マレーシアって安全なの?

今回のシリアでの事件に関しては、ほとんど無関心を装っているヨメさんですが、突然一言。

「マレーシアって安全なの?イスラムの国でしょ?」

ですと。

考えたくないことをはっきり言われてドキッとしました。またマレーシア関連のブログを見ていても今回のことを書いている人は皆無で、「あえて触れないようにしている」とさえ感じます。

でも考えていることは同じだろうと。

まずは、マレーシアがどうなっているのか調べることから始めました。でも検索しても出てくる情報は少なく、あるいは同じことの繰り返しというか多くの情報は探せていません。

ただ気になるものがありました。去年の7月のニュースですが、「マレーシアにおける【イスラム過激派】に関する意識調査」で、それを行ったのはアメリカのシンクタンク、「ビューリサーチセンター」。

イスラム過激派、マレーシア人の63%が懸念 ← クリック

消えてなくなる可能性がありますので、転載させてもらいますが

米国のシンクタンク、ピュー・リサーチ・センターは国際的な意識調査を発表した。

イスラム過激派台頭に対する懸念が特にムスリム人口比率の高い国で高まっており、ムリスム人口が63%を占めるマレーシアでは「懸念していない」は24%にとどまり、「懸念している」が63%に達した。

ただイスラム過激派を懸念しているとのマレーシアの回答率は、レバノン(92%)やチュニジア(80%)、エジプト(75%)などの中東諸国にくらべると低めで、インドネシア(39%)も含めアジア・イスラム国の危機感が比較的希薄であることが明らかになった。

同調査は14カ国の18歳以上を対象に、面接形式で1万4244人から回答を得た。マレーシアでは4月10日から5月23日にかけて実施した。

国際テロ組織、アルカイダの拡大については、マレーシアでは32%が「好ましくない」と答え、「好ましい」との答え(18%)を上回った。しかし「好ましい」との回答率は、レバノン(2%)、チュニジア(9%)、エジプト(15%)を上回っており、比較的高めだった。

レバノンを拠点とするシーア派系のヒズボラに対しては、スンニー派が主流でありながらもマレーシアでは「好ましくない」は22%にとどまり、「好ましい」が26%でやや上回った。52%が「知らない」と回答した。

パレスチナのハマスについても、マレーシアでは「好ましくない」は22%にとどまり、「好ましい」が28%でやや上回った。50%が「知らない」と回答した。
民間人をターゲットとしたイスラムを守るとの名目による自爆テロについての見方は、マレーシアのムリスムは「決して正当化できない」は60%で、状況しだいで正当化できるとの回答(18%)を上回った。しかし「しばしば正当化できる」との気になる回答も7%あった。
《伊藤 祐介》

なんだかパッと読んでピンと来ませんが、「懸念している」人は63%しかいないってこと。そしてその%はレバノン、チュニジア、エジプトの中東諸国に比べると低く、インドネシアもマレーシアと同じく低く39%でしかないということ。

同じイスラムでも【対岸の火事】という認識があるのでしょうか。

しかしながら、アルカイダに関しては「好ましい」と答えたのが18%もいるということ。これはレバノン、チュニジア、エジプトよりも高く、アルカイダを応援する人が多いのか。

またイスラム国(ISIL)はスンニ派ですが、同じスンニ派が主流であるヒズボラを「好ましい」が26%で、「好ましくない」が22%でしかない

民間人をターゲットにした自爆テロを「(状況次第で)正当化できる」が18%。「(しばしば)正当化できる」が7%。

これって日本人の感性とはまるで違うように感じますが、この調査は決して「イスラム国」のことではないということは留意する必要があると思いました。でも「イスラム国」に関する調査は見たくないというような気がしないでもありません。

思い出すのはマレーシアの裁判所が「ブレアとブッシュ」を裁判にかけ「戦争犯罪人として有罪判決を出した」ことがあるということ。不在裁判ですが、マレーシアの世界の立ち位置を考えると、この裁判は私にとっては「驚き」以外の何物でもありませんでした。

でもこの辺に、我々には理解が難しい「モスリムの思い」が見え隠れしているのは間違いがないと思いました。

次に「イスラム国」関係の情報ですが、「スカイプを通してISIL戦士と結婚したマレーシア女性が逮捕された」というニュース

「30人のマレーシア人がISILに入っている」というニュース(2014年7月)

「マレーシアでテロを企てたという容疑で捕まった19人はシリアの過激派に加わる計画だった」というニュース(2014年8月20日)

日本の公安調査庁にはこのような記述がある

1 背景

マレーシアでは,近年,大規模テロは確認されておらず,治安情勢は比較的安定しているとされる。ただし,過去においては,2001年の摘発でイスラム過激組織「クンプラン・ムジャヒディン・マレーシア」(KMM)の存在が明らかになったほか,1980年代からマレーシアで揺籃期を過ごした「ジェマー・イスラミア」(JI)の関係者を含め,2002年までに80人以上のイスラム過激派活動家が国内保安法(ISA)により拘束されたとされる。

しかし,KMMは摘発により壊滅状態となり,JIもマレーシアのみならず各国での摘発が進み,弱体化しているとされる。

2 テロ関連動向

JIは,シンガポールと国境を接するジョホール州に本拠地として寄宿学校「ルクマヌル・ハキム」を設立し,1980年代半ばから1990年代半ばにかけて,インドネシア人及びマレーシア人の志願者をアフガニスタンやパキスタンの訓練キャンプに派遣していたとされるが,マレーシア当局により活動を禁止された(注1)。

2010年1月には,スランゴール州で,テロ資金調達やリクルート活動などを行っていたとして,シリア人学者と外国人学生ら10人が拘束され,同年7月にはJIメンバーが大学生に対するリクルート活動を行っていたとして拘束されている(注2)。

2011年には,リクルートや調達などの後方支援の面でJIや「ダルル・イスラム」(DI)などの過激組織に関与したとして,マレーシア人,インドネシア人,シンガポール人及びフィリピン人など16人が拘束された。このうち,同年11月には,インドネシアでDI活動家のアブ・オマルが拘束されたのを発端に,フィリピンからインドネシアに武器を密輸していた容疑で,サバ州タワウを拠点としていたマレーシア人,フィリピン人,インドネシア人ら11人が拘束された。

気になるニュースもありました。2014年6月24日のもので、ナジブ首相が言った言葉。マレーシアオンライン

転記しますが、これをどう読みますかね?

KUALA LUMPUR, June 24 — Umno must emulate the bravery of a Middle Eastern militant group that defeated an Iraqi force outnumbering it nearly 30 to one if the Malay nationalist party is to survive, Datuk Seri Najib Razak said yesterday.

The Umno president and prime minister was listing virtues that were needed to allow the Malay nationalist party to continue in power, during a dinner to commemorate the 20th anniversary of its Cheras branch yesterday.

“For example, when someone dares to fight to their death, they can even defeat a much bigger team.

“As proof — whether we agree or not is another matter — the group ISIL with the strength of just 1,300 people, can defeat an Iraqi army of 30,000 soldiers, until four, five generals with three, four stars run for their lives, jump out the window at night. Why? Because they are afraid of those who are brave,” he told more than 1,000 Umno members in attendance.

He also stressed the importance of being loyal to god, the party, and friends.

Najib said having wisdom and foresight in battles as well as the ability to organise is also crucial in strengthening the party.

The Islamic State of Iraq in the Levant (ISIL) is a splinter group of al-Qaeda that wants to set up an Islamic caliphate encompassing both Iraq and Syria.

ISIL is viewed as a terror organisation by authorities both here and abroad.

A Malaysian suspected of being a member of ISIL was believed to have been the suicide bomber who killed 25 members of an Iraqi police team last month.

Earlier this month, three local men were arrested by police for suspected links to ISIL.

UMNOとは「United Malays National Organisation」でマレーシアの最大派閥。

11月には「ISILのサポーターを逮捕した」とのニュースもある

私としてはイスラム内部でもいろいろ交錯しているのを感じずにはいられなくて、「イスラム国のやり方」には反発するものの、「全く共感できないわけではない」のだろうと思っています。

マレーシアは国内のサバ州で問題がいろいろ起きていますし、過激派の力を封じ込めようとしているのは間違いがないものの、「マレーシア自体が問題を抱えている」のは確か。そして「ISIL擁護派」も間違いなく存在している。

さて、今回の事件によって「日本が参戦した」ことになったし、「日本人を標的にせよ」という「新たな動き」があると考えるのが妥当だと思います。今回の事件の時に「イスラム国派」が「日本人を捕らえろ」とツイッター上で発破を掛けていたのも忘れてはならないと思います。

つまり、今までとは違う流れになる可能性も考えるべきだろうと。

ただ問題はイスラム国だけではなくて、フランス、ベルギー、オーストラリアで起きたテロは「アルカイダ」と関わりがある、あるいは自称であったにしろ、そういう動きが活発化している中での今回の事件が起きたわけで、それで何がどう変わるかということを考える必要はあると思っています。

マレーシアだから危険だとか、日本なら安心ということもなく、もちろんオーストラリアも同じで、「危ないところには近寄らない」というのも、もしかしたら意味が無いかもしれないと思うのです。どこで何が起きるかわからない。

気になることの一つとして、フランスでのテロですが、表向きは「風刺画」ということになっていますが、元外交官の佐藤優氏は「風刺画は全く関係ない」と言い切っています。つまり「やりやすいところ」で「やりたいようにやる」のであって、誰しもが危険だと考えるところは警備も厚く、まさかと思うところでテロが起きる可能性を考えるべきなのかもしれません。それがフランスのテロだと佐藤氏は言う。

とりあえず、アルカイダにしても、アルカイダから別れたイスラム国にしても、一体何を考えているのかを知るのは良いことで、佐藤氏の話はその一助になると思います。

今回の事件が起きる前のものですが、私は参考になると思いましたのでここに紹介します。

2015/01/16 イスラム過激派第三世代 アルカイダのグローバルジハード論

2015/01/30 イスラム国の最終目的はヨルダン王制打倒、イスラムと民主主義の戦い

どこが安全でどこが危険か、危ないところには近寄らないほうが良いという理屈は通らない時代になったのを感じます。また「宣戦布告」をしたのと同じで、ここで「日本に対して」何もしないとしたら「口だけ」という「汚名」を被ることになるし、世界のどこにでも彼らの呼びかけに賛同して動く「危険分子」はいると考えるべきだと思っています。

彼らのテロそのものに何かの要求があるわけでもなく、我々を混乱させるのが目的だとすれば、神出鬼没、まさかと思う場所だからこそ、そこを狙う可能性があると思います。

我が家の結論としては「変更なし」です。

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