集団的自衛権は違憲だと思うけど・・

集団的自衛権の話はごちゃごちゃになっていてどうも良く見えない感じがします。

違憲かどうかという点に関しては、私は違憲だと思っていて、筋論から言えばおかしい。左派はそれをいうのだけれど、本来は違憲であるはずの「自衛隊」は良いという。ここが私には全くわからないところで、集団的自衛権も自衛隊も違憲。そして安保条約そのものも「集団的自衛権」が基礎にあるはずで、本来なら「集団的自衛権」「自衛隊」「安保条約」も違憲であるというべきだし、そうなら左派の言うこともわかる。その点、スジが通っているのは共産党かもしれない。

私としては違憲だから集団的自衛権もダメだというのではなくて、憲法を変えるべきだと思うわけです。でもいますぐそこまで話をもっていけないから自民党も拡大解釈でこの場を乗り切ろうとするんでしょうが、これまた説得力がない。今の国会の話がどうも庶民に見えづらいのは、自民党も左派も根底の問題に「あえて触らない」ようにしているからじゃないんですかね。

しかしまぁ、朝日新聞は全く変わっておらず、議事堂周辺で3万人の反対デモがあったと報道しているけれど、警察の発表では7,500人とのこと。まぁ、沖縄もそうだけれどこういう人数を水増しして、いかにも大きなムーブメントが起きていると「誇張」するのはいささかウンザリ。

「戦争はさせない」というプラカードを持った多くの人たちの写真を見たけれど、あの気持は良く分かるし、戦争したい人って日本にはいないと思っています。安倍さんだって同じでしょう。

でもあの中国の動きを見ると「戦争をさせない」という主張がどれだけの意味があるのか。例えばチベットやウイグルがどういうことになっているのか。あそこでは戦争は起きていないけれど、中国の侵略に対して抵抗する組織は存在する。この中国の蛮行に対してはどの国も文句を言わないのが本当に情けないし、またもしチベットやウイグルに戦うだけの力があったら戦争状態になっているはず。もちろんすぐ負けてしまうだろうけれど、戦争状態になれば今のように世界は黙ってみているわけにもいかないってことだろうと思っています。

所詮、対岸の火事で、自分たちのところまで火の粉が飛んでこなければ良いと考えるのが世界中の一般的な考え方なんでしょうが、南シナ海の動きを見ると「対岸の火事」では済まないと思うんですよ。軍事基地を作り、前回のアメリカ軍の飛行機に対する警告を見てもわかるように、彼らは「公海上に勝手に埋立地、軍事基地を作った」ってことじゃなくて、領有権を主張しているのは間違いがないのは誰にでもわかるはず。

こういうのをまさに「侵略」というのであって、チベットやウイグルと同じことが海の上でも行われている。

戦争はさせない。全くそのとおりだけれど、国会議事堂の周りでデモをする人たちには是非、中国大使館に対してやってほしいと思うわけです。いう相手が違う。

でも面白いのは中国も韓国も、日本の右傾化、軍備の拡張にはビクビクしていて、「また侵略を始める」とか「戦争をする気」だという。これって笑えるほどの誤解だとは思うのだけれど、それを言うと「日本の中国に対する恐怖感」も同じだという。同じですかね?同じことをやってます?これって自国のやっていることを正当化するための情報戦が行われているわけで、それに乗ったらまずいですよねぇ。

集団的自衛権は「他国の戦争に巻き込まれる」から個別的自衛権で抑えるべきだというのもわかる。でもそれって鎖国を意味すると私は思うわけで、またドイツでは日本と真逆で「個別的自衛権」こそが危険で、それを認めるとそれを盾にして戦争を始める可能性があると。だからドイツでは「個別的自衛権」を放棄していると。「集団的自衛権」しかないとなれば、戦争も他国との協議が必要で自分だけでは起こせない。これも一理あって、「戦争はさせない」と感情論ではなくて、違う方面からも考えるべきですよね。

また集団的自衛権を容認するけれど、地域限定にするべきだというジャーナリストがいたけれど、これもまた論理的におかしな話で、じゃぁ、アメリカもそういうことにしましょうとなったら安保も成り立たない。地域も何も地球って小さな星なわけで、自分の町内会は安全でも隣の町で揉め事が起きていれば知らん顔もできないはず。でも「知らん顔をしていろ」、あるいは「話し合いで決めろ」と。

こういう無責任なことをいう人は、それをチベットやウイグルに行ってそれを言ってみたら良いと思う。フィリピンでも良いけれど。

抑止力って非常に大事だと思うんですけどねぇ。

でもそれを御旗にして金儲けを企む連中がいるし、そして競争はエスカレートしていつか破綻するのは我々は近代史で見ている。ではそれをしないでよいかというとそういうことじゃなくて、やっぱり過去に米ソがやっていたこと、そして核の保有にしても、「縮小しよう」という合意を持ちつつお互いを牽制しなくてはならないという現実があるんでしょう。話し合いとはこの話し合いを言うわけであって、素手で何も持たずに、「喧嘩は止めましょう」「脅かすのも無しね」なんてのは話し合いじゃない。

でも今の国会での論議はストレスが溜まります。どちらも大事な所には触れずに表面的な話ばかり。でもま、ここはウヤムヤのまま押し切って、そしてまたそれをネタに憲法改正に繋げるのが安倍さんの計画だろうとは思うけれど、それしか道はないような気もします。

そうはいうものの日本が「普通の国」になるのが怖いです。

戦争をするつもりはなくても、長い間にはいろいろあって、わけのわからん政治家、首相もでてくるでしょうし、憲法を改正するにしても足かせがちゃんとしていないとおかしなことになるんでしょう。そういう意味では私は護憲派がいうことも(多少は)わかるんです。日本がアメリカのようにどこででも好きな様に戦争が出来る国にはならないほうが良いと思いますから。

私が忘れられないことがあるんですが、元総理大臣の福田氏が小泉政権時代は官房長官だったんですね。で、福田氏は回顧録の中で「湾岸戦争」の時の話を暴露した。ブッシュが戦争を決め、それにブレアが賛同したわけだけれど、あの時、ブレアが小泉さんに電話をしてきたんだそうですね。で、「アメリカとイギリスが始める戦争に同意してくれ」と。

当時は情報不足で日本の立場をどうするか見極めるのが難しかったそうですが、小泉さんは「イエス」と言ったと。それを福田氏が暴露した。

こういう国が強い軍隊を持ち、集団的自衛権の名のもとにあんな「茶番」の戦争に巻き込まれるなんてとんでもない話ですよね。でもいつか同じような話になった場合、日本は後方支援だけではなくて自衛隊を戦闘地域に投入することが起きるかもしれない。また後方支援は戦争の要だと私は思っていて、戦争になれば相手の後方支援(供給も)を攻撃して叩くのが当たり前で、日本の戦争とは「直接人を殺すのか殺さないのか」にこだわっているところに幼稚さを感じます。

またホルムズ海峡の機雷掃海が随分例に出てきますが、ホルムズ海峡に機雷を設置するとしたらどこの国がやるんでしょう。イラン?今のイランがそれを始めるかもしれない?そういう例っておかしくないですかね?安倍さんもそんなことは考えてもいないわけで、やっぱり頭にあるのは中国のはず。でもそれを誰も口に出して言えないから、国会の話もおかしくなるんでしょう。

「自衛戦争」なら容認するという論者も多いけれど、何を持って「自衛」とするかを決めるのは不可能だと私は思っていて、太平洋戦争もアメリカからすれば自衛だけれど、日本にとっても自衛であるからこそ戦争に突入したわけで、それぞれが勝手な言い分で「自衛」を言い、それを認めれば簡単に戦争は起こるんでしょう。

まさかと思うけれど中国が「このまま日本の右傾化、軍事化は中国にとって驚異である」という理屈で先制攻撃をしたらどうなるんでしょう。悪いのは日本なのか。でも日本の軍備増強は中国の驚異に対するものであって、侵略目的ではない。

そういう問題は国連で・・なんていっても、拒否権を持っている国がその当事者だったら何も決めることは出来ないはず。それどころかもし経済的理由だろうがなんだろうが、日本が孤立した場合、日本が攻められる可能性すらある。戦争は大げさにしても、尖閣なりを突然取って居座って、知らん顔、みたいなことも起きるでしょう。竹島がまさにそれで日本がサンフランシスコ条約締結でドタバタしている時に盗られて、そのまんま。北方領土も同じ。

これって過去のことだと考えるとうまくなくて、力をつけてきた中国は「本来の中国」「あるべき中国」になろうとしている。当然、「過去の強者」によって作られた枠組み、現状を変更しようとするのは当り前じゃないんですかね。

こういう地図を見ていると、中国(韓国も)は閉じ込められていると感じるのは当たり前で、どうしたって台湾は取らなければならないし、目の前の大海に出るには日本という壁があって、尖閣はその壁に打ち込むくさびと同じで何が何でも絶対に中国は取りたい。そして西への海路である南シナ海も抑えなければ完全に封じ込められると考えるはずで、これまた何が何でも取りたい。

2015-06-27_09h57_33

自分の家の真ん前に大型のトレーラーが駐車してあったら誰だって文句を言うわけで、目障り、邪魔なんてもんじゃないですよね。中国や韓国ってそういう状態にあるんだろうと思うわけです。だからといって、どいてくれとか、ここは俺にくれと言われて、はいそうですねという国はどこにもない。

いつかどこかで衝突が起きるだろうと私は考えています。どんな国でも力をつけてくれば、自分に不利な状況を変えたいと思うのが当たり前。

ま、沖縄は中国の影響が強いようですし、独立の機運もたかまっているようですし、遠い将来に、沖縄は中国の管轄になるかもしれないことを受け入れなければならないなんてこともありうると思っています。

独立して、あるいは独立しなくても強者の間でうまく立ち回れば利益があると考える人もいるんじゃないかと思いますが、今の韓国を見ても、それはそう簡単にはいかずに、強いものに飲み込まれて終わりじゃないんですかね。沖縄は日本と結婚して不満がいろいろあるんだろうけれど、下手に離婚や再婚を考えるととんでもないことになるんじゃなかろうか。

安全保障に関しても、また経済的にも生き抜くのが難しい時代に入ったと思うし、お金はお金であったにしても世界的な金余りで金そのものの価値が下がったと思うし、これからの時代、どうやって生き抜くか真剣に考えないと大変なことになりそ。

私としては、いつどんな時代でもどの国、どの地域でも稼いで食える技術の確保。そして一つの国に拘束されること無く、好きな数カ国に滞在できるビザなり権利を確保しようと思います。国も国連も何も信用出来ないもんなぁ。

息子たちがそういう状態になった時に、私の子育ては終わるのかも。無理かな?(笑)

 
 
 

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集団的自衛権は違憲だと思うけど・・” への6件のコメント

  1. 私がまだ多感な高校生の頃NEWSでリクルートや佐川献金、稲川会の名前まで出てきて『日本の政治って腐りきってる・・』という絶望感の中、将来を考えるとてつもなく不安になったのを覚えています。それで外国に行きたい!と強く思うようになりました。けど外国も日本も大差がないと分かるのに1年もかかりませんでしたが。アメリカも賄賂天国だし、国連そのものが理に反している。ウイグルでは、人をゲーム感覚で殺しているという噂(?)もありますが、結局国連ってなんなんでしょうね。中国人が自国の政府を全く信用せず、信用するのは身内とお金だけと言うのも当然と言えば当然ですよね。

    • 中国のあの国民意識って同然といえば当然ですよね。

      それを日本人は「理解できない」と思いますが、それは「今までの日本」が格差社会でもなく成長を続けてきた過程で作り上げられた日本人の感性があるからじゃないんでしょうか。

      ところが新自由主義だか新古典派だか知りませんが、アメリカ的であることは良いことだと、グローバル主義、市場主義、自由競争、規制緩和をどんどん導入してきた「海外かぶれ」が多い日本はこれから「彼らとおなじになる」んですね。それをアメリカは強要したし、多くの日本人もそれが良いことだと信じてきたわけだからしょうがないですよね。

      でも結果的には格差社会はどんどん進み、食えない人たちが益々増える。そして老後は今までみたいな「のほほん」とした老後ではなくなるのもはっきり見えていますよね。我々から上の世代の人たちはうまく逃げ切りましたが、若い人たちは「収入はない」「貯金もない」「年金もあてに出来ない」世界で生きるころになるはずで、その時に「政府のせい」にして大騒ぎしてももう遅い。

      まさにSANAさんが書かれた「中国と同じ状態」になってくるだろうと私は予想しています。歴史は順繰りに回っているんだろうと。

      今までは企業や国に守られて生きてきた日本人が今後は「野良犬のごとく」生きていかなくてはならない時代になると思うのです。国の安全保障も同じで、「自立せずに【誰かに頼る】生き方を見直し、日本人特有の【幼稚さ】から脱却」しないと大変なことになると思ってます。

      「誰も当てに出来ない」これが世界のスタンダードなんじゃないでしょうか。

  2. 私も、中国のように『誰もあてに出来ない』状態になるんだろうと思います。 
    そこで、私がイマイチ分からないのはそうなった時にの日本人の秩序と言うものは無くなるのか?てとこなんです。中国にはきちんとした教えがあった時代もあると思いますが、結局自分しか信じれない状況下に置かれたら、表面的にかもしれませんが今の中国は無法地帯なんでも有りにしか見えません。ヨーロッパにはなんだかんだ言っても宗教が道徳的な人間教育を役割として担っているのかなと思いますが、じゃあ日本は?となるとどうなのか… 戦後の日本の平和的な日常を過ごした後にくる新しい局面に正面から対応出来る人間は別として、対応しきれずその結果無秩序な方向に流れる人間が増えないかと心配になります 心配し過ぎですかね?

    • SANAさんが心配し過ぎだとすれば、私も同じです。(笑)

      ただ、食えない老人、若者がどんどん増えるとは思いますが、選挙権があるんですね。ですから政府に対してはかなり強い圧力が掛かるし、社会保障を重視する国になるんでしょう。共産党もどんどん伸びるかもです。

      金が掛かる国になって、その原資はどこから出てくるのか。消費税も25%を目指すようになるんでしょうが、その前に経済が失速しそうです。

      やっぱり少子化ってうまくなくて、若者は金が掛からず、低賃金でも働く大事な存在で、生産性の低い人たちばかりが増えて金が掛かるとなれば移民もどんどん入れるようになって、しかし今の移民政策って酷くて、国の重荷になるような人たちがどんどん入ってくる。

      ドイツのナチズム、イタリアのファシズムって悪い面ばかり言われますが、実はそうじゃなくて、国民が国としてまとまって内側から大きな改革をしようとする動きだと私は捉えていて、でも排他的になったり多民族を抹殺するような方向に行かなければ、国の再生の原動力になるんだろうと思っています。

      日本人は教育レベルも高いですし、なんらかの道を探すだろうとは思いますが、理想論ばかり、なんでも企業や政府のせいにして文句ばかりいう人が増えないことを願うばかりですね。

      でもギリシャを見ると「国民が国を食ってしまう」ことが起きる可能性も見えますし、どちらにしてもそれぞれの個人が自分で自分の一生の責任を取るという生き方をしない限り国は滅びると思っています。

      弱肉強食は駄目だと言いつつ、そういう制度を「グローバル化」だの「自由化」だの賞賛して取り入れてきたツケは必ず払わされる時が来るんじゃないでしょうか。

      個人としては「弱肉強食の世界」だと認知することが重要ですが、ではたして「弱者を切れる」のか。切っても良いのか。切れば生き残れるでしょうが、切らなければ道連れになって沈む。

      そういう意味では、色々問題があるけれど、SANAさんのおっしゃるように「宗教」の重要性が増すのだろうと思います。海外では「一神教」が普通で他の価値観は認めず邪悪なものとして切り捨ててきましたが、日本は「多神教」ですから、もしかしたら日本こそが「あるべき共存」の姿を体現できるのかもしれませんね。

      どちらにしても今までのような「ぬるま湯に浸かったような生き方」は出来ないのだろうと思います。「食って生き残るためには侵略も辞さない」という中国の生き方を真似る必要はないにしても、学ぶ必要はあると思っています。

  3. ぬるま湯って心地良いし外に出たら寒いから、多くの人はお湯が無くなって仕方なく出ていくのかもしれませんね 
    いつも有難うございます

    • ですねぇ。

      ぬるま湯がある内に、いろいろ準備ができれば良いのですが・・。それに早く気がついた人といつまでもグズグズしている人の差っていつか大きく出てくると思っています。

      かと言って、海外だ~~なんて社会保障も永住権も無いところに行って「人生を謳歌」しているとかなり悲惨なことになるんでしょう。ジジババは長生きしないってのが唯一の救いかもしれませんね。

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