HSBCプライベートバンキング部門の顧客情報流出

凄いニュースがありましたね。HSBCのスイス支店の話。スイスって金融の世界ではどういう国かご存知だと思いますが、プラベートバンキング部門の顧客情報が流出したとのこと。

その数、3万口座。日本人の口座もあって、こんなことが言われています。

ちなみに日本人の預金額は約4億2,000万ドル(約500億円)でランキング68位。預金していた日本人296人のうち、一部の個人の名前も流出しています。もちろんこれだけで脱税をしていたとは言い切れませんが…。

出典:ギズモード・ジャパン

このまとめサイトからあちこち調べられます。

著名人も…スイスの銀行大手HSBCの脱税ほう助で世界が激震してる ←クリック

リークの内容までネットに出ちゃってますから凄いです。名前が出ちゃった有名人、著名人はこれからどう釈明するんでしょうかね。

リークの内容 スイスリークス   ← クリック

関連ニュースも検索するといろいろ出てきますが、ブルームバーグのニュースを引用します。(ここをクリック)

  (ブルームバーグ):英銀HSBC ホールディングスのプライベートバンキング部門は多くの犯罪に関係した秘密口座を長年にわたり取り扱い多大な利益を得ていたと、国際調査報道ジャーナリスト連合(ICIJ)が8日公表したリポートで伝えた。麻薬カルテルや武器ディーラー、逃亡中のダイヤ商人などの口座があったという。

匿名口座を認めているスイスの銀行制度に絡んだ刑事事件でここ数年間に摘発された銀行が幾つかあり、その中にはHSBCも含まれている。多くのケースで脱税やマネーロンダリング(資金洗浄)が発覚した。ワシントンを本拠とするICIJがまとめたリポートは、HSBCのプライベートバンキング部門の2007年時点の規模の大きさを初めて指摘。同部門は当時1000億ドル(現行レートで約11兆9000億円)相当の資産を管理していたという。

このリポートは、当時の従業員が同行から持ち出し欧州当局者に渡した顧客リストを基にしている。これがアルゼンチンやフランス、ベルギー、ギリシャに至る税調査の引き金となった。リストに記載されている一部の顧客名はすでに伝えられているが、8日のリポートは200カ国以上の10万を超える個人もしくは法人に関連する口座の包括的リストを分析した。

預金者には王族や有罪判決を受けた麻薬ディーラー、大使、テロ容疑者、エンターテイナー、選挙で当選した政治家、企業幹部、アスリートらが含まれ、これらの顧客に対しHSBCは税当局から資産を隠すための効率的な方法として積極的に口座を売り込んでいたという。

HSBCはこのリポートについて書面で、同行のコンプライアンス(法令順守)の取り組みは不十分だったと説明。その上で、07年以降、「根本的な変化」を遂げ、今ははるかに厳しい報告を義務付けているとコメントした。

同書面は「自行の銀行業サービスが脱税もしくはマネーロンダリングに使われないことを確実にするため、HSBCは多数の対策を講じている」と指摘した。ロンドンに本店を置くHSBCは70カ国以上で事業を展開し、スイスのジュネーブにプライベートバンキング部門を置いている。

どこかの国の銀行ならまだしも、スイスの、しかもプライベートバンキング部門といえばスイスらしい部門なのに、そこから流出しちゃうって前代未聞ですね。って、数年前にリヒテンシュタインでしたっけ(プライベートバンキングで有名な)USBの顧客情報が出たこともありましたが(この時はドイツの政治家だか官僚だかが名前が出て辞任したはず)。

つい最近、マレーシアのある銀行は「もし調べがあっても」(どういう意味?)顧客情報は出さないとか出すとかそんな話が話題になりました。私はそんなことを言う人は放っておいたほうがいいし、関わるべきではないと言いましたが、もうお金を隠そうとかそういうことはいい加減にやめる、諦めたほうが良いと思うんですよ。

そもそもケイマン島、リヒテンシュタインとかのタックスヘイブンでも隠し口座はもちろん、口座そのもののオープンも難しくなっていますね。特に居住国が「世界所得に課税する国」の場合は、銀行が(ある種の)口座の開設をさせないようになってきました。

意味がわかりますかね?日本もアメリカもオーストラリアもそうですが、その国の納税義務者はその国だけではなくて他国での収入も申告しないとなりませんよね。つまりスイスでもケイマンでもそこに資産があれば、そこからの収入を居住国で申告しないとならない。だから銀行はそういう国の(何かを企んでいるかもしれない)居住者の(ある種の)口座を開けないような方向に動いているんですね。

勘の良い人はここで気になることがあるはず。

そうそう、マレーシアの納税義務者は?ということ。マレーシアではMM2Hに限らず居住者は海外の金融資産から生まれる利益に関しては非課税となってます。つまり、スイスだろうがケイマンだろうがマン島だろうが、どこにいくら持っていてそこからどれだけ利益が上がろうとマレーシアで納税義務はない。こういう国の居住者が(ある種の)口座を開きたいという場合は銀行もOKなんですね。脱税も何もないんですから。

もっとはっきり言いますと、日本に住んでいる時には駄目だと言われた口座開設も、マレーシアに居住している、あるいはこれから居住するとはっきりしている場合には銀行がOKを出すということ。

でも元々非課税なんですからそんなところに口座を保つ必要もないんですよね。

ところがマレーシアには数年居住するだけだとしたら、その口座はどうなるのか?

銀行がそれを知れば、口座は閉める方向になるはずですが、それは建前でしょう。つまり、日本に帰って日本の居住者(納税義務者)に戻っても、そこで「日本では認められない形態の海外資産」が維持できることになってしまう。

こういうことを色々考える人がいるんですね。マレーシア(香港・シンガポールも同じ)で自由の身になって、そこでいろいろやって、マレーシアにある資産、あるいは海外資産(スイスとかケイマンとか)の贈与も行うんでしょう。これに関しては日本には5年縛りの決まりがありますから、海外に出てから5年間は贈与・相続税を日本で申告しなくてはなりません。でも5年経てば日本は関係なくなり、マレーシアの税制に従うことになる。でもマレーシアには贈与税がないとなれば・・・・。

でもね、こういう方法があるというのは誰でも考えればここに行き着くんですね。そんなことは日本の当局もよーく知っていて、「俺のアイデアは完璧だ」なんて思ってるのは自分だけってこと(笑)。

「この道、抜けられます」と書いた路地を抜けようとする人は実はかなりたくさんいて、抜けた先には当局が待っていると思ってもいいくらいかもしれませんね。

日本では贈与税はとんでもない税率ですし、相続税も増税されましたから、ちょっと資産がある人はあの手この手を考えるのでしょうが、黙っていればわからないとか、日本にお金を持ち込まなければわからないとか、そういうことをみんなやっているのも当局は知っているんですね。みーんな考えることは一緒ですから。こんなのは昨日今日始まった話じゃなくて、何十年という歴史があるわけですよ。だから海外と銀行口座の情報交換を始めたり、5年縛りに税制を変えたり、5000万以上の海外資産の報告義務を作ったり、当局はどんどん外堀を埋めているんですね。これは当たり前の話で、今までが緩すぎたと思うくらいです。

でも当局だって細かいのをいちいち相手にしてられませんよね。それは間違いがないでしょう。でも世界的に口座情報を交換する動きは活発化してきましたし、(日本の居住者が持っている)海外の5000万円以上の資産は報告義務があるようになりましたし(我々日本の非居住者は報告義務は無い)、これからは名寄せが簡単に出来る時代になりますし、そうは簡単に問屋はおろさないんですね。つまり、実際にそれをやる人が多くいたってことで、今後は変わっていくということでしょう。

かなり昔ですが、香港に遊びに行くたびに現ナマをごっそり持っていく人がいたり(それをキャッシュのまま貸し金庫で寝かす人も多かったと銀行マンに聞きました)、オーストラリアへ私が来てからも、「年に一度遊びに来るたびに(それなりの)大金をこちらの口座に移している」なんて自慢気に話す人に会ったことがありますが(バカですよねー、この人)、もうそれでどうにか出来ちゃう時代の終焉は見えていると考えたほうが良いんじゃないですかね。

いろいろと考えたり想像するのは頭の体操としては面白いですが、もしマレーシアのようなある意味タックスヘイブンに居住するなら、あるいはオーストラリアにも贈与・相続税がありませんから、その中で法律的に問題のないことをやるなら、日本に在住している時よりははるかに有利に財産移転や節税ができるわけですよね。それだけでも十分だと思うべきで、隠し金を作ろうなんてことは忘れたほうが良いんじゃないでしょうか。

でもま、そういう人は減らないんでしょうね。で、捕捉されて(目立つケースの)何億円も納税したなんてのはニュースにも出るんでしょうね(細かいのは捕捉されないのではなくてニュースに出ないだけだと思うべきでしょう)。ペナン在住だった日本人もそう。ニュースで報道されなくても、捕捉されて、金利や場合によっては重加算税も課されて納税したとか、修正申告をしたなんて経験があってもそういう人は絶対に言いませんから、それが起きていないと思ったら大間違いだと思います。日本国内の脱税、修正申告も同じでしょ。いちいち他人に言うバカはいません。

でも非常に身近な人からの話、税理士、会計士からは様々な情報が入るわけで、世の中の実情は結構分かるんですね。でも海外がらみの「実話」はなかなか入ってこないのが普通。でも無いわけでもないんですね。私の場合は銀行経由の話が多いです。

海外に出るのも会社の命令とか仕事で出るならまだしも、仕事もしているんだかなんだかわからないような人が海外に出る場合は、「何かある」と見られても仕方がないわけで、悪いことを企んでいるわけではないのに、ミスが見つかって大事になることもあるかもしれませんよね。私はここに注意するべきだと思っていて、決して他人事じゃないんですね。

マレーシアに渡って、嫁さんの名義で定期を作ったり不動産を買ったりしたとして、日本にいた時点では嫁さんがそれだけの資金を持っておらず、旦那の名義だったすれば、そこで贈与が確定するわけでしょ。となればそれが日本脱出後、5年以内なら日本で贈与税を収めないとならない。もしも相続が発生しても同じ。

マレーシアには贈与税も相続税もないんだから、なんて言っても駄目で、5年間は日本に在住しているのと同じ扱いだから逃れようもないわけですね。じゃぁ、名義は元に戻しますなんて言ったら、またそこで贈与が発生ってことになる(笑)。知りませんでしたも通らない。

つまりですね、悪い奴が悪いことを考えてそれがどうなろうと勝手ですが、そういうつもりもないのに、実は租税回避に当たることって結構あるわけですよ。共有名義も同じで、よく考えてみるとグレーなのがわかりますよね。みんながそうしているから良いのかと思ったって人が大半のはず。でもそれも言い訳にはなりませんし、メディアに写真も氏名も乗るかもしれませんよ。

「ロングステイの裏で行われている脱税行為」なんて見出しで。

ペナン在住で何億も払うことになった日本人も実名も出ちゃっているはずだし、皆さん、バカなことは考えないで、そして自分がやっていることは日本の法律に照らしあわせてどうなのか、チェックしたほうが良いと思います。

5年縛りの決まりがあることだけはお忘れになりませぬように・・・・。

 

 
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