアの三者が納得して丸く収まる形がどうなのかもわからない。

    北朝鮮問題は「その後の北朝鮮」を中国に任せるしか無いと思うものの、ロシアがそれで納得するとは思えないし・・。北朝鮮の体制崩壊した時にロシアが影響力を持とうとするとかなりややこしくなるんでしょうね。中国とロシアと共同で・・ってこともありえないのでしょうし。

    アメリカが動きそうで動けないってのはその辺に理由があるのかもしれませんね。

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