人生好きに生きることが良いことなのか

若い(ジジババじゃない)海外脱出組の話を聞いていると、やっぱり基本に「一度しかない人生、好きなように生きたい」というのがあるのを感じます。

これは海外脱出じゃなくてどこで住んでも同じだろうと思うのですが、海外に出て外国人として生きるとそこにはなんの社会保障とかセイフティネットも無いってことに言及する人はまずいないのね。

若いなぁ・・・・

って思うわけです。私も若いころそう思ってましたから。自分の人生を自分で決められなくてどうすんだ?って。(笑)

でも歳を取るとわかるんですよ。生きていくのがどんどん難しくなるってことが。

要はお金の意味なんだけれど、若いうちは寝ずに仕事するのも良し、掛け持ちするのも良し、収入が低くても好きなことをするのも良し。

ところが子供がいて段々と彼らが大きくなって来ると、掛かるお金の増え方が半端じゃないスピードなのに気がつくのね。10歳以下の子供なんて親のオマケみたいなものでお金は一切掛からないと思っても良いくらいで、ところが彼らが中学高校の年齢になると、大人が一人増えたのと同じようなお金が掛かる。食費もそうだし、もし教育もまともな教育を・・・なんて考えたら家の中の一番の金食い虫が子供になる。

無理やり教育を押し付ける必要もないし、無理強いしても成果は出ない。だから親はあの手この手を考えるのだけれど、下手にデキる子だとこれまた困るのね。留学したい、医学部に行きたいなんて話になったらとんでもない金が掛かる。

でも親は思うわけで、借金してでも子どもの教育、やりたいことをやらせてやりたいと。

そう思う頃には親としては「好きなことをやっていてはお金がまるで足りない」ことに気がつくのね。だから段々と「やりたいこと=儲かること」になってくる。自分の夢も何もなくなるってわけじゃなくて、子供の夢に自分も乗りたくなるのね。だから子供のためと頑張るようになる。

そうこうしている内に、60を過ぎる自分が見えてくるんですね。

60過ぎたらどうやって稼ぐんだ?

こんなことは30代の頃には、私は一切考えなかったし、60を過ぎたら「悠々自適」に生活すると決めていましたもの。

でもそれには「とんでもない金が掛かる」ってことまでは頭が回らないのね。

で、歳もとり、現実が見えてきた頃にびっくり仰天する。

日本人の今の時点で、持ち家もあってちゃんと年金ももらっていて、それでいて66過ぎてから死ぬまでには3000万あっても足りたいと言われている。

では海外で好き勝手に生きてきた人はどうなる?年金もない、家もない、仕事もない、そしてその地に死ぬまで住み続ける永住権もないとなったら日本に帰るしかないわけだけれど、その時に1億あっても無理ってことじゃない?

金が無くなったらもっと安い国へ流れていこうなんて思っても、そんな年寄りに居住許可を出す国なんてないんですね。だったらやっぱりマレーシアのMM2Hにしがみつくってのもひとつの選択かもしれない(ただの就労ビザだったらどうにもならない)。でも自分で食えないようになったら乞食になって野たれ死ぬしか無い。誰も助けてくれない。

若い人のやる気を削ぐつもりは全くないんですよ。でももし家族で子供を育てながら「どうにか生きていける状態」だとしたら、間違いなく将来は恐ろしいことになるってことですよね。逆に、「今、儲かってウハウハですよ」という状態で、数億円の貯金でもあれば歳をとってもどうにか食っていけるかもしれない。

ここは大事な点で人生の「損益分岐点」ってプラマイ0の状態を言うんじゃないのね。億単位の金、あるいはそれに代わる不労所得があるのが自分の「損益分岐点」であるという現実を忘れてはならない。

少なくとも間違いはないのは、海外で好き勝手に生きて、ある時日本に帰らないとならない状況になったら、年金も持ち家もないわけだから、まぁ1億ぐらいあればどうにか命は繋げるかもしれないってレベルじゃないんでしょうかね。あとは「生活保護」をあてにするか。

海外で好きなことをして生きるのも良いけれど、「好きなことが出来ない歳になったらどうするのか」。これを考えない生き方って、「明日のことは考えるけれど、明後日のことは知らん」というのと同じで、そういう家長を持った家は恐ろしいことになると思うわけです。

でも「やりたい」って思うことを我慢するのは簡単じゃないのね。でもそれをやることの代償を考えないのは「ただのバカ」ってことだと思うわけです。

オーストラリアではあまり見たことがありませんが(若干いた)、昔、アメリカをぶらぶらしていた時に、「帰るに帰れない」変な日本人がたくさんいるのに気が付きました。ロサンジェルスでしたが、ボーッとした日本から来た人にうまく取り行って稼ごうとする人がかなりいた。ま、どこへ行っても日本人をカモにする日本人っているわけですが、そういう人たちもかつては「夢と希望に溢れていた」ことを忘れてはならないんでしょう。

人生ってギャンブルなんですかね?

でも一つの考え方があるのにも気が付きます。どうせ自分には何億も稼げる力はない。きっとどこに住んでも一生懸命働いてどうにか食うのが精一杯だろうと。そして老後はかなり厳しくなるのは間違いがないと。だったら今、楽しく、子供たちにも良い海外の環境で暮らす方が良いと。自分は走れるだけ走るしか無いと。

どうもそういう考えを持っている人もいるみたい。

私は言いたい。お前、馬鹿か?と。日本ならそれが通用しても海外では通用しない。

そもそも海外で仕事をするってのは「出稼ぎ」であって、それで「どうにか食える」レベルじゃ意味がまるで無いじゃないですか。10年20年頑張ればごっそり残せるから出稼ぎの意味があるんじゃない?

本人がどうなっても私は何とも思いませんが、子供が可哀想なのに腹が立つんです。他人の子供でも私は気になる。でもま、そういう親のもとに育ったほうが子供は逞しくなるような気がしないでもなし。

自分が根無し草を選ぶのは本人の自由。でも子供を根無し草として育てる親を私は軽蔑します。自分の子供は元気で逞しく育つはずだという前提を持つことは大間違いだと思う。

せめて子供が成人する前に永住権ぐらいは取ってやらないと~。永住権って根っこであって、それがあるだけでガラッと将来は変わる。永住権(市民権)もなくてそこに住むのはただの旅行者、放浪者でしかない。そういう状態って非常にうまくなくて、大病に掛かったり、(いろんな意味での)障害を持って初めて気がつくような親は親じゃないでしょう。

でもその時はその時に何らかの方策を考える? (笑)

日本の若者にはどんどんチャレンジして欲しいと思っていますが、若さと馬鹿さは紙一重だってことも忘れないで欲しいです。

マレーシアはマレーシアで、日本の若者がMM2Hのジジババをケチだのせこいだの見苦しいだのいう声が良く聞こえてきますが、そういう見苦しく見えるジジババの生活をするのも実は簡単じゃないってことに気がついて欲しいです。海外で好き勝手にやっている若者は、将来はそういう生き方さえも自分には出来ないかもしれないってことを考えないと。

今の世の中、自分の環境を憂いて、海外に出て自由に生きようなんていうのは、自暴自棄としか言いようがない。出るなら出るで、必要なものっていろいろあるんですよ。永住権がそれのトップ。これなくしてはその地においては「人に非ず」だと思って間違いなし。そして社会保障もろくに無い国だとしたら、日本にいる時より貪欲にもっと稼がなくちゃ「将来」生きていけないことをしっかり見つめるべきでしょ?

海外に住む若い人たちは、一度鏡に写る自分を見ながら、あるいはアホ面して寝ている旦那の顔を見ながら、「我が家の将来はどうなるんだろう」って真剣に考えたほうが良いと思うんですよ。何をするべきかなんてのはすぐにわかるはずで、問題を先送りしても、それって坂道を転げ落ちている最中だという意識を持つのは重要だと思います。

生き残るって結構大変なんですね。なおかつジジババになってから生き残るのはもっと大変。マレーシアにいる若者は決してMM2Hをバカにするべきではなくて、自分がその歳になったらどこかで野たれ死んでるかもしれないぐらいの想像力は持つべき。

私は日本の将来って明るいとは思っていなくて、格差がどんどん開いて「普通に生きる」だけでもかなり頑張らないとならないはず。でも海外に出たら楽になるなんてことは全くなくて、海外に出たらもっと頑張らないとダメだと思うんですよ。

昔の人はお金を貯めこんで、なおかつ質素な生活をするのがうまかったけれど、現代の日本人はそうじゃないですよね。私としては今の労働環境、年金、そしてこういう「1世帯当たり平均貯蓄」の統計を見るとこれから恐ろしい時代が来るであろうと想像しています。日本人の民度は高いなんていうのは私はそれは「豊かさ」がバックにあるからだと思っていて、食えなくなった人が何をするかなんてのは簡単に想像がつくし、これから増々日本は「普通に生きる」のが難しい国になると思っています。

だから海外に目を向けるのは良いと思うのだけれど、「海外に出れば良い」わけじゃなくて、そこにはやっぱり天国も地獄も落とし穴もいっぱいあって、チャンスはあるけれど実はリスクもかなりあることを忘れてはならないと思うわけです。

物価の安い国は行けば生活は楽だけれど、その分、稼ぐのも大変だという点を見逃すわけにはいきません。

2015-06-20_14h28_00

1世帯当たり平均貯蓄は過去最高の1798万円、だが…100万円未満の世帯が10.3% | マイナビニュース

年金もあてにならない時代になって日本人がこういう状態でどうやって生きていけるのか、それが心配。だから今までの日本人以上にうまく計画を練らないと将来簡単に生活破綻するはず。海外に出て「生きがいのある生活~~」なんてお調子こいてる暇はない。

そして世界中の国がお金をどんどん刷っていて、キャッシュの価値が無い時代になりましたよね。1億2億のお金があってもそれを食いつぶさなければならない時代に入ったし、先日、オーストラリアの友人に「子供を持った家族の生活」の実態を聞いてびっくりしました。我が家はうまい具合に逃げ切りましたが、これからオーストラリアに渡ってきて「仕事をしない場合」ですが、2億のキャッシュがあっても生活は無理。5億は必要だと言っていました。(@_@;)

要は金利が低いからそういうことになるわけで、これはオーストラリアに限らず、金利生活、投資生活って簡単じゃないわけで、たとえマレーシアみたいに3%以上で回ったにしても、利益を食う生活をしていればいつかインフレにやられるんですね。マレーシアの金利は高いと喜ぶ人の気持ちはわかりますが、そんな3%4%の金利で何十年も生きるのは無理。利回りが高ければそれだけインフレも凄いってことで、金利生活なんてのは「映画の中の話」と思って間違いがないと思っています。こんなことはきっちりシミュレーションすればすぐにわかるはず。

ま、あったらあったで大変な時代に突入したわけですが、なけらばないで本当に真剣に考えないと、海外では間違いなく野たれ死ぬ。

どの国なら年間いくらで生活できるか?という計算ではなくて、どこでどうすれば将来のために毎年500万円貯金できるか?という発想が大事だと思うわけです(日本人の場合)。え?と思うかもしれないけれど、これもシミュレーションすればわかることで、それができないとなれば海外ではいつか野たれ死ぬってことでしょ。社会保障も年金も、そして永住権さえもなかったらジジババは生きられない。

だから発展途上国の人たちは先進国へ移住(ロングステイではなくて移民の意味)しようとする人が多いんですね。稼げない国、社会保障レベルの低い国を選ぶというのがいかにリスクのあることか、考えないと。だから若い人たちは今のジジババ中心のマレーシア情報に乗ったら大変なことになるといつも書くわけです。ましてや永住権も無いなんてお話にならないでしょう。所詮、ロングステイというのは金持ちの道楽でしか無いんですから。

旅行者気分の海外生活はいつか必ず破綻する。

でもマレーシアで商機を見つけてのし上がってやろうと思うなら話は別。

 
 
 

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人生好きに生きることが良いことなのか” への6件のコメント

  1. ダボさんの書き方って正直なところムカっとします。でも書いていることは事実。

    私は40代でまだ子育て真っ最中。思ったよりお金が掛かるので四苦八苦しています。今はこれをどう乗り切るかそれしか頭になくて、その後の生活なんてまるで考える余裕さえありません。

    考えたくない。それが本音。

    • わかります。それが普通だと思いますし。

      (どこにお住いかわかりませんが)日本ならそれでもどうにかなるんですね。年金のシステムってやっぱり凄いと思うし、その他の社会保障もあるし。

      海外ですとその分を「自分年金」「万が一の為の原資作り」なりで貯めこまないと大変なことになりますが、強制的に天引きされない限りそれを残すのは難しい。でもそれができるのかできないのかで天と地の差が出ることは間違いがないから、やっぱりどうにかするしかありませんよね。

  2. 海外在住の日本人にアルバイトをお願いする「トラベロコ」というサイトがあるのですが、マレーシア在住の登録者の中に、
    >娘たちは、ローカル私立、インターナショナルスクールと行きましたが、 物価上昇に伴う学費UPで払いきれず、現在はホームスクーリングに通っています。
    なんて堂々と書いている人がいまして、びっくりしました。事情はあるのでしょうが、日本に戻ったほうがいいんじゃないかと私は思います。

    • へーー、そういう方もいらっしゃるんですか。

      私が書いているのは理想論でしか無くて、どれほど頑張っても金銭的に苦しい状況になるケースっていくらでもあって、というかそれが普通なんだろうと思いますが、そういう方々にはやっぱり10年20年後のビジョンをキッチリ持って頑張って乗り切って欲しいと思います。

      そういう話を聞くと私の叔母を思い出します。ブログにも書いたことがありましたが、家族でアメリカに渡りかなり手広く事業をしていたのですがあえなく倒産、離婚。叔母は5人の小さな子供を抱えながら、日本に帰ろうとはしませんでした。

      もちろんビザも切れて、新たに取得することもできず不法滞在者としてアメリカに住んでいました。この苦労たるや半端じゃ無いと思いますが、結果的には恩赦で永住権も取り、私の従兄弟に当たる子供たちも立派に成人しました。

      でも「それが出来たのはアメリカだから」なんですね。ここの読み違いをするとうまくないと思います。

  3. 昔 北欧に漁業の視察に行った人から聞いたんですが タラの白子を食べる習慣がないから船の上で腹を開けて内臓ごと全部捨ててたそうです。
    もったいないですよね。今どうなってるのかは知りませんけど・・
    その国や地域ではそれが当たり前になってるけど 日本人の感覚で見るともったいない ってことが結構ありますね。
    インドネシアのある島で見かけた(うわっ!めっちゃ危ないことしてる)ってな場面とか・・少し考えるだけでもっと安全な方法が思い付きます。
    もったいないこと 危ないこと をやめさせる案があれば それは商売に繋がると自分は思っています。
    人生はギャンブルだ とは思いません。
    ダボさんの記事にあった 鶏皮 肉屋さんは捨ててるのでしょうか。
    インドネシアでは牛肉の筋を取って別にしておく習慣がないようで牛筋の煮込みは存在しません。
    なんだかもったいない と思います。

    • いわなさん

      鱈の白子で思い出すのはアメリカはシアトルで鮭釣りに行った時のこと。大きな船の乗合船でしたが、人数X2匹だけ釣っていいのですが、帰りの港につくまでに魚を綺麗にしてイクラ(筋子)をどんどん海に捨ててたいた事。またシアトルの叔父が鮭釣りキチガイでイクラも作るんですが、自分では食べたことがないと。(笑)

      まぁ、国が違うといろいろ違いますね。そこにビジネスチャンスがあるとは思いますが、「ニーズがあるのかどうか」の見極めが難しいと思っています。オーストラリアって遅れている国ですから便利なもの、珍しいものがないんですよ。でもそれを日本から持ち込んでも誰も興味を持たないとか。

      肉屋の鶏皮は捨てていると思います。大きな工場ならソーセージに入れたりするのでしょうが、小売店舗では使い道が無いんじゃないかと思います。

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