人道支援というのならISIL側の人道支援もするべきという論理

まず、イスラム国ですが今までISIS(Islamic State in Iraq and Syria)と呼ばれていましたが、最近はISIL(Islamic State in Iraq and the Levant)と呼ぶようなので、私もそれで統一します。

日本はいまだイスラム国とはパイプがないような話が伝わってきますが、事実が我々に見えるような動きを日本政府がするわけもなく実際のところはどうなっているかわからないものの、「自分に任せてくれれば話は繋ぐ」という人が出てきていますね。

その中の一人が同志社大学の客員教授であるイスラム学者の中田考氏。彼は北大生がイスラム国へ行きたいという話の中継ぎをした(?)ことで当局から取り調べを受けた人ですが、彼が日本外国特派員協会で会見を開きました。

その中で彼が言っていたことは一理あると思いました。

安倍氏が「人道支援」というのなら、イスラム国側にも支援を受けるべき対象者がいるわけだから、片側(イスラム国と敵対する方)だけに支援するのではなく、イスラム国が支配する地域にも赤十字を通して支援するという考え方があってもいいはずだと。(身代金としては払わないが、同じく人道支援金として出すという考え方)

これって言われてみればその通りで、そもそも戦争地域における人道支援とは「どちらが良いとか悪いとか」「テロをするとかしないとか」政治的なものは一切関係ないのが原則。戦場での医者が一方は助けるけれども他方は見捨てるということが無いのと同じで、戦闘や国そのものを助けるのではなくて、弱い立場の民衆を助けるのだから、ISILに「身代金」を支払う必要はないものの、「イスラム国が支配する地域の被災者支援目的なら支援をする」という立場を日本がとってもおかしくないような気がします。現在、赤十字はイスラム国支配地でも活動を継続しているらしい。

お金なんか渡したら何に使うかわからないのはその通りで、でもそれは「誰に渡しても同じ」のはず。

この論理は「落とし所としてグッド」という意味ではなくて、日本が本当に「人道支援」と言うのであれば、この論理こそ筋が通っていると思うわけで、こっち側は助けるけれど、そっち側は知らんってのを「人道支援」とは言えないかもしれない。そうでなければ「人道支援」という聞こえの良い言葉で「仲間内の」「耳障りの良い事を言っている」だけとも取れる。

これってまさに日本の急所を付いていると思いました。安倍さんの本音がどこにあるかはわかりようもないですが、今までの日本ならイラク侵攻の時のように「ブレア氏からの電話で賛同するように頼まれて(さほど何も調べずに)(小泉総理が)【イエス】と言った」と当時の官房長官だった福田康夫氏が暴露しちゃいましたが、今でもそういう日本であるとすれば、単に人気取りの金のバラマキとしか思えませんよね。でもイスラム国攻撃の援助とは言えないから「人道支援」という耳障りの良い言葉でごまかしたとも取れる。

でも本当に「人道支援」を考えているのなら、どちら側につくこともなく「人道上の問題」として公平であるべきという論理に間違いはないはず。

どう思います?

その動画。

私が今回気になるのは、多くが「イスラム国はキチガイ集団」だと断定しているところ。

多分それに間違いがないにしろ、彼らの言い分を全く無視して、あいつらが悪いのだからやつらを徹底的に叩く、(女子供も含めて)殺すのは当たり前という論理は成り立たないと思うんですよ。

今まで多くの外国人が殺されたり、また地域内でも殺戮が行われているのも間違いがなく、今日のニュースでは「サッカーのアジアカップのイラク・ヨルダン戦を見ていた若者13人を、サッカーは見るべきではないという理由で処刑した」ということまで伝えられましたね。たしかに異常なことが行われているのであろうことは間違いがありませんが、バックに「宗教」が絡んでいることの怖さを私は強く感じます。

異教徒は殺せというのはちょっと時代を遡れば、まさに十字軍がそれをしたわけで(違う宗派も殺戮の対象となった)、またモスリムは狂っていると印象づける西欧側の印象操作も同じ根っこがあるようなきがするのです。また今まで殺された人たちの映像を見ると「恐ろしい」と心底思いますが、ではアメリカの空爆はどうなのか。そこに思いを寄せることも大事だと思うんですよ。

彼らにしてみれば、湾岸戦争、イラク侵攻とずーっと西欧諸国がやってきたことを見ているわけで、どれだけの一般市民が殺されたか、またいつの間にか話題にもでなくなりましたが、アメリカ軍は劣化ウラン弾を使用し、現地人だけではなくてアメリカ軍人でさえも後遺症をもち、その地は放射能で汚染されるなんてことをやってきたわけですよね。そして「大量破壊兵器がある」という戦争理由でしたが、「大量兵器はなかった」ということで終わって、誰も何の責任も取らなかったイラク侵攻。(マレーシアではブレアとブッシュを戦争犯罪人として裁判所が有罪判決を出したのも忘れるべきではないでしょう)

今はドローンの時代になりましたが、この恐怖たるや半端じゃ無いと思うんですよ。爆撃と言っても空襲警報がなって皆が避難するとかそういうこともなく、音も聞こえない、姿も見えないドローンからミサイルが発射され、普通に生活している地域でも突然爆撃されて死傷者が出る。そういう中で彼らが何を感じ考えるかなんて簡単に想像できると思うんですよ。どれだけの恐怖心と復讐心を持つか。圧倒的な戦力の差がある敵にどう対向しようと考えるのか。

強いものには従うしか無いという生き方をしてきた日本人としては、どうしてもイスラム国だけを非難するわけにはいかないと私は感じるのです。

イスラム国を正当化しようなんて気はさらさらありませんが、彼らの気持ちは分かる部分もあるということです。また彼らがどんなに悪くても、彼らを虫けらのように殺すことが正当化されることはあり得ないんですね。そもそもあいつらが先に始めたことだ、なんてのはまさに日本が言われたことと同じじゃないですか。敵を悪く言うのはどこも同じで、片方だけの言い分を聞くのは間違えていると私は「日本人の体験として」言いたいと思うのです。

ネットを見ていますと、あんな奴らぶっ殺してしまえば良いという書き込みが当たり前のように書かれていますが、それって「彼らと同じ思考レベル」じゃない?

それでもイスラム国は住人も含めて抹殺し、消滅させるべき対象だとしましょう。でもその中に助けるべき人達がいるのもまちがいがないはずで、その人達を助ける「人道支援」が悪いはずがない。

日本は試されている。そんな感じがします。安倍さんが世界各国を回って言い続けている「積極的平和主義」とはなんなのか。

私ってどこか狂ってます?

私はこうするべきと言ってるわけじゃなくて、一般的に言われるように「身代金を出すべきではない」「前例を作るべきではない」「今後のことも考えろ」とそういう理屈はよくわかるし、それに反対するわけではないのだけれど、「常に違う思考方法、選択肢を考えるのは良いのではないか」ということでしかありません。

 

 
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