あらためて「リーマンショック」を考え、そして自分の投資方法を見直してみる

私の人生で一番大きな経済的打撃を受けたのはリーマンショックです。でも「投資対象」が大きく値下がりしたわけではなくて、「持っている資産が大きく目減りした」ということ。たったの3ヶ月で豪ドルは対円で半分の価値になり、資産の多くを占めていた不動産は3分の1に値下がりした。つまりですね、日本円換算で不動産は6分の1になり、全てまとめると3分の1以下になったんですね。この衝撃って半端じゃなくて、「俺はもうダメだ」「日本には二度と帰れない」って本当に思いましたもの。

オーストラリアに住み、豪ドルの資産しか持たなかった私が、あの「ショック」から逃げるのは簡単ではなくて「好きにして~~~」状態でした。(笑)

長期投資に関して私は一般的ではない考え方を持っているのは読者はすでに気がついていると思いますが、私の人生の中で「ショック」と呼ばれる世界の動きは思い出しても10回ぐらいはあるわけで、そのたびにガックリしてきました。積み上げたものが一瞬にして崩壊する馬鹿らしさです。こんなことを何度も経験していますと

○ 長期投資の考え方を変える

○ 長期投資はしないと決める

のどちらかを選ぶしかないんですね。でも人間って面白いもので、何度も何度も「打たれて」も同じことを繰り返す。バカなのか打たれ強いのかわかりませんが(笑)、私はもうそういう世界から足を洗いたいと思い続けていました。

じゃぁ、長期投資はしないのか?となりますが、資産をタンスの中に入れておくわけにも行きませんし、なんらかの投資行動はとるわけですが「利回り重視」はやめました。これが頭から離れないから虎の子を危険に晒すことになるわけで、安全重視なら利回りは悪くても「ショックが来ても泣かずに済む」ってことなんですね。

この考え方が私の基本にあるのですが、もともと「欲深い」ですから寝ている子が起きそうになるんですよ。でもそういう時にはあのリーマンショックを思い出すようにしています。

こんな動画を見たり。

これを見て思うことは、当時問題になった「サブプライムローン」が悪いとかそういうことじゃなくて、「世界の経済は何を基本に動いているのか」ってことなんですよ。そしてそれに我々一般人は気がついていて、危険を察知することができるのか、そしてそれから逃れることができるのかってこと。

リーマンブラザースって単に大手金融会社の一つじゃなくて、私にしてみれば「世界を動かしてきた企業」なんです。日本の「日露戦争」もリーマンブラザースが資金調達に応じなければできなかったと聞いています。その代わり、とんでもない額の借金+金利払いで日本は大変なことになりましたが、リーマンブラザースなり金融会社の動き一つで「世界は変る」のね。

私にしてみれば世界の中小企業が潰れてもリーマンブラザースみたいな企業は生き残るんじゃないかと思っていたわけで、そりゃサブプライムローンの問題があるにしろ、そして経営陣が背伸びをしすぎたにしろ、世界中の叡智を集めた会社であるし、私みたいなボケな社員なんか一人もいないはず。そして彼らのサジェスチョンによって何千億円ものお金を動かす大手の投資機関が多く存在していた。それは株式であり、デリバティブであり、M&Aであったり。

あの国は今後伸びますとか、あの企業は伸びている業界のトップを走っていて将来有望だとか、PERがどうじゃPBRがどうじゃとありとあらゆる数字を並べてはそれを投資機関に勧め、その動向は我々一般にも漏れて伝わり、世界中のファンドマネージャーも同じようなことを考え、「世界の投資が動いていた」わけでしょ。

でもそれらが否定されたのがあのリーマンショックだと私は思うんですよ。

間違えていたということではなくて、「危ういものの上に立脚していた」と感じるのです。

でも「投資の原点」を考えますとそこから逃れられないんですね。長期的に伸びる国、業界、企業に投資するのが原則中の原則ですよね。でも私はそれ自体に「問題が含まれている」と思うんです。リスクが大きく、変化も大きく、その考え方に立脚した投資は非常に難しいものになるはずだと。

そもそもですね、あの国(業界、企業)は将来有望だとかなんだとか、そういう情報って間違いがないんでしょうか。そして投資で勝つには「早く手を付けないとならない」わけで、皆がそちらの方向へ向かう時に「お尻」にくっついていたら上手くない。そして「変化がわかるのか」、「変化を感じ取った時に簡単に逃げられるのか」。

○ 情報は正しいのか

○ 情報を早く手に入れられるのか

○ 変化が自分にわかるのか

○ 逃げ時には逃げられるのか

これが「できる」という前提で「投資は成り立つ」わけですが、私はその前提そのものを否定したいのです。

例えば株式投資にしても、まず最初に「四季報」を読み、評論家の読みも聞き、そして「有価証券報告書」「決算短信」も読み、誰よりも早く情報が欲しいから「四半期決算短信」にも飛びついて、さらには「業界新聞」まで読んで理解を深めようとするでしょ。そして「この会社は面白い」なんてのを見つけるわけですが、そういうことって「全ての株式市場参加者がやっていること」と思って間違いがないんですね。ましてや大手は半端じゃなく優秀なアナリストを抱え、そして独自の情報を持っているわけで、我々みたいな雑魚が「正確な情報を早く手に入れる」なんてことは不可能なんですね。

「将来性のある企業に投資すれば、株価は上がる」なんて誰しもが信じていますが本当なんですかね。

自分が「この企業は将来性がある」と思った時には、他の誰もが同じことを考えているんじゃないでしょうか。ましてや大手はもっと多くのことをもっと早く知っている。

そんなリーマンブラザースが破綻するって、どういうことなんですかね。山一證券も同じ。

いや、彼らが破綻したのは「違う理由があるからだ」という人が多いと思いますが、本業の投資が上手く行っていれば破綻なんかしないんじゃないですかね。

また「値がつく」ということは「買いたい人」と「売りたい人」が「株数では同数存在する」わけで、自分が買いだ!!なんて思っても、それに売り向かう大手もいるってことでしょ。売り手は一体何を考えているんでしょうか。どんな情報を持っているんでしょうか。

為替の動向にしてもバリバリの評論家、研究者や学者が全く違うことをいうのはいつも目にしているわけで、一体どこに真実があるんですかね。ああいう専門家でも意見が分かれることを我々トーシロが考えてなにかわかるんでしょうか。

結局ですね、「赤鉛筆を耳に挟んだ【競馬の予想屋】の話を聞く」のに似ていて、また自分もその「予想屋の真似をする」ってのがどれほど馬鹿らしいことか考えないとならないんじゃないかとおもんですよ。

自分の情報が正しく、その分析も間違いがないと考えるのは私は「奢り」だと思うんですよ。そんな程度のことは世界中の人が考えていると思って間違いがないはずで、今で言えば「ウォーレン・バフェット」に心酔して、「なるほど投資はこうすればよいのか」なんて思っている人は私にはおっちょこちょいに見えるんです。彼のやり方は王道中の王道で今更始まったわけじゃなくて、株式市場が世の中に出来た頃から同じことが言われているはずなんですね。そして前には「タートルズ」、日本では「FAI」なんてのが有名になって、あれから何十年も経って、株式市場に入ってくる人たちはみんな同じことを考えていてそれでも負け組がごっそりいるのに「将来性のある企業の株を買う」のが良いといまだに信じている人達がいる。

いや、それはきっと間違いじゃないんでしょう。逆を言えば、「じゃぁ何を基本に投資するんだ?」ってことになりますから。

でも「将来のことはわからないにしても企業体質や将来性を買うしか無いじゃないか」ってのもわかりますが、それって「食べるものがないのだから、今目の前にある毒まんじゅうを食べよう」というのに似ていると私は感じるのです。

そして世界はそういうふうに動いている。これが私がリーマンショックを通して感じたことなんです。

ただ似たようなことはもう何十年も前から考えていて、「良い企業の株が上がるわけではない」のが普通だと思っていました。というか、自分が買おうと思った時には遅いのが普通。

ただし、時間の流れによって「益々業績が伸びる」、「人気が出る」ことはあって、株価は伸びることがあるのは間違いがないのね。でもそれって「将来も引き続き予想通りに業績を伸ばした」からであって、また「人気が出る」という不確定なものに立脚した「値上がり」だと私は思うんです。つまり、「わからないものに賭けている」のは同じだろうと。

そして世界で「何か」が起きると一瞬に市場の様相は変わってしまう。

私はこれはギャンブルと同じだと思っていて、相場師だのトレーダーだの「投資をしています」なんていうと冷めた目で世間から見られるのもそれだと思うんですよ(私はただのトレーダーで投資家だとは思っていない)。ギャンブラー、博打打ちを見る目。でも私はそれは正しいと思っていて、「将来を思い描いてそれに賭ける」のはギャンブル以外の何物でもないと思いますから。そして「投資活動」の基本はそれなのかもしれない。投資家はあの手この手を考え、使いますが、基本はギャンブラーと同じだと言うのが私の考え方。

そしてその考え方はリーマンショックで強固なものになりました。いわゆるマネーゲームそのものでしかなくて、どんな理屈を考えようと、どれほど高尚で難しい理論を持ち込もうがマネーゲーム以外の何物でもないと思うわけです。

もしそうじゃないとしても、「天変地異」には為す術がない。

それでも投資をしますか?ってことなんですが、「タンスに入れておくわけにもいかないからねぇ」ってことになる。またタンスに入れておくとそれがリスクになる世界の動きも起きるわけで、何らかのことをしないとならない。

でも「なにかしないとならない」というのが大きな間違いの原点のようなきがするんですよ。ましてや「収入が必要」となれば「リスクがないところには利益もないからね」なんて偉そうなことを言うようになる。そして自分にそう言い聞かせるようになる。私もそれ。(笑)

ま、そういうマネーゲームの中で多くのプロ、ハイアマが競っている世界で、自分に何ができるんだろうかと考えた時に、私は「その中には入らない」という方法を取ります。勝てる気がしませんもの。ましてや天変地異にも無力だし、それはしょうがないでしょうなんて諦めることも出来ない。

だからこんなに金利が低い時代でも「世界の国債」を買う人達がゴマンといるってことじゃないんですかね。株式市場なんて小さいな市場でしか無いのね。

では自分はどうするべきかを考えた時に、大正解は「余計なことはしない」ってことになるんですが、それで我慢できる私じゃないんですわ。(笑)

で、これしかないと思ったのが「危ない投資はしない」ってことで「安心な債券で我慢する」という方向性。定期預金にしておくというのと似たような考え方。

でもこれじゃ「収入がない」のね。そりゃ国債だってアメリカ国債みたいに複利で15%に回る時代もあったわけで、リスクらしいリスクを取らなくても6-7%に回る時代はどこにでもあった。

でも今は違う。

さてどうすればよいのか。

ここに正解はないのでしょうが、長期投資とは私にとってギャンブル以外の何物でもないし、ましてや業績が良いとかなんとかそんな理由で株式に投資なんて絶対に出来ないわけです。不動産投資も同じで「買い時、売り時」がわからないとどうにもならないし、じゃぁ売るぞ!と決めてもその日に売れるわけでもないし、空売りが出来ないから下落相場になったら泣くか見て見ぬふりをして放置するしか無い。そして持っているだけでダラダラと経費が出続ける不動産投資は私には受け入れることができない。不動産投資はそれなりのスキルがあればうまくいくこともあるのはわかるけれど、自分にはそれが無いのだからどうにもならず。(笑)

とにかく私にとって「長期投資」とは「神のみぞ知る【未来】に賭ける」行為であって、ギャンブルを楽しむのが目的なら良いにしろ、資産を増やすためにそんな危険なことは出来ないというのが私の考え方。

でも世の中には「流れ」というのがあって、その「流れに乗る」のは良いと思うんです。でもその流れが短期で変わるのか長期でも変わらないのかは誰にもわからないわけで、私には「長期投資をする」という考え方を取るのは非常に難しい。

じゃ、短期売買なら?

これは私は良いと思うわけです。将来のことは誰にもわかりませんが、「過去と現在」は誰にでもわかるわけで、「その方向性はこのまま続くであろう」という考え方は決して否定できない。でもいつかその流れは「必ず変わる」。それが明日なのか、来月なのか、来年なのか、10年先なのかは誰にもわからない。

でも「流れが変わりそうだ」という兆候をつかむことは絶対に不可能なわけでもなくて、その時には方向を変えるなり投資をやめればよいだけのこと。

つまりですね「長期投資」というのはあり得なくて、でも「結果的に長期になる」ことはあるんですね。でも・・・

「長期とは【短期が繋がったもの】でしかない」

という考え方です。これは「デイトレが良い」ということではなくて、「流れについて行く」ことをしていたらそれが1週間だった。1ヶ月だった。3年続いたってこともあるはずなんですね。でも動きが変われば明日にでも手放すというスタンス。

私が考えるリスク管理ではそういう結論に達します。でも現実的には「あのまま持っていれば・・・」なんてことが起きるのね。そして株式投資でも「これからはネットの時代だ」なんて考えてヤフーを買ったら一財産できたし、アップルが好きなんだよね、なんて安い時に株を仕込んだ人は150倍にもなってる。(笑)

でもこれって「宝くじを当てた人の話を聞くのと同じ」だと思う必要があると思っていて、あわよくば俺も・・なんて世の中うまいようにはいかない。でもきっとこれを書いている今でも、20年先には100倍を超えるほど大きくなる企業があるのも間違いがないんでしょう。でもそれを探したらまさにギャンブルになる。ま、それもお楽しみのうちとしては良いけれど、それで生活設計は出来ないわけだから、「無いのも同じ」ってことになる。

ま、私が長期投資や株式投資をやらないのはこういう理由です。

生きる道は短期売買しか無いというのが私の考え方で、それを突き詰めていったらスキャルに行き着いただけの話。(笑)

これは上で否定した株式投資も同じで、「あの業界、あの会社は良いから・・」という理由で儲かるなら、私に言わせれば世界中の株式投資家は大儲けできるはずなんですね。自分が努力する以上の努力をしている人は古今東西、世界にいくらでもいるわけで、そういう人たちも皆、儲けていなければ辻褄が合わないじゃないですか。でも「俺の読みは皆と違う」と思ったとしたら、それはまさに「奢り」であって、どのギャンブラーも同じことを言うのね。

「上がり出せば買う。下げる時には売り叩く」

これが相場の王道だと言われますが、私はそれは間違いがないと思っていて、株にしても「上がっているから買う」という理由は私は納得するのですが、「あの会社は良い会社で将来性があるから買う」というのは理由にならないと思っています。何度も書きますが、その読みが正しいのなら、自分より努力もし、情報ももち、頭の良い人達は世界中にゴマンといわるわけで、彼らも儲けていないとおかしなことになるってことなんですね。

昔からそう言われる王道を歩こうと思って株式市場に参入したのに、なんで思うように儲けられないんだ?ってのはここに理由があると私は考えています。

私は単純に考えています。

「上がっているから買う。下がっているから売る」

これ以上の売買理由はありません。

逆に「理由付け」を考えると、上がっているのに買えない。下がっているのに売れないようになりますから、

「下手な考え休むに似たり」

と理由を考えるのは諦めてしまう方がうまくいくと私は考えています。

でもその値動きの理由が業績や環境の変化であったり、会社の体質であったり、新製品の開発に成功したとか、トップが急死したとか、まぁ、動く理由は様々ですが、私は「そういうことを部外者である自分が考えても意味がない」と思っています。内情を知っている人たちはゴマンといるわけですが、私には何もわからない。公の資料で発表されていること以上のことは何もわからないわけですから。そして真実を自分が知るのは「やっぱり遅い」のは間違いがないんですね。撤退するべき理由がわかった時にはもう遅すぎる。

「買うのも遅い」「売るのも遅い」これが一般投資家の現実じゃないんでしょうか。でもそれは「値動きの理由を知り確認しようとするから」なんですね。

でもどんな理由があろうと、上がったり下がったりするわけで、その理由を「知る必要はない」というのが私のスタンスです。

どんなに良い会社だろうと、株価が下がってくれば売るのが当たり前で、「こんなはずはない。世の中が間違えている」なんて思いませんから。逆になんの理由も巷に流れていないのに上がりだせば、「何か自分にはわからないことが起きているのだろう」と考えるのが妥当で、それに乗るのは良いと思います。でもまたいつか動きが変われば、同じくその理由がわからなくても、その動きに従う。

「値動きに従順であること」

これが全てだと私は思うのです。理由付けは専門家に任せておけば良いことで、私達雑魚には「売ろうが買おうがその説明責任はない」んですね。ここが世の中の大企業やプロと違うところで、例えばリーマンブラザースのやり手ファンドマネージャーがですね、何千億も動かす機関投資家のところに行って「理由はわかりませんが、この会社、売買が活発で上がりだしていますから買いましょう」なんて言ったら、即刻クビになるんですね。一生その業界では生きていけないはず。

また機関投資家の社内でも、「どうしてこの株を保有するのか」の説明が出来なければ同じくクビになる。

あるいは貿易会社でも同じで、「円を買いましょう」と担当者がいえば、「なぜ?」と聞かれるのが当たり前で、「円が上がっていますから」と言ったらその瞬間にクビになるはず。

テレビに出ている評論家も同じで、彼らは「理由付け」をしないと生きては行けないんですね。

でも私たちは違う。

ここが重要だと思うんですよ。でもなぜか多くの人達は評論家の言うことを聞き、勉強し、ちゃんと判断できるように頑張るでしょ。

私に言わせるとチャンチャラおかなしなことで、「ファンドマネージャー、評論家にでもなるんですか?」と聞きたくなるわけです。

私は学生時代に起業してずーっと中小企業の世界にいましたが、実業界でも同じなんですね。

最初の頃はありとあらゆる偉人や成功者の書籍を読んで勉強しました。松下幸之助の本なんてどれだけ読みましたかね(笑)。でも実業にはそれが生かされない。全く関係ないとは言いませんが、そういう勉強をいくら重ねても会社は良くならないのね。また大企業の「正論」も中小企業の世界では通じない。銀行マンが「こうしたほうが・・」なんてのも教科書通りで使いみちがない。

私はそういうことをいつも感じて生きてきました。そして「真理」はきっと違うところにあると思い続けていたんですよ。

そして真理とはきっとそれを考える人の数だけあるんだろうと。だから他人の言うことは自分には通じない。そして自分の言うことも他人には通じない。

だから「自分流の真理」を探すしか無いわけで、誰それがこう言っていたなんてのはお話しにならないんですね。当然ウォーレン・バフェットのやり方を自分がやってもそうそう上手くは行かないのと同じ。ウォーレン・バフェットが凄いと思うなら、同じことをしようと思うのではなくて、ウォーレンバフェットに投資するのが筋じゃないんでしょうか。

相場の世界も同じで、特に昔から言われている王道は、それを信じてその道を進んだ「古今東西のとんでもない数の人達の結果」を考えるべきで、それを知って、よし俺もと思うなら良いんでしょう。でもそうじゃない結果が見えたとすれば、自分で考えるしか無いじゃないですか。近年のトレーダーにも有名な人はいくらでもいて、その人達が考えたシステムやインジケーターも存在しますが、彼らの書籍を見てもそのインジケータを使っても「彼らと同じ実績は作れない」という現実に直面するはずなんですね。

だから相場の本を読んでも同じ、セミナーに行っても同じ。

でも「大事な基本」ってあるはずで、それが理解できないとどんな凄い理論や道具を持っていても活かせないってことになるんでしょう。で、その基本とは「自己コントロール」であると私が考えているのはいつも書いているとおり。

自分で自分流の勝ち方を見つけるしか無いんじゃないでしょうか。「自分の足で立って歩く」とはそういうことで、誰かのやり方を模倣したり、有名人に心酔して真似しようとしたところでそれは自分の進むべき道ではないってことじゃないかと。これは相場でも実業でも同じで、私みたいなニッチの世界を生きてきたものに言わせると、「多くの人が賛同するやり方では失敗する」と思うくらい。それどころか「それって無理じゃないの?」と言われたところに実は生きる道があるような。ま、中小企業的な考え方ですが、他人が言うように「それって無理でしょ」がその通りになることも多々あるわけで(笑)、「自己満足」であっては駄目なんですね。でも自分では自己満足なんだか、それとも自分は何か凄いことを見つけたのかはわからない。

ま、禅問答みたいなもんで、「これが正解」ってのはないんでしょう。

ただ私としては「多くの人が失敗した道は、それが王道だと言われていても歩かない」と決めています。というか世の中って「王道だと言われた道を選んで失敗した人の数のほうが多い」と思うくらい。

少なくとも私は「ファンドマネージャー」になる気もないし、説明責任があるトレードをするつもりもないし、自分が信じる道を行くしか無いと思っています。それは

「川の流れに身を任すこと」

これが全てで、どうして今その川は東に向かって流れているのか、この方向性が正しい、いや間違えているなんて理由は考えません。(笑)

デイトレーダー、スキャルパーにかぎらず、短期売買を得意とする人たちって同じ考え方を持っているんじゃないですかね。気になるのは「値動きの理由」ではなくて「値動きの方向性とその強さ」のみと言って良いのかもしれない。

コメントに「株式投資を長年やっていますが思うように利益が出ていない」というコメントを頂戴しましたので、私の基本的な考え方を書いてみました。

おまけですが、では考え方を変えて短期売買にチャレンジしてみようなんて思っても簡単には行かないんですね。

私はこの動画を偶然見つけてびっくりしました。こんな方法で利益を出している人がいるんだ・・・って。またジム・ロジャーズの講演を聞いて何がえられるんだろうかと。ま、私も一度は聞いてみたいですが。(笑)

そうかと思えばプロでもこんななんだ・・・と思ったり。前にも紹介した金(ゴールド)のトレーダーですが。

 
 
 

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あらためて「リーマンショック」を考え、そして自分の投資方法を見直してみる” への2件のコメント

  1. ひさしぶりの書き込みです。

    今回の話は面白いと思いました。そういう考え方があるんだって。

    私は世界の大きな変化、勤めている会社の変化も同じで、自分にはどうにもならないことってあってそれに巻き込まれたら諦めるしか無いと考えてきました。

    でもそれは違うってことなんですね?

    でもどんな安全な投資にしろ為替の変化からは逃れなれないはずでそれはどう考えれば良いんでしょうか。

  2. ファンですかぁ・・。嬉しいような恥ずかしいような。(笑)

    要は「ポートフォリオを作ってリスク分散ですね」と受け取られると困るわけで、その「ポートフォリオ全体としてリスクを取らない」という考え方なんです。

    資産とは「守るべきもの」であって「増やすもの」ではないという考え方。その守りの中でポートフォリオはもちろん存在するわけですが・・。

    この辺って多分理解が難しいと思います。だって世の中の多くの人たちは「資産運用」と言う考え方が染み付いていますから。私の考え方は「資産は運用するべきじゃない」という考え方です。「守りに徹するべき」だろうと。(笑)

    収入は別途考えるってこと。

    為替に関しては「リスクオン」「リスクオフ」の時に相反する動きをする通貨がありますよね。それを均等に持っていれば大丈夫という考え方です。

    どちらにしても「絶対安全」はないわけですが、「積極的にリスクを取って資産を増やす」という世界中の投資家が考えていることを私は否定しているわけです。それはギャンブルと同じだと。

    でも「それをするしかない」状態の人たちって多いわけで、当然何千億、何兆円というお金を預かる機関投資家も同じ。ましてや彼らは「短期売買」なんか出来ないんですね。彼らの小さな動きだけで市場が上下しちゃいますから。

    我々雑魚は自由自在に動けるのに、考え方は「大手の機関投資家」と同じってのが私には滑稽に見えるのです。だから世界に何かが起きた時には「彼らと一緒に損失を出す」ことになる。

    そういえば昔、あるファンドマネージャーの話を聞いて驚いたことがあります。彼は彼のパフォーマンスは「TOPIX」が基準だと言うのです。つまりTOPIXが10%下げた時に彼のポートフォリオがマイナス5%なら「よくやった」となる。TOPIXが20%上げた時に彼がプラス15%なら「駄目」ってことなんですね。

    そんなバカなって思いましたよ。世の中がとんでもない不景気で、倒産が続出しているのだから「我が社も潰れてもしょうがない」という考え方と同じじゃないですか。みんなが損しているのだから、自分が損しても良いのか?

    逆に、皆が損している時にいかに利益を出すかが「才能」なはずでしょ。

    ま、今の世の中はヘッジファンドが力をつけてきましたし、ガチガチのお硬い銀行などもヘッジファンドやわけのわからないデリバティブに投資を増やす時代だそうで、私にしてみれば「それが当たり前」であって、「お硬い銀行もマネーゲームに手を出すようになった」という批判は逆だと思っています。

    「王道を守る」ことそのものが「赤信号、みんなで渡れば怖くない」状態だと思うわけです。

    また世界の有名投資家の言うことを聞き、「王道」と言われる投資をしていると「自分はこれで良いのだ」と考えてしまうのも「赤信号を渡る」のと同じだという考え方を私は持っています。

    ではなぜ私みたいな考え方が世の中に広がらないのか?

    答えは簡単で、「有名な人がやること、皆が正しいということ」をしていると安心してしまうってことでしかないんでしょう。学生時代に優等生だった人の考え方。(笑)

    でも昨今の利益を出しているトレーダーを見れば、どう考えても「非常識」としか思えないはずで、でもそこに「何か」があるんですね。これは私が歩いてきた中小企業の世界も同じで、皆がうんうんと思うようなことをやっていたら生きていけないのね。

    「人の行く、裏に道あり花の山」

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