日本が変わる、世界が変わる

人間って自分の経験でしか物事を判断できないのが宿命だと最近良く感じます。そして自分が生きてきた世界、環境を「普通」だと信じてしまう。それがベストなのかどうかは別にして、そんなものだろうと。

世の中が良くなって欲しいのは万人の願いで、しかしそれは決して同じ方向を向いているわけでもなく、中国、ロシア、ISILを見てもそれはすぐわかる。それぞれが「より良い生活」ではなくて「存続を賭けて虎視眈々と動く」のが世界であって、理想論を唱え続けても世界は変わらない。

世界は変わらない、あるいは自分にとって悪い方向に動く可能性が見えた場合、どうしたら良いのか。この時、理想じゃ夢じゃとそんなものはもちろん、自分の感情やプライドさえも抑えて「現実に対応」するしかないですよね。結局、世の中ってそういう風にできているわけで、今更、そういう状態になったわけでもなく、でもそれを考えることなく理想を追い続け、「あるべき論」に拘るばかりの人って、本当に幸せか、アホかどちらかでしかないと思っています。

そして多くの日本人はそういう状態にあるんじゃないかと感じる今日この頃。安保法案に「戦争反対」とわけのわからんことを叫び、「憲法を守れ」と建前論から抜け切れず、そのくせ、中国の武力を世界に誇示する行動には何も言わない。私はこれを見て、もう日本は駄目だと思ったくらい。完全に「ファンタジーの世界」に生きていると感じます。

そんなことを常日頃感じているんですが、毎日楽しみにしているユーチューブのニュースを見て、こりゃ日本はかなりうまくない状態、方向へ動くとはっきり見えてきた気がします。

近年、マスコミに顔を出すことが増えている経済評論家で保守系の「三橋貴明氏」の解説です。ま、彼は右よりで、極論をいうことが多いと私は思ってはいるのですが、彼の視点で世の中を見てみるのは非常に大事だとも思っています。良い悪い、当たりハズレはまた別の話。

1.台風今日上陸 豪雨警戒
2.安倍総理 経済優先再び
3.消費税還付 世帯で合算 上限1人年4000円超
4.派遣法案 参議院委員会で可決 明日成立へ
5.取材で見えてきた中国社会の今
6.農協改革が招く最悪のシナリオとは

これらが今回の話の内容ですが、3,4,5,6から日本が向いている方向が見えるような気がします。

消費税ですが、我々一般の感覚としては「先延ばし」したほうが良いと思う人が多いと思っているのですが、財務省や多くの国会議員はまるで逆なんですよね。特に財務省の力の凄さって我々にはなかなか見えないけれど、議員もマスコミも財務省に逆らうことはまず出来ない。彼らは金の「入」と「出」を両方握っているわけで、彼らに楯突く勇気がある方がおかしいくらい。そして増税は彼らの基本路線。

安倍さんの解散総選挙を無駄だのなんだのという人は多かったですが、あの時も、財務省の存在、それを頂点としたピラミッドが存在することを全く無視している人が多いと思いました。「安倍さんは【増税しません】と一言言えば済むだけだろうに」と誰しもが思ったはず。でも増税をしないと安倍さんが決めるってことは、財務省に対する反乱でもあったわけで、また彼らの息の掛かった大多数の議員、あるいはマスコミに対しても、「国民は何を望んでいるか」をはっきりさせる必要があったんですね。麻生副総理でさえ、「増税は既定路線、世界に対する公約」と言っていたのを忘れてはならないはず。つまり、あの選挙は「国民向け」ではなくて「国民の意志を」はっきり財務省や議員、マスコミに見せつけて、「これで良いですね?」と黙らせる為に、絶対に必要なことであったと私は思っています。

そもそも安倍政権が出来た時を思い出せばわかることで、安倍氏は自民党内に強固な支持基盤を持っていわけではなくて、「民意によって出来た政権」だと私は考えています。その彼が反対派をだまらせるためにはどうしても民意で証明する必要があったのだと思います。でもその構図は一般国民には見えづらく、なんで解散?と思ったんじゃないでしょうか。

それでも安倍さんはその強大な力に譲歩しなければならない状態に変わりはなく、今出てきている「消費税還付」の話題は、この番組の中で三橋氏が言うような「めくらましの類」でしかないと私は感じます。

「税収を増やすには税率を上げても駄目」「経済発展しかない」のは多くの人に事実としてわかってきているのに、財務省の増税推進は変わらない。また安倍さんに「再度の増税先送り」を言わせないための「投げ玉」のように思えます。とにかく話題がそこにいかないようにしているのがミエミエじゃないですかね?

私としてはこんな小手先のことをやっても日本の将来は駄目だろうと思っていて、最近のデータでは「マイナス成長」がはっきり出たわけで、そしてチャイナショックも考えるとこのまま行くと日本の将来はかなり危ないと思っています。

また5のチャイナショックですが、巷を見ていると「たいしことはない」という論調が目立つような気もします。今回はリーマンショックと違って、リーマンショックは「事件」であって、それが世界の金融市場を直撃した。でも今回は確かに違う。でも私は中国の持つ病巣は深く大きいと思っていて、それだからこそ、各国が力を合わせて「景気の【気】」の部分が落ち込まないように援護射撃をしているんだろうと見ています。中国は大変なことになっていて、それが世界に必ず波及するなんてことを言っても、誰も喜ばない、嬉しくないわけですから。

でも今回のチャイナショックは決して青天の霹靂でもないし、多くの人が予想していたことでもあって、そしてそれの根の深さはわかっているはずなんですね。上海株が上がったからそれを好感してNYも東京も上がった、チャイナショックは大したことはない、なんて白々しい言い方が通用するのか。でも世界中が「どんな手を中国が使おうと」崩壊はせずに軟着陸して欲しいし、その間に各国が対処する時間を稼ぐという構図だろうと私は思っています。リーマンショック後に中国は「内需拡大」で世界を救ったと私は思っていますが、そのツケが今回ってきている。

ま、そんなこんなで、世界の見通しは私はかなりうまくないことになっていると見ていまして、各国があの手この手でチャイナショックの拡大を抑えこもうとしても無理じゃないかと。

そしてびっくりしたのが4の派遣法案に関して。

竹中平蔵氏はかなり以前叩かれましたが、やっぱり彼の言う方向に日本は動いているのだろうと思いました。結局、雇用の自由、首切りも簡単にし、なおかつ「賃金を下げる、あるいは上がらない方向」で日本は動いているんだろうと。それをはっきり口に出す人はいないにしても国が決める法律にはその方向性が見えますよね。

我々日本人は、「貧しい国々の人たちと同じような仕事をしても何倍もの賃金をもらえる」のが当たり前だと思って来た。また日本以上に高い賃金がもらえる国もある。それは当たり前のことでしかないのだけれど、日本は「賃金は下げず」「雇用も確保」できて「働く人たちにも良い社会」を目指しているはずだと「信じたい」けれど、実は違う。

ファーストリテイリング、ユニクロの柳井社長が「世界共通の給与体系」を言った時に、日本中がびっくりしたと思うのですが、財界人はそれを狙っているのは間違いないと思うんですよ。同じ仕事をして日本の給料が高いとなれば、企業は海外に活路を見出すしか無いし、結局それで困るのは「日本の国民」だという考え方。

たとえ派遣だとしても「雇用を確保」し、低賃金だろうと収入がある状態を作り、また企業はそれによって利益をあげられる構造にすることを日本政府が考えているのは間違いがない。働く者たちが「今のまま」で収入も上がり豊かな生活ができる日本を目指しているのではない。これがはっきりしたような気がします。

貧しい地方では「出稼ぎ」が普通にあるし、貧しい国の人々はより良い収入を求めてやっぱり海外に「出稼ぎ」に出る。でも日本としては「出稼ぎに出ないとならない状況」だと考えている国民は少数派で、政府がそんな世の中にするはずがないと信じているし、そういう政府は打倒しなければならないと考え、共産党が伸びているのもそれが背景にあるんでしょう。

私は「グローバリズム」なんていかに軽く馬鹿げたことかとこのブログに何度も書いていますが、まさに多くの人が望んだグローバリズムの結果が「低賃金化」「格差の拡大」を生むのだろうと思うし、職種による「世界賃金の均一化」は進むのでしょう。今の時点で年収200万とか300万でどうするんだ?みたいな議論がありますが、これはまだまだ下がる傾向にあるのかもしれない。

そこでやっぱり政府は「移民の導入」も考えていて、それらがちゃんと繋がっている。

そしてこのグローバル化はTPPも関係していて、今日の三橋氏の6番めの話、農協改革にも繋がる。

キーワードはグローバル化で、良いにしても悪いにしても、世界と日本の垣根はなくなってきて、まさかと思う「人」や「企業」が日本市場に流れ込んでいて、大きな変化が来るのは間違いがない。もちろん今までだって、我々が日本の企業だと思ってる企業が実は外資が大株主だなんてのはいくらでもあるわけで、そういう方向が益々進むってことなんでしょうね。そして日本の伝統である「農業協同組合」でさえも株式化され世界の農業コンツェルンに飲み込まれるかもしれない。それを指摘しているのが今日の三橋氏の解説で、そういうお膳立てはどんどん進んでいる。

これは自由競争であって、取られては困るものは自分で取るしか無い。企業も、職場も同じってことですよね。それは日本が海外に出て同じことが出来るという意味であって、受け身で今の世界の変化を見ていると完全に取り残されるはず。

時代が変わった・・・とつくづく感じます。まさに明治維新みたいに。今までの日本の延長線上で幸せを夢見ていた自分は、きっとあの時代の幕府側と同じなんじゃなかろうか。「日本人であること」はまさに「既得利権」と同じであって、それに固執していては新しい時代に生きてはいけない。規制緩和とは「日本人であることのアドバンテージ」さえも壊してしまうんでしょう。「日本人であるという理由だけで裕福でいられた」のは過去の良き思い出となる。

ま、そういう時代が来るであろうことは、小泉・竹中時代にも言われていて、TPP論議が出た時も大騒ぎになったのはそれで、今更始まったことではないわけですが、それが「はっきりと見えるようになってきた」のがこの派遣法案であり、農協改革案でもあって、世界の「自由競争」に日本国、日本人が立ち向かわなければならないのでしょう。

これって安倍氏を下ろしたり、共産党に一票入れれば済む話ではなくて、世界の流れ。

私としては資本主義社会の終わりの始まりぐらいに思っていますが、そこで「(人や企業に)場所を提供している【国】」がどう生きていくかが政府の関心事であって、そこに住む国民の生活を優先することは無いんだろうと思っています。「今までと同じ生き方」は「(激動の、しかしチャンスがある世の中で)努力をしない怠け者の生き方」と判断され見捨てられる対象となるんでしょう。

一般国民が「海外に出稼ぎ」に出ることも将来起こるはずで、そもそも10万人単位の日本人が「なぜ中国にいるか」を考えれば、それを「社命」とか「海外勤務」とかそういう見方をしては駄目で、まさに「技術者の出稼ぎ」がとっくに始まっているってことですよね。出稼ぎというと「個人」が頭に浮かびますが、もう組織そのものが「出稼ぎ」にでて長い年月が経っていて、でもその組織とともに海外に出て禄を得ることが出来る人は幸運で、街の一般人にはどうにもならない。

国は栄えることがあるかもしれませんが、切り捨てられる個人が増えるのは間違いが無さそう。老人も含めて・・・。

また金そのものが放っておいても金を生む構図は完全に壊れていて、日本は長い間超低金利が続いていますが、それでも外貨預金なりなんなり道はあった。でも金余りは世界の現状で、金の行き場がないくらい。もちろん金がほしい国や企業はいくらでもあるけれど、そういう我々一般の「未知」と言われる対象に簡単に投資は出来ない。

でもそのハードルを超えないかぎり、お金はたとえ唸る音が聞こえるぐらい(笑)持っていたところで、タンス貯金と同じことになる。自分で稼ぐ力のない人はそれを切り崩すしか生きる方法はない。ま、昔から年寄りはそうやって生きてきたわけだけれど、今は全ての金持がそういう状況でしょう。あるいは積極的にリスクを取るか、2つに1つしか無い。あるいは3%かそこらの(日本よりは間違いなく)高い利率で我慢するか(マレーシアの預金利率のように)。

でもインフレは起きても景気は悪い、投資効率は上がらないという恐ろしいスタグフレーションも考えられるわけで(マレーシアもインフレを考えるとあの%は低いと思う)、また老い先短い年寄りならまだしも子持ちの若い世代はどれほどの金があってもどうにもならない。リスクを取って増やすことを考えないかぎり、必ず破綻する。そして困ったことに、リスクを取り間違えても破綻する。

どうしたら良いのか、何をしないほうが良いのかという選択ではなくて、「並んでいる毒まんじゅうのどれをどのくらい食べるべきか」という選択が迫られる時代、なおかつその知識やノウハウが問われる時代になったんだろうと思っています。今まではプロの仕事だったのを我々一般も考えないと生き残れない時代。

少なくとも「守り」に入ったらいつか萎んで消えることになるんでしょう。まじめに一生懸命働けばどうにかなる時代も終わった。攻めてくる大敵、低賃金でも働く優秀な労働者、そんなのと我々日本人は面と向かって戦わないといつか「下流老人」になるのは明白。日本人が今まで考えていた「競争」って世界的には「慣れ合い」レベルだったんじゃないでしょうかね。

じぐそ~~、負けてたまるか!って思うんですが・・。 (笑)

でもジジババはこの先、何十年も生きるわけじゃないって、きっと救いなんでしょうねぇ。そして「長生きは不幸、可哀想」という時代が来るのかもしれない。

もう国を当てにしては生きていけないのでしょうね。でも海外に・・と言っても、「はいどうぞ」なんていう国はどこにもない。金を使ってくれるMM2Hみたいな、あるいは特殊技術を持っている若者とかはどうにかなっても、極々普通の一般人を受け入れてくれる国は世界広しといえども一国もない。仕事があっても、いつか歳も取り、あるいは使えなくなれば国外に出される。海外に出て「安く生活できる」のは「それだけ金を貯められる」から良いのであって、単に安い生活費に甘んじていたら将来とんでもないことになるのも明白。そもそも「出稼ぎ」は「収入も高く、貯金もできる」場所に行くのが出稼ぎのはず。「貯金が減るのを遅らせる」のは良いことだけれど、根本解決にはならない。

頑張らねば・・・。

自分一人ならどこで野垂れ死んでも良いと思っているんですが、ヨメさんを道連れにするわけには行きませんよねぇ。(笑)

 
 
 

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日本が変わる、世界が変わる” への2件のコメント

  1. daboさん

    戦争反対 憲法守れ 等 言っているのは 一部のアホだけです
    殆どの日本国民は理解している筈です

    又 訳の分らない 憲法学者が トンチンカンな事 言っています
    普段はテレビから お声掛からないもんですから ここぞとばかり

    思い出して下さい 憲法学者の90%が 自衛隊は違憲だと騒いでいましたよね
    又 安保条約に於いても同様 違憲と言っていました
    メディヤやアホな憲法学者が騒ぎ 当時のデモは 
    現在の100倍以上の 規模でした

    最近のデモは 他にニュースが無いのでメディアも取り上げていますが
    規模が全然 小さいですよ
     
    共産党系の日当貰い乍の やからと 
    一部 ライン等で参加している 落ちこぼれの若者です

    世間一般の方々の  殆どの意見は 
    自民党の一部の アホな二世議員の段取りが悪いために 
    又 アホなマスコミの取り上げ方により 
    チョツト 騒いでいるだけと 思っています 

    馬鹿につける薬は無いと 申しますが
    桜井よしこ女史の 爪のあか でも 煎じて飲ませたら
    少しは利口に なりますかね。

    • 仰るとおりだと思います。

      ただ今回の件は理屈を超えたところで何か「不安」「予感」みたいなものを感じるのは普通だと思いますし、それを多くの人達はああいうふうに表現しているのだろうと思っています。

      理屈で考えれば賛成するしかないはずですが、まさにそこに落とし穴があるような気は私もしています。

      アメリカが今まで世界で何をしてきたか、日本に何をしたのか、そして日本はどうそれに対応したのか、それらを考え合わせると「危ない法案」であるのは間違いがないと思うんです。また福島の原発事故の時にも、政府は平気で大事なところを隠すのを我々国民はしっかり見てしまったわけですし。当然、民間の利害関係者も同様で、本当に国のこと、国民のことを考えているのかどうかは疑問。

      法案は良いと仮定しても、ではそれを使う「日本国」は子供の集まりだったらどうなりますかね。そこがポイントだと思うのです。

      問題は山積みだと思いますが、それを否定し続けているとまさに「こどもの国」「ファンタジー国家」が続くだけのことで、やっぱり世界の中で生きて行くには「世界に合わせる」ことも必要で、問題があれば解決する、回避手段を考える、そうやって一歩一歩日本が育っていくしかないんでしょうね。

      選挙には無関心で、なにか面白くないことがあると騒ぐ国民では所詮、うまく扱われてお終いってことじゃないんでしょうか。

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