「酉玉@パブリカ」焼き鳥の美味しさに感動した~~

是非行ってみたいと思っていた焼き鳥屋。パブリカに出来た「酉玉」という店。D3-G3-1、牛角の並び。

土曜日ですから予約をしないと無理だろうと、開店と同時の5時半に予約。ヨメさんと二人で行ってきました。

席はカウンターだけ。やる気満々だと思いました。焼き立てが美味しいわけだから総席数は減ってもテーブル席は作りたくないんでしょう。天ぷら屋と同じですね。

我らが一番乗り。(笑)

メニューを見ると「本当に焼き鳥屋なんだ」って思いました(笑)。余計な品数がないのね。そして焼き物としての焼鳥の種類がいろいろ。聞いたことのない部位がずら~っと並んでいる。

我々夫婦も焼き鳥が好きで昔は随分あちこち行きましたが、この30年近くの日本の食事情の変化が全くわからない我々としては、こういう焼き鳥屋が(今では)普通なのか珍しいのかもわからない。とにかく我々が知っている焼鳥とは違う世界でした。

さてさてどんな感じなんでしょう。

すぐ出てきたのが先付けというか、焼き鳥ではお決まりの「大根おろしとウズラの黄身」、そして野菜+味噌。でも「箸置き」もなく、この状態で目の前に置かれたので、ちょっとびっくり。

私は焼き鳥屋は「レバーと皮(手羽先も)」を食べてみればその店が見えると昔から思っていて、当然、最初にそれを頼んだのですが、最初に焼かれて出てきたのは「そろばん」。そろばんってなんだ?って思いますよね。これは私が大好きな「セセリ(首の肉)」の一部ですと。一部?ってのも不思議で、セセリ自体が小さな薄い肉でしかないのになんだろうと思いましたが、根本のところはまた違う名前がついていて、食感も違うとのこと。へ~~~。

見た感じの焼き加減は完璧。そして口に入れた瞬間。

おおおお~~~~~~~~~~~

と声を出したくなるほど美味しかった。なんなんだこれ~~。

次に出てきたのが「鶏皮」。これもずいぶん小さい感じ。でも串に綺麗にそして丁寧に刺してあって、これまた焼き具合も完璧で激ウマ。

ありゃ、写真を撮るのをわすれたか・・。

こんな焼鳥食べたことあったかなぁ・・・なんて考えていると、出てきたのがレバー。

この焼き方は私のツボにピッタリ嵌りましたが、これって後一分焼いたら焼きすぎ。1分足らなかったらナマ、そんな絶妙な焼き方に感激。

焼き鳥も寿司と一緒で食べる順番みたいなものがあると私は思っていて、肉肉しいものは後半に頼みました。レバーは焼き具合を見たかったのでフライング。(笑)

ということでまだまだメインは出てこず、「ぼんじり」、「心残り」とか。

ぼんじりも美味しかった~~~。これって変な店だと脂っぽくてオエっとなる店もあるけれど、そんな風には絶対にせずにぼんじりの旨さを引き出していると思いました。

クアラルンプールには焼き鳥屋って結構出来ていて、ふく田、鶏鬨、小池商店とかそれぞれ良いところがあるお店があるけれど(炭家は行ったことがない)、そういうお店とは「レベルが違う」のではなくて「世界が違う」と思いました。

焼き鳥屋に限らず、マレーシアには美味しい店がいろいろあって、「美味しいね~~」って思うことはあっても「感動する」店って私はまだJWマリオットの「上海」しかありません。この「酉玉」は感動した二軒目。(笑)

この店には薬味が三種。山椒、七味、ショウガ(粉)があるんですが、これらの出番はほとんどありませんでした。粉山椒だけは結構使った。実はですねえ、我が家には秘密兵器と呼んでいる美味しい塩があるんですよ。「ろく助の塩」なんですが、ヨメさんはいつもこれを持ち歩いています。そしてこの日はもう一つ持ってきているとハンドバックからチラっとみせてくれましたが「京都原了郭の粉山椒」。でもこれも一切出番が無し。

それと味噌が2種類あって、それも薬味なんですが、これの出番も全くなしで、でも美味しい味噌で、これだけでお酒が飲めるってやつね。そんな話を職人の古川さんと話していたら、本当にその味噌で酒を飲む人もいると(笑)。私は美味しいワサビがあればそれだけでお酒が飲めるタイプなんですが、そんな店って結構ありそうでないのね。

古川さんは気さくに色々話をしてくれる人で良かったのだけれど、これにはびっくりしました。

ダボ 「食材で、これは日本よりマレーシアの方が良いってのはありました?」

古川氏 「全く、何もないです。」

ダボ 「へーーーー、そんなもんですか。じゃぁ絶対に日本のじゃないと駄目なのはどんなものがあります?」

古川市 「いろいろありますが、大根ですね。こっちの大根は全く使えません」

これにはびっくりしました。そりゃシシトウだの椎茸だのは日本産ってのはわかりますが、こちらに豊富にある大根が全く駄目ってのは意外でした。それと鶏肉の仕入れもかなり苦労している様子。特別な鶏ってわけじゃないようですが、鶏の部位を細かく分ける習慣がマレーシアにはないわけで、説明してもその通りやってくれないらしい。だから大事な場所なのにちょん切れていて使えないで捨てたりすることもしょっちゅうだとのこと。

それの代表がちょうちん。要は卵巣っていうんですかね。卵を産む前段階の「殻のない」卵がブドウみたいに連なっている部位ですが、その「ひも」と呼ばれる輸卵管がちょん切れていると使えないらしい。いわゆる「玉」だけだと焼き鳥に出来ないとのこと。そんなことを聞くと「捨てるなら頂戴よ~~。網焼きするから」と言いたくなる卑しい私。(笑)

でもこのちょうちんの部位ってマレーシアで長年和食の世界にいる人でも見たことがないと言っていましたっけ。

でもこれが激ウマでしたので、私もどこかで手に入らないか探してみようと楽しみが出来ました。(笑)

このちょうちんって「きんかん」って昔呼んでいた気がするんですが、子供の頃は結構食べました。煮てあるんですが、しっかり煮ちゃいますからカチカチ、モソモソとした、「茹ですぎの黄身をもっと固くしたみたい」なのね。それはヨメさんも同じ経験があるとのこと。でも食べたのはそれこそ50年前の話で、その後は今まで食べたことあったかなぁというほどのご無沙汰。

これってタレで焼くから美味しいんでしょうね。焼き方も温泉卵みたいに低温で火を通しサッと表面を焼く程度で、口に入ると「温泉卵の黄身」みたいにネットリとして卵好きには涙がちょちょぎれるほど美味しい。

流石だと思ったのが、先っぽにはちょうちんが着いていて、串の根元の方には「セセリ」が付いている。これを一緒に食べると美味しさが倍増。多分、ちょうちんだけとか輸卵管、卵巣がばっちりついていると「焼き鳥」じゃなくて「ホルモン焼き」になっちゃうんでしょう。

この後は定番が続きます。

ネギマ。

かしわ。

ハツ。

ササミ。

この辺は「普通」って言っちゃ悪いのだろうけれど、他店と差別化するのは難しい部位じゃないですかね。特に「ハツ」なんて本当に焼き方だけ。そういう意味じゃ「手羽」もそうですが、確か頼んだつもりだったのに出てこなかったっけ。

でもこれには驚き。私はつくねが大好物なんですが、これが出てきたときにはあれ?って思ったんですよ。あまりにも「普通のつくね」でしたから。

ところが食べたら激ウマ。私はつくねに「黄身」を付けて食べるのが好きなんですが、このつくねはそんな余計なものはつけないでくれって主張している様。(笑)

でもこれも何も特別なものではないようで、ミンチの状態で仕入れたものを二度挽きして(こちらのミンチは荒いとのこと)、それにナンコツ、タマネギが入っているだけですと。ただ焼く前に「鶏の脂」で揚げてあると。

職人の古川さんて「店の名前を背中にしょって偉そうに話す人」とは全く違っていて、ざっくばらんで気さくで面白い人なのがこの店の良さでもあると思いました。私たちは焼台の前のカウンターに座りましたが、焼くときの古川さんの真剣な表情が良かった。だからといって客の方は知らん顔ってわけでもなくて、客扱いが非常に良い人でした。

それとですね、勘違いかもしれませんが、彼が自分で焼いたものをちょっと見て、サッと横のゴミ箱に捨てたんですよ。それが何かはわかりませんでしたが、焼き方が気に入らなかったのかなと思ったり。こういうこだわりがあるって凄いと思う。

次に大好きな「モミジ」を頼むのを忘れていましたので、それを頼みました。モミジって「鶏脚」です。飲茶の点心でもありますよね。茶色の煮たやつと白い酢漬けのがありますが、私は酢漬けが大好きで、若い頃からよく食べています。でも見た目がまさに鶏の足ですから毛嫌いする人は多いのね。ヨメさんも九州の地元じゃ随分食べたくせに、今になるとあの足をしゃぶる図が嫌なんでしょう。食べません。

でもま、私は好きですから頼んだわけです。当然、鳥の足が出てきて、しゃぶるように食べるんだろうと思っていた。ところが出てきたのはこれ。

全ての骨が取り除いてある。(@_@)

こんなのは生まれて初めて食べました。鶏の足が好きな人はわかると思いますが、豚足と同じでこの部位の骨の数って凄いんですよね。ま、細かいのがたくさんある。しゃぶって食べるときだってそれをどけるのが面倒なのに、「ナマの状態」で骨だけ外すって、「精密機械工」みたいな仕事じゃないかと。(笑)

きっとメスとピンセットを持って骨を外すんじゃないの?なんてヨメさんと冗談を言っていましたが、本当にメスみたいなナイフじゃないとできないんじゃないだろうか。

当然、これも激ウマで、鶏脚大好き人間には\(^o^)/だと思いました。

一品料理ではこれまた大好物の鶏皮。それの煮物。

美味しかったけれどしょっぱかった。煮詰まっちゃったんでしょうかね。塩っぱいとは古川さんに言いませんでしたが、きっと味見はしていないんだろうなぁと思った。ご飯のおかずでも塩っぱいぐらい。

ま、その他、色々頼みましたが、やっぱり「焼き鳥」って「食事」にはなりえないんですね。「酒の肴」でしかなくて、これだけで「ご馳走様」とはならない。いや、量が多い少ないじゃなくて、食事としての満足感の問題。

最後に食べるものっていろいろなくて、(大食いの)私は「親子丼」を頼みました。

ちょっと変わった親子丼で、いわゆる普通の親子丼のイメージじゃなくて「つゆだく」であっさりしている。面白いのは「ごぼう」が入っていたこと。つゆだくでごぼうが入っているって、これは親子丼じゃなくて「鶏の柳川」って言ったほうが客はピンと来るはず。

でもまぁ、美味しかったし感激しました。

このお店は「変わったもの」を食べるから良いと私は思っていて、焼き鳥屋だからって「ネギマ2本、かしわ2本、椎茸とシシトウね」なんて頼み方をしたら全く面白くないと思います。今回は8割方の焼き鳥を食べてみましたが、次回行くときには多分、ネギマやかしわ、砂肝、ササミ等は頼まないと思います。やっぱり頼むとしたらそろばん(セセリ)、ちょうちん、モミジ、つくねは絶対に外せないし、それを2本ずつ頼んで一杯飲むみたいな感じが一番幸せになれそう。(笑)

でも焼鳥が美味しいと酒が進みすぎちゃうのね。今回はヨメさんと二人なのに720mlの日本酒が2本、あっという間に空になりました。焼き鳥も結構食べましたので、最後の支払いがちょっとびっくりな額になりましたが、満足感はばっちり。

次の日の朝も、ヨメさんと「昨日は美味しかったね~~」と小一時間話していました。こんなことって珍しくて、「今日も行く?」と聞かれたら「行こうよ」ってなるね、なんてどちらかが本気で行こうと言い出すのをお互いが待っていたような状態。(笑)

こういう焼き鳥って日本を離れてそろそろ30年。ましてや日本にはヨメさんはその間、4回ぐらいしか帰っていませんし(日本に帰りたくないという)、日本の焼き鳥事情も全くわからず。私は新橋育ちですから焼き鳥屋ってのは結構知っているんですが、こういう美味しい焼き鳥を食べた覚えがありません。だから「久しぶりの日本の味」っていうんでもないんですね。我々夫婦には全くわからない「未体験ゾーン」でした。

当然、私の息子は食べたことがないはずで、その内、また行こうと思います。

でもやっぱり「焼き鳥」って食事にはならなくて、何かが足りないのね。

昔で言うと、クラブへ行く前の「同伴」で高級焼き鳥屋でちょこっとつまんで飲んで・・・みたいな。(笑)

だから焼き鳥で完結することってない感じがします。帰りにとんこつラーメンでも食べて帰るとか?あるいはクラブじゃないとすればカラオケか?

そういう意味でも、この酉玉って店は結構苦戦するんじゃないかと思いました。焼き鳥、それも狭い範囲の尖った良い個性があってもそれで客が集まる市場の大きさってクアラルンプールにはないと私は思うんですよ。やっぱり香港やシンガポールと違っていて、たとえば「蕎麦屋」「天ぷら屋」の専門店がそれだけで勝負できる市場じゃない。

今回、行ったのは土曜日でしたが客足はまばら。我々は結構長い時間いたけれど、その間の客は5組。二人連れ3組。お一人様が2組のみ。

また焼き鳥って「それでお腹いっぱいにする」という料理じゃないし、一串の量も少ないとなれば、結果的にお腹いっぱいにするには価格的に無理があるわけで、何かプラスアルファがないと難しいんじゃないかと感じました。

店の経営の心配なんてする必要はないわけですが、売上があがらなければその店はいつか消えていくのが当たり前で、海外ではそういう店が多いんですよね。「本気を出せば出すほど【売れない】」と言っても良くて、結局地元の人が食べる「なんちゃって和食を安く売る」方が経営としては成り立つ。

ゴールドコーストでもそうでしたが、現地在住の日本人は「うるさい割にはケチ、店にも頻繁に来ない」のが普通で(笑)、そんな日本人が喜ぶ店は「良いような感じはするけれど」すぐ潰れちゃうのね。

だから良い店には本当に頑張って、あの手この手を考えて生き延びて欲しいと思います。

調べてみると、酉玉は海外店舗がいくつかあるようですが、直営店は日本国内の2店舗だけで、あとはフランチャイズ。どこのどんな地元の企業が絡んでいるのかわかりませんが、「儲からなくても良いから、この店の良さは失わないでくれ」なんていうパートナーなら良いなぁ、なんて思ったり。(笑)

職人の古川さんは2年契約で来ていると言っていたかな?3年かな。その時に新しい「ちゃんとした」職人が来るのか、それとも「その間に現地スタッフを教育してくれ」ってなるのか。

ま、先のことはおいといて、楽しめる間に楽しむしか無いですね。

Publika Dutamas, D3-G3- No. 1,, 1, Jalan Dutamas 1, Solaris Dutamas, 50480 Kuala Lumpur
電話: +60 3-6211 0306
月曜定休
17:30~23時ラストオーダー(ランチは無い)

 
 
 

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