マレーシアを最後の地とできるか?

私はマレーシアへ行くのはあくまでロングステイであって、それ以上のことは考えていません。というか、考えられないと言った方が良いと思います。今の時点では、マレーシアで望む介護が受けられるとは思わないから。

いや、全く駄目なわけではなくて、実際に介護が必要なご両親を連れてマレーシアに渡った方はそれなりにいらっしゃって、レポートを読んだことはあります。ただ、それって「介護をする側」の話なんですね。その介護をする側としての話なら、マレーシアはどうにかなると思っています。基本的には在宅介護になるんでしょうし、そのサービスをする会社もあれば住み込みメイドで介護ができる人を雇うことも出来る。そして最後の最後は地元の老人ホームのお世話になるという感じ。

でも私が気になるのは、「自分はどうなるのか?」って話。何度も書いている通り、ひょんな切っ掛けで私の両親もKLに今住んでいて、もうそろそろ90になりますから、また彼らは日本に帰る気はないし、飛行機に乗るのも嫌だと言っていますから、KLで介護、そして最後を迎えることになるんだろうと思うし、それに当然私も関わることになります。だからその辺はどうにかなると思うんですが、問題は「自分たち」の話。

ヨメサンは年下ですし、平均寿命を考えれば私が先に行くことになりますが、ではヨメサンがマレーシアでメイドの手配、同居、あるいは老人ホームとのやり取りができるかとなると疑問。彼女は何でも私に任せきりですから、私が動けなくなったら何もできないと思います。ま、これが逆で、ヨメサンが先に行きそうなら私はどうにかできるかもしれませんが、そうなる可能性はかなり低い。

もし子供でもマレーシアに住んでいるなら話は別。ところが今の子供たちは世界のどこで生きるようになるのか全くわかりませんから、当てにできないし、またするべきじゃないと思っています。まぁ、海外にいても必要な書類関係や金銭的なやり取りはできるにしても、毎日何が起きるかわからない介護生活を海外から見守るなんてことは不可能。

ではどうするのか?

この辺が私は全くわけがわからなくて、マレーシアどころか日本でも老人たちがどうしているのかが良くわからないのです。子供や兄弟、近親者がいろいろやるんでしょうが、独り身の老人は多くいるだろうし、子供は海外に住んでいる、嫁いだなんてのはいくらでもあるはず。あるいは日本国内に居ても遠く離れている場合、どうするんだろ?と思うわけです。この辺を調べても良くわからないんですわ。もう危ないジジババが情報発信しているなんてことはあり得ないし、遠くにいる両親の介護(の手続き)をしている、あるいは日本に居る両親を海外から面倒を見ているという話も聞いたことがありません。

我々の年代で親の話となれば、ヨメサンだけ日本に帰って面倒を見ているとか、他の兄弟が一切合財やってくれていて経費負担はしているとかそんな話はいくらでもあるけれど、親は親で勝手にやっているという話は聞いたことが無い。というか勝手に生きていけるうちはどうにでもなるわけで、そろそろ・・・・というときにどうしているのかが私にはまったくわからない。

そんな調子ですから、海外に出たらどうする?なんてことはもっとわからないわけで、マレーシアに関しても、多くはいつか帰るロングステイが多いのはわかるものの、知り合いの中ではマレーシアに骨をうずめるという人も少なくないんですね。ではどうするか?と聞くと、ヨメサンが・・・という返事が多い。じゃぁ、そのヨメサンの番になったら?と聞くと話はむにゃむにゃ・・・と声が小さくなってしまって良くわからず。あるいは、私のヨメサンがそうであるように、友達同士で助け合ってなんて言っても、友達同士がヨイヨイになったらそんなことはできないですよね。

その点、オーストラリアの場合はまだ見える部分が多くて、そもそも子供が親の面倒を見るのが常識なんて考え方がありませんから、年寄りは年寄りが集まるコミュニティビレッジに住む。権利を買って、後の経費は年金なり最初にファンドとして入れるのか、あるいは保証人をつけるのかその辺はわかりませんが、身寄りのない人でも介護を受け、終わりを迎えるシステムが出来ているのは間違いが無い。

さて、マレーシア。どうなるんでしょうか。

この辺は他人事じゃなくて自分たちの大きな問題であると考える人もいて、情報交換はいつもここで紹介している泉SNSでなされています。過去においては現地の医師と組んで、日本人が入れる介護施設を運営したり、また日本人が集まる大規模コミュニティ、つまり普通の住宅としてのコンドミニアム、日本の医療施設、日本の食材店、そして介護施設などをひっくるめた商業施設を作るという話もあり、その話に乗ってきたデベロッパーも出てきました。ところがデベロッパーとすれば、その施設が出来上がればすぐに入居も始まって利用者がいくらでもいると思うわけですね。ところが日本人側としては将来的にそういう施設が欲しいという話であって、すぐに怒涛のようにジジババが流れ込むわけじゃない。でも自分が利用する前には自分が権利を持つ部屋なり区画をレントに出して投資にもなるというコンセプトがあって、施設が出来れば買いたい、投資したいという日本人もかなりの数、出てきたんです。でもそれで何十億集まるわけでもないですから、話は頓挫。

私としてはこのコンセプトは素晴らしいと思っています。ただ、世の中には競争が必要で、そして「選べる」範囲の広さも必要で、そういうのが一箇所あれば良いってわけにもいかず、なかなか難しいと思います。またフィリピンの介護施設で最後を迎えるということでフィリピンが注目されてきましたが、フィリッピンではその手のサービス会社が破綻しているという話も聞こえてきます。マレーシアとて、今はマレーシアマレーシアと風が吹いていますが、これも流行りがあるわけで、将来どうなるかわからず、そしてフィリピンがそうであるように運営費の高騰や為替の変化はかなり大きなリスク要因で、それ一つで根底から企画が成り立たなくなることもある。

ですから、利用者として考える分には、そういうのがあれば良いねとなりますが、実際にそういう建物を建てて運用する側から言えば、そんなリスクは取れないはずで、あるいはそれなりの料金、値付けをして早い回収を狙ってきますから、マレーシアは安くてよいね、なんて話にはならない可能性がある。またフィリピンのケースで問題になったのは、高額の治療費のかかる病気になった場合の治療費負担。日本の国民保険を維持していれば、海外での治療費も国がある程度負担してくれますが、フィリピンの場合は永住権で、日本の住民票を抜いて渡ってしまった場合、フィリピンの社会制度に頼るか(内容はわからず)、全額自己負担になってしまう。これで資産を食い潰したとか、支払えないので治療をしないなんてことが実際に起きている。

では日本の国民保険が使えれば良いかと言うと、今はそれが出来たとしてもそれに賭けるのは無謀かもしれない。そもそも今の日本のそういう仕組みは、海外移住した人たちを焦点にして組み立てられているわけじゃないですから、いつ何時変わるかわからない。

ま、そんなこんなで、子供に迷惑を掛けたくない、あるいは身よりもないとしたならば、マレーシアで最後を迎えるのはかなり難しい状態だと私は見ています。ではそれが可能になったらどうするのかですが、場合によってはマレーシアを最後の地としても良いと思っています。今はロングステイしか頭にありませんが、そもそも二十数年前に日本を出たときから最後は見知らぬ土地で野たれ死ぬのも覚悟の内ですから(笑)、良い場所があったらそこを最後の地に選ぶことはやぶさかではないと思っています。

また、今のロングステイ熱も同じで、マレーシアを最期の地として選べるという環境が揃った時点で、真のマレーシアロングステイ(あるいは移住)が現実のものになるはずで、今の状態では長期旅行として考えるしかないと思っています。そういう意味で、マレーシアをすでに最期の地と決めた方々に近い将来、話を聞いてみたいと思っています。

そういうことに興味がある方は、いつも紹介しています泉SNSというSNSに入会するのが良いと思います。登録会員数はすでに2500人を超えていますし、半数以上はすでにMM2Hでマレーシアに住んでいる方、あるいはこれから渡ろうとする方、あるいはもうすでにロングステイを終了した方もいらっしゃる。

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入会には費用も会費も掛かりませんが、本名での登録、顔写真を載せることが義務付けられています。つまり、ネットに氾濫するブログや掲示板のような匿名ではなくて、個人個人が自らをちゃんと名乗って、情報交換、助け合いをしようという組織です。ただ、バックグラウンドは日本人会であるとかそれの準じる組織ではなく、つまり公的な集まりではなくてあくまで個人が主催するグループですから、決め事がきっちりしていますし運営者、運営方針もはっきりしたものがあります。

今、ここで話題になっているのは「コレクティブハウス」です。「シェアハウス」というのがわかりやすいでしょうか。多くのMM2Hの方々は2BR、3BRに住んでいますし、一部屋を貸しても良いという方は少なくないんですね。また独り身になれば寂しいですし、似たような環境の方と一緒に住むのは良いことだという考え方です。いわゆるB&B(民宿)の経営と考えても良いわけで、短期の旅行者向け、あるいは長期の旅行者、ロングステイヤー向けに貸し出しもするし、また気のあった友人同士で共同生活を始めるのも良し。その辺の形態は好きなようにすれば良いのですが、それを推し進め広げようとして動いています。もちろんジジババの独居対策になりますし、その生活の中に子連れの夫婦が居ても良いし、あるいは普通のコンドミニアムではなくて部屋数の多いB&Bを買い取り、それに当てて事業とする考え方もあります。

とりあえず夫婦で来ても、病気になれば、あるいは一人になれば帰るというのが普通かもしれませんが、でも日本に今更帰っても・・・というケースは多々あるはずですし、今の夫婦を主体とした、あるいは一人住まいを前提としたロングステイの次に来るものとして、かなり有用であると思います。これは利用者もあるいは提供者にも金銭的なメリットがあるはずで、広がってきたら面白いと思います。本音としては、歳を取れば取るほど我侭で理性も消えて感情のままになるのが普通で(笑)、そんなジジババが同居するなんて可能なのかな?と思うのですが、実際に日本ではシェアハウスがかなり広がってきている現状を見ても、それを選ぶ人は決して少なくないし、良い面も多々あるはず。

また私にはよく理解できていないのですが、いつか来る介護生活にも対応しようと言う考え方もあるようで、この発展系には注目したいと思っています。

また、日本人の介護関係に力を入れている方も数人いらっしゃって、日本人向けの介護が出来るメイドを教育している方もいらっしゃる。また、この泉SNSではMM2Hに関するありとあらゆる情報交換がなされていて、蓄積されたデータの数は半端じゃありません。ですので、マレーシアに興味がある方は是非入会なさったら良いと思います。入会にさしあたり、ダボのブログで見たとか、紹介されたとか言う必要もありません。上のリンクを辿って、入会の手続きをするだけで簡単に出来ます。

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マレーシアを最後の地とできるか?” への5件のコメント

  1. ダボさん

    今回のエントリーを拝見する限り、マレーシア行きが近づいているのか、遠のいているのか、判然としませんが、心境の変化を感じ取ることはできるのではないかと思います。つまり(私も含め)お互いに歳をとってきたので終の棲家という訳ではないけれども、すでにご高齢のご両親もいらっしゃり健康状態も気になるので、MM2Hで縁も縁もあるマレーシア行きをそろそろ考えてみようか、という風に見えるのは私だけでしょうか。

    敏腕のデイトレイダーならネット環境さえ整っていれば、包丁1本持ってどこでも同じように投資活動ができるわけで、自分の胸の中に移ったほうが良い理由が多少なりともあるのであれば、移るべきだと考えます。移らないで仮に悔いを残すようなことが生じたら、残るのは後悔だけです。もしダメなら元に戻すことだってできるんですから。

    私もマレーシアに行ったら、楽しくお話ができそうな方が増えるのは大歓迎です。

  2. yasashiさん

    マレーシア行きは遠のいても近づいてもいません。ただ一歩も動けず止まったまま。行きたくないからじゃなくて、まだ行けないんです。行けるならすぐにでも行きたいというのも変わらずです。

    最期の地を考えるのは私の性格的なものでしょう。常に将来、何が起きるか考えていたい性質ですから。想定外ってのが好きじゃないんです。(笑)

    でもいつも書いているように、日本に帰りたい。というか日本を満喫したいんです。ただ、今までの経験上、日本日本と思って日本へ行っても数日すると帰りたくなるのが普通ですから。どうなりますかね。オーストラリアも完全に捨てきることが出来ませんし、オーストラリア、日本、マレーシアを行き来する生活がまず始まるのでしょう。

    で、危なくなってきたら日本のシルバーマンションかな。ホームが併設されているところ。

    マレーシアでお会いしたいですね~~。楽しみにしています。

  3. 実はフィリピンにある高齢者専門の施設を一度見学したことがあります。名前は言えないのですが、そこでは寝たきりや高度医療が必要な人の受け入れは無理との説明を受けました。

    近くに病院はあるのですが脳梗塞とかになると対処が難しいらしくて。現状では、自分がそうならないように日頃から気を付けるしかないと思っています。

  4. dabo_gcさん

    日本での話ですが、私は母が亡くなった後、父が独居を希望したので遠距離介護を経験しました。父には糖尿病などの持病があり、軽度ながら認知症の症状も出始めていて・・・まだ「介護が必要」という段階ではなかったですが、明らかに「支援が必要」ではありました。でも頑固なので、出来ない癖に家事も自力でやろうとし、あっという間に家の中は悲惨な状態に・・・!(◎_◎;)

    その時とても力になってくれたのが、ケアマネージャーです。日本では各地域に居て、行政手続きの窓口になっています。必要に応じて(家事や介助など生活面のケアをしてくれる)ホームヘルパーや(医療面のケアをしてくれる)訪問医師・看護師を派遣してくれたり、病院やデイケアや介護施設などを紹介してくれたりと、まさに扇の要のような存在です。

    そもそもそういう時には、買物・配食・配車のサービスとか、デイケアの利用といった細々としたサポートが必要になるのですが、今までそんな情報に接したことのない素人の上、離れて住んでいるので実態が掴み切れない家族には、「今どんなサポートが必要か?」が見極めにくいんです。だから、(刻々と変化して行く)父の状況を見ながら(父とも信頼関係を作りながら)助言や情報を提供してくれ相談に乗ってもらえたのが、本当にありがたかったですよ。

    それでも、在宅の場合は24時間ケアしてもらえる訳ではないので(ある意味、介護施設に入居した場合でも)、家族としてやらなければならない(家族にしかできない)事は沢山あって(例えばしょっ中電話で安否を確認したり、様子を見に行ったり、病院受診に同行したり、関係者と会って相談するなど)、仕事をしながらそれを続けるのはものすごく大変でした。

    それが、日本のような介護サービスがまだない(個々のサービス供給元はあったとしても、ネットワークが出来ていない、ケアマネージャーも居ない)マレーシアだったら、どうなるか???同居しておられる家族の負担を考えると、私にはもう「すごいな〜!(誰にでも出来る事ではないな〜!)」としか言いようがありません。

    コレハウス/シェアハウスとて、住人全てが心身ともに元気な間は(そして皆が良い人で、うまくつきあって行ける間は・ ^^;)「相互の助け合い」が期待できるかもしれません。でも、誰か一人にでも支援や介護が必要な人が出たら、そのバランスは崩れて「一方的に助ける側と助けられる側」にシフトするのが普通だろうと思います。そうなってからも持ちこたえられるほどの「(家族と同じかそれ以上の)関係」を築いて行けるのか???・・・正直「自分だったら」と考えると、ぜんぜん自信ないですわ〜。もっとも私の場合、元気な時でも「皆とうまくやる」自信って余りないんですけどね・・・(涙)T^T

  5. masaさん

    そうなるように気をつけるしかないってのはリスク管理になりませんよね。またそれしかないとするなら最期の地として選べないことになりますよね。

    そもそも海外で・・・って考えるところに異常さがあるんだろうし、得るものもあれば失うものがあるのも覚悟するしかないってことでしょうか。そもそも他国に比べて医療の面での社会保障は良いのが日本なのに、医療の点で海外のほうが有利になるわけがないですね。

    今、マレーシアで最後を迎えるつもりの人たちって、自分が大病を患うことはないという前提で考えている。あるいは以前、延命治療は受けないというご老人もいたのですが、治療すれば助かるのに治療しないわけにもいかないはずで、やっぱりまともに考えたら無理ってことなんでしょうね。いくら良い施設が出来ても医療費負担が出来なければ無いのも同じですし。

    sakit hatiさん

    日本の状況ですが、なるほど良くわかりました。有難うございます。

    マレーシアを考えた場合、そのケアマネージャーの存在ひとつでどうにかなるような気がしてきました。それがしっかりしている場合、日本より良い部分もあるかもしれない。ただ、重病にかかった場合の治療費も全額自己負担となったらどうにもならないのは同じですね。

    コレハウスに関しては、私も良く理解できていないと書いたのはまさにその点なんです。元気で頭もしっかりしていて、自分のことは自分で出来るなら良いですが、それが出来なくなったらどうするのか。もしそういう状態になったら他人に迷惑を掛けたくないし、また自分の同居人がそういう人ばかりだったらどうなるのか考えただけでもゾッとします。ケアマネージャーがちゃんといたにしても同じのはずで、やっぱり自立できないとなったら介護施設へ行くしかないんでしょうね。

    助け合いってのは助けが要らない同士で助け合うっていうことなんでしょう。

    ですから私としてはまだちゃんとしている間に、日本のシニアマンション(介護施設は併設)に入ろうと思っているのですが、是非とも、マレーシアで・・・って選択肢もあるんだと思わせるような何か解決策のようなものがあるのなら聞いてみたいもんです。

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