現実は厳しい~~~~

マレーシアに渡ることを決め、MM2Hのビザを取って7,8年間、何度もマレーシアを行き来し、ネットで調べ、すでに6,7年住んでいる両親や姉に「本音の話」も聞きつつ今まできましたので、それなりにマレーシアのことはわかっているつもりでいました。

でもそれは全く間違えていて、こちらに渡った初日から今まで気が付かなかったことの連続みたいな感じでした。これってやっぱり意識の差なんですかね。どの国、どの都市でも旅行で行くのと住むのとは全く違いますが、ここクアラルンプールも全く同じであるのを痛感しました。

想像していたこと、期待していたこととは随分違う。ただ、我々は「マレーシア~~♪」と舞い上がったことは皆無で、夢らしい夢を抱いたこともありませんから、「思いと現実の差」という意味ではたいした衝撃があったわけでもない。

でも銀行とのやり取りにしても、買い物に行ってもご飯を食べに行っても、一体マレーシアって何なのか、この国の人たちは一体何を考え、何を大事にして生きているのかが全く見えなくて、でもそれは「自分とは違う」という意味でしかなくて、良い悪いの問題じゃないんですよね。だから自分とは違っていてもマレーシアを悪く言おうとは思わないし、彼らの生き方の中に本当の人間らしい生き方があるのかもしれなくて、学ばせてもらおうと気は持ち続けようと思ったり。

自分の持っている基準、価値観とはかなり違うのはわかっていましたが、でもなぜかコンドに関しては「どうにかなるんじゃないか」という甘い期待を持ち続けいていたようです。「ここまでひどいのか・・」って言い方は「マレーシアのコンドは素晴らしい」という人も多いので反発がある言い方ではあるとは思うのだけれど、それは私だけでなく、ヨメさんも長男も同じ思いを持っています。やっぱり発展途上国、東南アジアのコンドの域を出ていないと感じます。

でもマレーシアのコンドは良いかもしれないと勝手に思っていた私が悪いわけで、そりゃ先進国と比べる方がおかしいでしょうと言われればその通りですものね。日本だって今のレベルになるには40年は掛かったわけですし。

でも今思い出せば、コンドに関してはいろいろ問題があるとブログに書いていた人は多くいたわけで、そこから私は奥深いものを一切読めていなかったのだろうと思います。

というかやっぱり私は不動産のことは全くわからなくて、ましてやマレーシアの・・となると想像の外だったとしか言いようがありません。マレーシアでは多少、お金がかかることを受け入れればどうにかなるんじゃないかと甘いことを考えていました。

でもやっぱり不動産屋とか関係者は「うまいことを言いすぎ」なのは間違いがないと思うし、それに引っかかって後で泣く人もかなりの数じゃないかと想像します。広さや部屋数に比べて、なおかつプールやテニスコートが付いていてこんなに安いの?なんてびっくりしちゃう人もいるんでしょうね。

ま、どちらにしても前回、今回と住んでみたいコンド、エリアのAirbnbを探して数日間ずつ泊まってみたのはやっぱり良かったと思います。

コンドって同じコンドでも部屋によってまるで違うのは当たり前で、Airbnbで泊まったぐらいでそのコンドの良しあしをいうのは間違えていると思います。でも少なくとも、その地域の昼と夜の違い、コンドの顔、設備、概要はわかるわけで、それはたとえペントハウスでも一番安い部屋でも同じですから、それを知るのは良いことだと思っています。

特に私が驚いたのはコンドの「共有部分」というんでしょうか、それは駐車場であり、部屋への通路であり、部屋の入口であるとか。

現物を見ずにコンドの事を調べると、やっぱりフロアプラン、写真、動画で見るしかないじゃないですか。でもいくらそれを見ても、駐車場の使い勝手がめちゃくちゃひどいとか、狭いとか、建って10年も経っていないのに壁は崩れていたりとか、そういうことまではまるでわからないんですね。

特に私が気になったのは通路です。コンドの玄関は5スターホテルみたいに立派で、エレベーターホールも綺麗。ところが自分の部屋の階でエレベータを降りたらそこはもう別世界、なんていうコンドをいくつか見てきました。

なんていうのかなぁ、例えばデパートの中を歩いていて、何かの拍子に裏側に迷い込んじゃったような感じがあるんですよ。表は綺麗だけれど、一歩裏に入ると商品の搬出搬入をするエレベータがあり、倉庫もあり、通路は薄暗く、防火扉もあったり。そんな感じを受けるコンドって生れてはじめて見たので本当に驚きました。

これじゃいくら自分の部屋を綺麗にしても意味がないじゃないですか。自分の部屋に行くまでに気分が落ち込んじゃう。

私が明るいコンドが良いと何度か書いたのはそのことなんです。薄暗くて汚くて、風も通らずムッとするような通路に「安いドア」があってそれが玄関。そういうコンドは多いと感じました。それも「高級コンド」の類でです。どことは書きませんが。

でも古いと言われるコンドでも明るさを感じるコンドもありました。素晴らしい~~ってわけじゃないけれど、明るくて風も通り、決して小汚ない感じはない。

たとえばモントキアラのPinesもそうで、古い古いと言われるものの、私はあの雰囲気は決して悪いとは思わないんですよ。

たとえば通路。明るくて良いと思いませんか?

dsc_02872016_9_r

ユニットの玄関。

dsc_02902016_9_r

これを悪いと思うかどうかは人次第でなんとも言えませんが、私はこの雰囲気は良いと思うんです。ここは雨が降ると吹き込んじゃいますが(笑)、明るいし風通しは良いし、私には申し分ない。

でもこういう感じじゃない高級コンドが多いのが私には不思議でならないんですよ。自分の家に行くまでに薄暗くてジメッとする倉庫街を通っていくような・・・。

私が文句を言っているのはこういうレベルなんですよ。5スターホテルみたいな綺麗さが自分の部屋まで続いているべきだなんてことを言っているんじゃない。

どうして共有部分を安っぽく作るのか、あるいは建てたら建てっぱなしで放置なのか、そういうところが理解できないし、信じられないんです。

部屋によって良い部屋もあるとは言いながら、ではひどい部屋はめちゃくちゃでもしょうがないなんて、そんな高級コンドがありますか。そもそも設計の時点でなにかがおかしいということだと思うんですよ。高級コンドの代名詞みたいなコンドの3BRで、一つのベッドルームは独房みたいに窓一つないなんて信じられます?それってメイド部屋じゃない?なんて思うかもしれませんが、そのベッドルームにはバスルームがついていませんから、メイド部屋にしたらメイドと住人が同じバスルームを使うことになる。(笑)

実はこのK Residenceも同じで1500fsぐらいしかない部屋なのに、玄関の横にお手洗いがあるんですよ。いわゆる大きな家についている、お客様も使えるようにってタイプのお手洗い。それがですね。なんとその大きさがとんでもなく大きいのね。こんな大きなトイレって私はみたことがないくらい。4畳半まではないにしても広いところに便器が一つ。(笑)

2BRの部屋ですよ。1500sfぐらいの。それなのにこの広い客用トイレ。面白いでしょ?

こういうバカみたいなつくりのコンドをいくつか見てきました。だから「部屋によって違うんですよ」なんてことを聞いても「そうですね」とは答えたくないんですよ。そもそもそのコンドの設計の段階から手抜きだったんじゃないの?って思うわけです。

それでも豪華なバスタブや素敵なイメージのマスターベッドルーム、バスルームを作ればそれがセールスポイントになるのね。私もそういう写真を見ただけで、このコンド、すげーーって思っちゃいましたもの。(笑)

でも冷静に細かいところを見ていくと、素性はたいして良くなくて張ったりでイメージアップを図っているのが私みたいな素人にも見えてくる。こういう経験って日本でもオーストラリアでもしたことがないので、本当に驚きなんですよ。

KLCCのMarcにしたって、あの玄関を見ただけで普通の人はすげーーコンドだっておもうんじゃないですかね。

私はこの63年の生涯でこんな凄い玄関のコンドを見たことがなくて、本当に期待しちゃいましたよ。それだけにエレベータを降りたところからの落差も凄いと感じたわけです。

Post from RICOH THETA. – Spherical Image – RICOH THETA

マレーシアって「張ったりの国」というのが段々やっとわかってきました。格差も大きくて、見栄っ張りで張ったりが好きだし、それが有効な国なんでしょうね。だからパッと見栄えの良いものが受けるし、そういう風に作るのはコンドも同じなんでしょう。

でも中身がイマイチなのは、表面だけ真似して作っている日本食と全く同じなんじゃないですかね。

私は外観も中身も普通のコンドで良いんです。ちょっと広さが欲しいだけ。でもその「普通」ってのがマレーシアではなかなか見つからない。不思議な国だと思います。

でもま、段々様子もわかってきましたので、自分たちにあったコンドを探すというより、どうにか妥協できればそれでOKなわけで、マレーシアに私たちを合わせるべきだと考えるようにしました。

そういう意味では今泊まっているK Residenceは実は建設中の時からいろいろあったコンドなんですよね。2006年に出来上がってもアベニューKも全く人気がなくて、ゴーストタウンと言われていた場所。その後、2012年だか13年にいろいろ頑張ったんでしょう、リノベーションもしたんでしょう。そして今の様にどうにかなるようになった。でもね、アベニューKもよーく見てみるとキーテナントらしいテナントは入っていないし、上層階はいまだに空いているし商業的にうまくいっているようには見えません。地下にLRTの駅があるのにですよ。

コンドもコンド自体に問題がないとは思いませんが、これはオーナー次第でどうにでもできるレベルだと私は思うし、そこそこ気に入ったユニットがあれば、ロケーションの良さではピカイチですからこのコンドを選ぶ良さはあると思います。

しかしこうやってあちこちのコンドを見てみると、本気でマレーシアに住もうとする人たちがどうしてコンドを購入するのかってのがよーーくわかるようになりました。

共有部分はユニットのオーナーにはどうしようもありませんが、コンドそのものがそこそこ良ければそこを購入し、自分の思うようにリノベーションしようと思うのも良く理解できるような気がします。

でもそれでもきっと我が家は買おうとは思わないだろうなぁ・・・。そもそもそんなに長くマレーシアに住めるとは思えませんし。

私の「一番住みたい国」は「日本」。日本以上に素晴らしい国なんかないと思う。

とはいうものの、私の心の中に「もしかしたらこれがこの国の良さかもしれない」という小さな思いが芽生え始めているんです。それは「この国では自分の生きたいように生きられる」ってところ。

日本は横並びの国ですし「出る杭は打たれる」。オーストラリアは自由な国ですが、税金も高くやっぱりコンサバティブな国で大きくなるのは難しい国。アメリカみたいな自由さ、チャンスがオーストラリアにあるとは「私は」思いません。じゃぁアメリカが良いんじゃない?って話になりますが、好きなように生きるという点においてはやっぱりアメリカに良さがあると思っています。

で、マレーシア。この緩さ、なんでもありさ、他人は他人で全然関係なし。この国を多民族国家で皆が上手くやっている国だなんていう人もいるけれど、私はそれは全くの錯覚だと思っていて、こここそ多民族国家の問題を抱えている国で、多民族が上手く手を取り合って生きているなんてことがない国。差別はないのかもしれないけれど、「はっきりした区別」がある国であって、みんながお手てつないで仲良くやっている国じゃない。

この「他人に関与しない」ってこの国の良さでもあって、格差はあって当たり前とする国だし、それはつまり弱者には辛い国なのは間違いがないにしろ、「何かをやろうとする人」にはチャンスの国に見えるんです。

「俺は俺だ、俺様だ~~~」というナルシストには最高の国かも。(笑)

他人の目を気にせずに好きに金を儲けて好きに生きられる国。ま、それって餓鬼の世界といえばそうなのかもしれないけれど、自由といえば自由。

それがアジアの特徴なのかもしれないですね。発展途上国の良さもそれかもしれない。

でも歳をとればとるほど「人は一人で生きているのではない」という思いが自分の中に大きく育ってくるし、俺だけ良ければそれでよしという考え方は段々遠くなっていく自分を感じています。だから「俺だけ良ければよい」的な世界って、精神的に受け入れたくない部分もあるんです。

さてさて、こういう荒っぽくて、そしていい加減で緩いアジア、発展途上の国で自分がどういう風になっていくのか、それも楽しみの内。(笑)

にほんブログ村 海外生活ブログへにほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村 海外生活ブログ マレーシア情報へにほんブログ村 海外生活ブログ マレーシア情報へ
にほんブログ村 海外生活ブログ オーストラリア情報へにほんブログ村 海外生活ブログ オーストラリア情報へ
にほんブログ村 海外生活ブログ 海外ロングステイへにほんブログ村 海外生活ブログ 海外ロングステイへ

現実は厳しい~~~~” への2件のコメント

  1. マレーシアにいると、daboさんと同じことを感じます。

    これは経済を牽引してる中華系の影響がすごく大きいと思うのです。
    彼らはほんと、見えっ張り。
    コンドにもそのエッセンスは盛り込まれています。
    特に最近出来たところは、ユニットの予算が足りないのか物価上昇のあおりか、共用スペースのゴージャスさは増強され、その分個別のスペースは経費を削減しているのがあからさま。
    多分、材料だけでなく職人さんの経費も減らしてるんだろうなあと思う部分も多いです。
    塗装やタイルの張り方も新しいコンドの方が雑な気がします。

    お金があってこだわりのあるオーナーはどうせ内装をやり直すので、なおさら建設時の工事はミニマムになりますよね。

    マレーシアの緩さの理由は、メインのマレー系と中華系の全く相いれない宗教観、価値観によるものと思います。
    彼らがうまくやっていくコツはただ一つ。
    気にしないこと。関与しないこと。

    そして、マレーシアの悪いところだなあと思うのは、民族による待遇の違いに皆があきらめていること。
    これは前に居たミクロネシアでも感じたことですが(理由は違いますが)、ここぞというときに「どうせ頑張ったって。。。」とあきらめちゃうんです。
    ここを頑張って自分の満足行く状態にしようとか、つらいけど粘り強く交渉しようとか、ならないことが多い。
    傍から見てると本当にもどかしいですよ。
    だから、途上国枠から抜け出せないのだよ、と。

    でも、今って本当に「途上」だと思うのです。
    台湾やシンガポールがそうなったように、あと10年、長い目で見ると確実に進化するのではないかと思います。
    少しずつで良いので、成功体験を重ねて、自信を付けていってもらいたいなあと思います。
    曲がり角を曲がった外国人としては待てませんけどね。。。

    • なるほどね~~。やっぱりそういうところがあるんですね。

      実はいつか日記に書こうと思っているんですが、テレビのディスカバリーチャンネルで「Fallen of Penang」という番組を見ました。かつてイギリスの統治下、皆が幸せに生活しているところに突然日本軍が爆撃を開始したと。街は破壊され人々は殺され、その後、日本軍が進駐して虐殺、婦女暴行も始まったと。

      3年半の日本の統治下では日本語を強要され、日本人を見れば頭を下げてお辞儀をしないと殴られたと。

      しかし原爆投下後、日本は連合軍に降伏し、ペナンにも幸せな日々が戻ってきた。そしてその後、独立したと。

      イギリス史観、あるいはマレーシアの教科書に書いてあるとおりのことかもしれませんが、これを見ていて、「独立心」ってどこにあるのかって思ったんですよ。

      大東亜戦争がなくても自分たちは独立できたのか、そこのところがわからない。また「植民地」でもどうにか生きていければ良いのか。

      そもそも歴史的にそういう民族なのか、とか。

      争い事を嫌う人たちなのは現在の彼らの行動を見ていてもわかるような気がするのですが、大事なところでも行動をしない部分もわかるんです。たとえばタクシー乗り場で長い行列を作っているところに「某国人」が割り込みをする。ありゃりゃと思ったのですが、マレー人はそれを見て見ぬふりをするんです。

      ったくもーと遠くから見ていたら一人の白人女性がその某国人に近寄り、文句を言って列からつまみ出した。

      私はこの出来事が「マレーシアを表している」と感じました。

      タクシーやGrabTeksiに乗るとドライバーとよく話をするのですが、民族間の溝は大きいと感じます。腹の中ではお互いを馬鹿にしているのがわかる。あるインド系のドライバーは「一緒に乾杯はしても絶対に心は開かない」と断言していました。

      そして「日本は良い」というマレー人も多かった。

      でもこれもそのまま受け取ってはまずくて、「争いごとが嫌い」な人たちの「どんな相手にでもするリップサービス」だろうと思いました。

      独立心とか民族の誇りとか、そういうものが無いとは言わないけれど、「ポイントが違う」と感じました。

      でもこれはマレーシアの問題だけじゃなくて日本も同じで、最近は「自分が良ければそれで良い」という人たちも増えていて、このままでは国も滅びる。他国に自国の将来を委ねることになるんだろうと思ったり。

      でも反面、「良きリーダーがいればそれで良い」というのも感じました。日本みたいに平均値が高いだけでは駄目で、皆を導く天才がいればそれで国でも企業でも発展するのだろうと。

      マレーシアを見ているだけでいろいろ勉強になります。(笑)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です