オバマ氏が広島へ行ったことを今あらためて考えてみる

オバマ氏が広島へ行って献花し演説したあの件ですが、心情的には受け入れるべきだとは思いますが、私としては受け入れたくないという(ごくごく少数派の)考え方を持っているのは前に書きました。

演説の上手いオバマ氏は昔からで、あれを「なんとなく」聞くと良いことを言っているように聞こえるし、あの抱擁の場面も感激する一瞬だったのはわかりますが、「核廃絶」の思いが強ければ強いほど、あの出来事を「過大評価」してしまうと思っていました。では来なかったほうが良いのか、謝罪すべきだったのかというとそうは思っていないのですが、あの演説にしても私はプラハでの演説(あれでノーベル賞をもらった)よりは内容的に下だと感じました。

原爆の日を迎えて、興味あるニュースを見つけました。あのオバマ氏が来た時に式典に参列した「被爆者唯一の全国組織である日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の事務局長・田中熙巳さん(84)」があの時とは違うことを今では言っている。

あの直後に「素晴らしい」と評価していた彼は今になって「(オバマ氏が)所感を話したというけれど、あの人は何も感じていませんよ。予定されたことを言っただけだ」「いま、そのこと(評価したこと)を後悔している。翌朝、帰りの新幹線で演説内容を読み直していたとき、それが間違いだったと気づいたから。」

雰囲気であれを評価する人が大半だと思いますが、オバマ氏が何を言ったのか一語一句詳細に見ていくと、(いつもの通り)考えつくされた演説で、人民の心を掴むのは上手いけれど、内容はというと???のところがあるはず。

「オバマ大統領は、広島で変われなかった」 被爆者の怒りと願い (BuzzFeed Japan) – Yahoo!ニュース

オバマ氏が理想主義者で、また「核実験の廃絶」をつい最近言い出しましたが、彼の信条は理解できますが、あの夢を語ること、そしてそれを口に出してしまえばその夢に沿った行動しかできなくなるわけで、それを喜んでいる勢力があるのを忘れてはならないと思っています。

もし彼の夢の実現を願うのであるならば、国連の常任理事国には「拒否権がある」ことをどうにかしないかぎり世界では何も決まらないはずで、祈る時間があるのであれば、今のその最大の問題点をどうにかすべきだと行動するのが順序だと思います。でもそれは無理だから「祈る」「理想を言う」で自己満足していて良いのかどうか。

彼が平和を望んでそれを口に出せば出すほど、世界は混乱する。私はそう思っています。シリア、クリミア、南シナ海、北朝鮮の今があるのもオバマ氏の影響が大きいと思うのです。

大統領は夢を口に出して人民に希望を与えるのが仕事なのか、それとも「夢は心の中にしまっておいて」厳しいことを言い、現実的な平和を維持するのが大事なのか。ここが難しいところじゃないんですかね。でも彼は人民受けの良いことを言うだけ。だから私にはオバマ氏はエンターテイナーに見えるのです。

全ての人が心を一つにして祈ればそれが成就するのではなく、違う理想を持った勢力がその隙に動き出すだけ。それが現実だと思っています。つまり、理想を言えば言うほど、賛同者はかたまり、それに反するものは「明らかな敵」となり、分裂の溝が深くなるだけじゃないですかね。そしていつかそれが「戦争」となる。理想を追い求めるからこそ、その先にあるのは最終的に白黒を付ける行動であると私は考えるわけで、「世界にはたくさんの理想論がある」というのを前提とし、それを認め、その中で妥協と棲み分、痛み分けをするしかないんじゃないですかね。

つまりオバマ氏が戦略を持っているとしたら、それは世界の平和主義者の心を一つにして、それに反する勢力を浮き彫りにして皆で反対していくしか無い、ってところなんだろうと思うわけです。この考え方って宗教にどっぷり使っている人にありがちな考え方で、そういう理想を全面に出して進めるから「世界は変わる」のではなくて、逆に「白黒つけないとならない時が来てしまう」と私は考えます。でもそれで「反対派」を一掃することができれば、世の中は安泰になるんでしょう。これって共産主義者と全く同じで、その思考パターンからの脱却が重要だと思うんですがねぇ。現実は無視して理想論で政治家を選ぶ国民も同じに見えます。

核装備にしても軍拡にしてもそれを倫理上の観点から訴えてもどの国も動かない。でも「コスパ」「割にあわない」となれば手を引く。そんなもんじゃないかと思ったり。ま、それは政治家の仕事だけれど理想論をいうだけの政治家は国を、世界を動かせないんじゃないですかね。

しかしまぁ、ヒラリーにしてもトランプにしても、彼らが演説をしている姿を見ると、かなりの違和感を感じます。内容はべつにして、あの目つき、あのしゃべり方は異常者のそれに見えます。あれを彼らのパワーだと思ったら間違えで、人間の所作には本性が出ると私は思う。でも彼らがああなるのは民意を読んでいるからで、アメリカの病巣はかなり深いのかなと思ったり。

 
 
 

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オバマ氏が広島へ行ったことを今あらためて考えてみる” への2件のコメント

  1. オバマは黒人であり世界史を引っ張ってきた主役の一員ではない。彼にその自負心、プライド、気負いといったものを感じない。黒人やヒスパニック、女性等虐げられてきた階層へは深い同情、暖かい眼を注ぐがWASPとかネオコンとかの歴史的強者には距離を置き冷淡或は無関心。そんな人物が世界の警察官アメリカの大統領になってしまったのはアメリカの人種構成が大きく変わったからだけの理由なのかはわからない。
    彼らにとっては国家理念、理想とかいう高尚なものには縁がないと言うか余り関心がないように見える。日本でも似た傾向にある。例の尖閣に中国船が何百隻も押し寄せて今や風前の灯の状況の中でも危機感を抱く人は少ないようだ。実に驚くべき現象と思う。昔の日本なら提灯行列しながら国民自ら率先して政府を叱咤したろうに。オリンピックや芸能界の些事に人々が熱狂しているのを見るともう祖国などという熱い想いが全く希薄になってしまったのか。

    • まぁ、ブッシュの反動もあるし民主党だからあんな路線でしょう。で、あの路線で行くのならアフリカ系の方が良いだろうとバックも考えたのかもしれませんね。

      そもそも無名に近かったオバマ氏がどんどん出てきたのは彼を推したバックがいたからだし、今のアメリカの路線はもう決まっていたってことだと思います。

      今後は誰が大統領になっても今の流れは強くなり、アメリカがより内向きになるであろうことは見えているわけで、これがキッカケになって平和ぼけしている日本人も目が覚めると良いですね。

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