現実としての債券投資と将来の夢

投資がらみの友人の多くは私と同じ債券での運用が多いのだけれど、最近連絡が来ると「これからどうする?」って話ばかり。

「どうしたら良いのかわからない」と答えるしかない。

そもそもそっち方面のプロでもないし、まともに勉強したことも無ければ経験も20年にも満たないわけで難しいことがわからない。

私はまだこれから2年はどうにかなるけれど、最近償還を迎える玉がある場合は本当に悩むはず。私もこの2年間にどうにか作戦を立てないと大変なことになる。皆、歳が歳だから最後は蛸の足を食らう覚悟は持っているのだけれど、それを予定に入れることは出来ないのね。利益が少ないからと言って、自社の商品に手を出す、食べちゃう商人はいない。種籾を食べちゃう農家もいない。

世の中はリーマンショック後、金余り状態で行く場所がないのか債券が異常に高い。世界の景気も良くなれば良いのだけれど、安全で有望な投資対象がないんでしょう。今は新興国から資金が引き揚げるような動きもあるくらい。日本国債は論外にしても比較的安全な国債でも2%以下。昔からドル箱だった豪ドル建てでも3%ちょいなんてのが普通。かつての6-10%を狙う場合、聞いた事も無い会社のジャンク債を買うしかない。

以前はGEで8%(豪ドル)とか、東京三菱UFJで12%(米ドル)なんてのがあったけれど今では半分以下の利回り。まるでお話にならず。

どうしますかね。

ヤンキーボンド(米ドル建て)を見てみるとハイイールドの債券が無くはないのだけれど

○ Trade & Development Bank of Mongolia(モンゴルの開発銀行) の10%
○ Rerrexpo PLC (スイスの鉱山開発会社) B+ rated の9.85%
○ Berau Coal(インドネシアの鉱山開発会社) BB rated の8.9%

こんな感じで結構リストアップすることは出来るんだけれど、触手が動かない。

この利回りで回していくと5年で50%以上の利益が出るにしても、あまりにも知らない世界過ぎますもんね。

でも知らないから手を出せないなんてのは、日本市場で一般的に取引されている株式とか金融商品しかやりたくないという井の中の蛙状態と同じなわけで、知らないのなら知るように努力すれば良いだけのことなんですがねぇ。

でもここが素人の悲しいところなんですね。

私が債券を買うときの判断基準をばらしますが、かなりいい加減で「この会社が破綻するような時代になったら自分ごときが何をしても負ける」というところなんです。例えばGEが破綻するような時代に自分がどんなにあがいても助かるとは思えませんもの。これって投資家の判断基準じゃなくて博打うちの判断。でもこれが私の判断基準。バカ丸出し。

でもねぇ、これもリーマンショックでかなり揺らいで来て、どうしたら良いのかさっぱりわからない状態なんですよ。もし2006年頃にリーマンブラザーズの利回りの良い債券があって、たまたま資金があったら間違いなく、絶対に買ってますもの。

そもそも債権投資でのヘッジの仕方も知らなければ、債券の売買はOTCで株式みたいに売買が簡単では無いし、ましてや毎日値動きを見ているわけでもなく、買ったら償還まで放置して利払いを受け取るだけですから、定期預金の考え方と全く同じなのね。

こんなやり方でも怪我をしたことがないって、ただラッキーだったとしか言えず、これからの混沌の時代に同じ様なやり方で高利回りを狙うなんて無謀としか言い様が無い。でも放置で複利7%とかの爆発力って凄いのね。10年で二倍ですから。私が将来の利益予想が出来ない不動産投資をしないのはこれが理由です。でももうそういう時代じゃなくなった。

手を挙げて降参しようかと結構真剣に考えているんですよ。低金利時代に余計な事をして無傷で済むはずがないですから。

つまり、高配当なんて狙わずに安全重視で行く。債券に関してはこれしかなさそうに思えます。

そんなことを考えているときに、世の中ではまたアメリカ国債のデフォルト論なるものが出てくるのね。アメリカ国債がデフォルトするような時代になって債券投資が成り立つのか?

ロイター 現実味を増す米国のデフォルト懸念 ← クリック

これって過去にも何度か出てきた話しで2011年にはS&Pの格付けが引き下げられた。また覚えているかどうか知りませんが、オバマ氏が大統領に当選したときにも、オバマ氏はまずデフォルト宣言をするだろうというまことしやかな噂が流れたのね。これも満更嘘でもなさそうな理由がいろいろ言われていて、あの時には私は日経平均のプットオプションを買いました。結局何もなく、オプションもトントンで買い戻せましたから良かったものの、心中穏やかではありませんでした。

アメリカがデフォルトだなんてまさかと思いますよねぇ。でも破綻というのはそのまさかで起きるのが破綻であって、日頃の損が積みあがって破綻するんじゃないのね。ま、そういうケースも多いのだけれど、そのまさかで大手企業も一瞬にしてひっくり返る。個人投資家の場合は特にそれが多い。911NYテロだったり、311の大震災だったり。

破綻しないようにするには日頃どうするかって事とは別の考え方が大事だと思うようになって、またそれはジジーになればなるほど気になる部分なんだけれど、このまさかに対処するのって本当に難しいのね。ヘッジにはコストが掛かるわけだけれど、いつ出るかわからないお化けの為にヘッジコストを垂れ流すことは出来ない。またヘッジが難しい投資対象には近寄らないしかないわけで、万が一を考え出すと投資なんかできない。でもそれを甘く見るとある瞬間、破綻する。これからどう逃げるかが長生きの秘訣だと思うわけで、イケイケで突っ走ってどうにかなるほど簡単じゃない。プラス思考だ!なんてのは自殺行為以外の何物でもないと思う。

実は2日前にシドニーで働く次男坊から電話が掛かってきて、「オヤジ、お金を稼ぎたいのだけれどどうしたら良い?」ですと。

彼は具体的にいろいろ聞きたかったのだろうと思うけれど、電話で長話も出来ないので、とりあえず「借金はしないこと。金は使わずに貯める事。これしかない」と返事した。(笑)

ま、その内じっくり話をするつもりだけれど、金とは稼ぐものじゃなくて貯めるものというのは真理だと思うわけです。私がこれに気が付いたのは実は50の声を聞いてから。かなり遅かった。

でも稼ぎが無くてはためることも不可能だし、「利益を得る=リスクを取る」だから何かしら積極的に動く必要があるのだけれど、本当に難しい時代に入ったと思いますわ。

昔は楽だった・・なんてことをいくら思い出しても意味が無くて、新しい時代には新しいやり方があるはずで、どうにかそれをやらなくては。

というか、新しいやり方じゃなくて、新しい考え方が必要なのだろうけれど、今の私にはそれが見えない。

困ったもんだ。

うっすら感じることは、私は利益を出すには「選択と集中」という考え方だったけれど、これからはこれの真逆の考え方が必要だろうということ。ただ分散投資とかポートフォリオだのと口で言うのは簡単だけれど実際にはかなり難しいと感じます。結局、リスクをどう分散するかと言うところに集約できるわけで、リスクが減るわけじゃないのね。だからどうしても期待利回りは減る。つまり、選択と集中プラスヘッジと変わらないんじゃないかと思うんですよ。そこのところが素人の私にはよくわからないところ。

それともう一つは、もう自分は歳だと言う考え方を捨てること。もう歳だから・・という考え方はどうにもならない言い訳の最たるもので、良い結果が出るはずがない。ま、危険を避ける方向に動くから破綻確率は間違いなく下がるけれど、利益が上方向に伸びることは有り得ない。またインフレも考えれば現状維持も難しくなるのを受け入れなければならない。過去に起きた大きなインフレにまた遭遇したら、小さな資産なんか簡単に吹っ飛ぶ。

動物の世界って「自分で食えなくなったら死ぬ」のが当たり前の世界だけれど、私としてはそれを受け入れたくなくて、歳を取ったら楽をしたいと思う。これがそもそも間違いの始まりなんだろうと思うし、まだまだチャレンジするべきだとの心の声が毎日聞こえてくる。

でもやる気を生むのは怠け者の私には結構難しい。

実は、日本に就職が決まった長男ですが、それを蹴ることになりました。で、私達と一緒にマレーシアに渡ります。そして彼を相場師に仕立て上げます。

それを言い出したのは実は私で、とんでもないオヤジだと自分でも思うのだけれど、私の最後のあがきに彼は彼の青春を賭けてくれた。彼がやると言ってくれたから私もその気になったわけだけれど、私にとっては責任重大で、絶対に失敗できない。どうにか形にしたい。神に祈る気持ち。

下の写真は15年前の我が息子達。

彼らがどんなに大きくなっても私の脳裏に浮かぶ彼らはこういう歳の頃。彼らが私の子供として世に出てきてくれた感謝の意を表すためにも、彼らの為に燃え尽きたいと思う。

私の夢は、しっかり利益を出せるトレーダーとしての長男と、公認会計士+アクチュアリとして監査法人でファイナンス、リスクコントロールの世界を極めようとしている次男がいつか力を合わせる時が来ること。

それまで頑張らねば・・・・

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現実としての債券投資と将来の夢” への2件のコメント

  1. SECRET: 0
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    米国トレジャリーのような高格付債がデフォルトすることを前提にリスク管理することは、私も無理だと思います。しかし、これまで米国の格付機関は、これまで1930年代の米国鉄道債とリーマンショックのときのサブプライム関連商品の2回、結果として大きなミスを犯し、投資家に多大な損害を与えました。

    このことからも分かるとおり、いくらハーバードで高度な金融工学を学んでも確実に儲ける方法などないわけで、やはりご自分の信じる方法で、動物的な主観をもとに独断と偏見で投資していくことが肝要だと思います。マレーシアに移られたらご長男さんを優秀なトレイダーに育成されるようですが、できましたら気弱な我が家の次男も一緒に鍛えていただけたらなお幸いです。

  2. SECRET: 0
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    yasashiさん

    確実に儲ける方法云々を話すこと自体無意味ですがリスクコントロールの手法はしっかり存在するわけで、それを知っているのか使えるのか、それで最終的な損益に差が出てくるのは明白なんですね。

    確実に儲かる方法がないのだからと言って、適当な勘に頼るから普通の人は勝てないと言って良いと思っています。その点、債券は基本的にローリスクローリターンですから余計な事をしない限りどうにかなるという点だけが私にとって救いだったのですが、もっとリスクを取ろうとすると別世界に入ってしまいます。ここは残念ながら素人がどうにかできる世界じゃないのでしっかり考える必要があると思ってます。

    マレーシアに渡ってからやる気のある方がいらっしゃればいつでも手法を公開しますし、勝てるまでマンツーマンでやるのも良いと思うのですが、その前にそれなりの独習、自習してもらわないとどうにもなりません。そこで一定のレベルに達したらマレーシアに来てもらうという形になると思います。ただそれからどのくらいの時間が掛かるか、どの程度のレベルまでになれるのかは全くの未知数です。いつかチャンスがあったらやってみましょうかね。

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