今日は何の日

3月10日。これは東京大空襲があった日。そしてそれは人類史上初めてたった一日で10万人という大量殺戮をした日。非戦闘員である一般市民を狙った、間違いない、そして誰にもどの国にも弾劾されなかった戦争犯罪。

いろいろな意味でこの日を忘れてはいけないと思っています。

結構古いものですがNHKスペシャルでやった「東京大空襲」の動画がありました。約1時間のものですが、大空襲そのものだけじゃなくて、当時の東京、市民がどんな生活をしていたのか、また当日どういう状況だったのか市民の目からの証言も多く、色々わかるのが良いと思います。

アメリカから見た東京大空襲。

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この作戦は間違いなく軍部、あるいは軍事工場や関連施設を狙ったものではなく、一般市民を最初からターゲットにし、それまで使われていた爆弾では効果が少ないと、木造住宅が多かった日本に合わせて火の手が上がる焼夷弾(ナパーム弾)を開発し、なおかつ日本家屋の屋根をぶち破って中に入ってから発火するようにも作られた。それからもこの作戦はまさに民間人の大量殺戮を狙った作戦であることは明白で、戦闘時にたまたま民間人が巻き込まれたとかそういうレベルの話じゃないのがわかる。

アメリカの論理って恐ろしいと思うのは、この大空襲もそうだしヒロシマ・ナガサキの原爆に関しても、「必要だった」の一点張りで絶対に反省はしないってこと。ではなぜ必要だったのかと問えば、それは「戦争の早期終結」であり、ではどうして早期終結が必要なのかと問えば「アメリカ兵の犠牲を減らすため」と言う。そしてその作戦による犠牲によって「敵国の被害も結果的に減る」とオマケをつける。この論理を戦後の多くの紛争にも当てはめるのね。ここには「そもそも戦争をしなければ良い」という発想がない。自国の利益になれば今の時代でも平気で戦争をする国。そしてそういう国が世界の大半を占めている(日本もそれに加担)。

動画では言われていないけれど、この作戦の指揮官であったカーチスルメイは「もしこの戦争に負けたら我々は戦争犯罪人になるのを覚悟しろ」と言って発破を掛けたとのこと。またこのカーチスルメイは戦後日本の航空自衛隊の育成に貢献し、天皇陛下から勲一等旭日大綬章が授与された。

戦争っていかに恐ろしいかわかるし、民間人が必ず犠牲になる。だから戦争はダメ、あってはならないのだという考え方が一般的ですが、私はそこで思考停止してはならないと思います。そもそも民間人が犠牲にならない戦争ならよいわけでもないし、なぜ戦争が起こるのか考えるのをやめてはならないと思っています。誰しも死にたい人などいるわけもなく、軍人はなおさらで、戦争を美化するのはとんでもないけれど、始めた方だけが悪いというものではないはず。日本人は反省するのが得意な民族だし、GHQが日本に対して行った War Guilt Information Program によって、日本だけが悪いという自虐史観がしっかり埋め込まれましたが、果たしてその内容が真実なのかを吟味しなくてはならないはず。

私としてはあの戦争は日本が仕掛けたとは思っておらず、でもアメリカやコミンテルンが仕掛けたとも思っておらず、起きるべくして起こったと考えています。そういう歴史の流れがあった。もちろん回避は間違いなく出来たけれど、それは参戦したすべての国においても同じことで、戦争という手段を使って「世界の秩序」をはっきりさせないとならない環境に世界は進んでいたと考えています。その発端は日清日露戦争まで遡ることができるし、朝鮮半島がまさにアジア防衛の重要拠点であったし、帝国主義が大国の常識であったことから、日本と特にアメリカはいつかぶつからなければならないように歴史は進んでいたと思います。そしてどちらが良いの悪いの言う前に、戦争は一つの結果であって、その前にどんなことが進んでいたのかを知ることは重要だと思います。喧嘩だって突然始まる喧嘩なんかないわけで、一体喧嘩する前に何があったのかが大事なはず。

でも連合軍側が戦争によって日本を叩くことを計画していた裏事情はほとんどは無いことになっている、あるいは歴史から抹消されていて、すべての責任は日本にあるという世界史が作られた。戦争に負けるってそういうことなんでしょうね。今になって「戦後レジーム」からの脱却を考える人は総理大臣も含めて少なく無いですが、私としてはそのレジームを決めるのが戦争なんだろうと思うわけで、それをくつがえすことは絶対に出来ないと思います。でも事実は事実として間違いのないものがあるわけで、それを知ることは重要だし、特に日本人として知らなければならないことは多くあると思います。また歴史家の中にはそれを明らかにしようとする専門家は連合国側にもいますし、歴史書を書き換えることはできないにしても、知るべきことがいろいろあるはず。

少なくとも広島の原爆記念碑に書いてあるような「過ちは二度と繰り返しません」みたいな言葉で全てまとめて、世界の歴史教科書に書いてあることをそのまま受け入れるのはちょっと待って、考え続ける必要があると思います。しかし、最近あの戦争を美化する人たちが増えているのが良いとも思わないし、その考え方ってGHQに作られた、そして戦後の利得者たちが作った歴史観をそのまま受け入れてしまうのと同じことのように感じます。白か黒か、善か悪か、そんな簡単に結論付けられるほど単純じゃないはず。

話は現代に移りますが、武力を使って他国を支配下に入れようとする勢力ってどうして無くならないんでしょうね。これにどう対向するのか、話し合いだけで解決するのか。安全保障って何なのか、どうあるべきなのか。この辺に関する私の考え方は書きませんが、他人事としてではなくて日本がしっかり考え無くてはならない時代になったのは間違いがない。

そんなことを考えていた3月10日。東京大空襲の日。私はアメリカを咎めようとは思わないけれど、これを日本人として忘れはしないし許しもしない。

最後はお約束のいつもの動画。(笑)

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今日は何の日” への2件のコメント

  1. 今日、母からのメールで、多くの犠牲者の冥福を祈りましょうと、、東日本大震災と東京大空襲が一日違いで、、。自然災害と、人災の違いはありますが、忘れてはいけないと思います、、
    (でもこの両方を知ってる世代の方で無関心な方も意外に多いような、、、、)

    原爆の話や画像は、学校教育や大手新聞社の資料を通じて、目にすることがかなりありましたが、東京大空襲の画像は、殆ど公開されてないのではないでしょうか?語り継ぐことも少ないようです。
    原爆も含めて、War Guilt Information Program というものの影響でしょうか?

    ネットで、警視庁のカメラマンだった石川氏(庭にフィルムを埋めて隠したそうですね)の撮影画像を見て、、daboさんは、あまりに酷いものは、あえて掲載なさらなかったのだろうと思いますが、、(私は、小さい頃、戦争や空襲で逃げる人の夢を何回も見てしまったので、子供に、どこまでを伝えて画像で見せていいのかどうか迷うことがあります)

    事実をそのまま、受け止めることは大切ですね、感情的にならずに。。

    • やっぱり原爆のインパクトが強いからそれが印象に残りますが、あの東京大空襲もひどくて、ネズミを真ん中に集めて焼き殺すようなやり方をした。それなりに悲惨な画像も事実を知るには大事で、やっぱり上に紹介した動画が良いと思います。単に第三者的な目で見た空襲じゃなくて、地元の人たちの証言が多いですし、警察の写真記録官だったその方も出てきますし、もちろんその写真も出てきます。私が日記に出した2つ目の丸焦げになった死体ばかりの写真も彼の写真のはず。

      空襲も原爆も相手の顔が見えませんよね。もしかするとそれが救いかもしれないし、逆に駄目なのかもしれないと思います。どちらも虐殺で、兵隊が民間人を集めて機関銃や火炎放射器を使って殺したのと同じなんですね。あるいは銃剣で刺殺したり撲殺するのと同じ。でも爆弾で一瞬にしてやられると、一体誰にやられたのかわからない。日本が悪かった、軍部の独走だったと何の疑問も持たずにそう思えるのも殺され方によると私は思っています。本土の日本人は誰一人として敵兵から銃口を向けられたり、惨殺される姿を見ていないわけですか。

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