両建てに関して(相場)

今月の初めに読者の方から両建てに関してメールを頂きました。お返事が遅くなりましたがそれに関して。

「少ない値幅の間を売り買いを何百回も繰り返し、超高速スキャル両建て手法と言えばいいのでしょうか?、ある意味テクニカルもファンダも無視したような取引をしているトレーダーがいました。私は以前、どのような方法をやってるのか?なぜ両建てで益がでるのか?、その人物の取引履歴のエクセルファイルも検証したり(公開されてましたので)、ノートにも色んなパターンを書き込みながら検証しましたが結局、両建てでは益はでない(はず)、と思いました。」

これに関してですが私は全くわかりません。正直なところ興味もわいて来ません。すみません。

これで利益が出るのかどうかももちろんわかりませんが、出しているという人がいるのなら出るのでしょう。

フト思い出すのが、あるFX業者ですが「業者間のアービトラージは禁止する」と明記していたこと。実際にそれをやるトレーダーがいたとしてどうやってそれを把握するのかわかりませんが、こういうふうに明記するということはそれをやるトレーダーが少なからずいるということだろうと思います。つまり、業者間の値の違いを取る裁定取引ですね。

それと似たような手法で、業者間のスワップのアービトラージをするトレーダーもいるようですね。受け取りスワップの大きな業者で豪ドルを買い、支払いスワップの小さな業者ので豪ドルを売るみたいな。これでその差はリスク無しに手に入る。

こういう「ひずみ」みたいなものを狙う手法っていろいろあるようですが、私にはよくわかりません。でも「ひずみ」で大きな利益を手に入れたというトレーダーは多くいるようです。このブログの読者でもおふた方からそういう話を聞きました。株ですが。

またスワップって短期金利ですよね。で、普通は長期金利の方が高い。今では豪ドルの金利も寂しい限りですが、豪ドルで高利回りの債権があったとします。でも為替リスクがある。ここでその債権と同額の豪ドルを支払いスワップの小さな業者で売るという方法は成り立つであろうことは前に考えたことがあります。為替リスク無しに長期金利と短期金利の差が手に入る。

こういうアービトラージって面倒くさそうで本当にそんなことするのか?って思いますが、金融の世界ではこの手のアービトラージってかなり大きな市場を形成していると思うんです。それは株式で言えば現物と先物の差であったり、あるいはオプションの行き過ぎた値を見つけて売るのも似たようなものじゃないでしょうか。限月の違いを取る鞘取りもそうで、それ専門のプロっていますから。でもそういうひずみは、ひずみで利益を出そうとする人たちが沢山いてすぐにひずみは解消して行くはず。

でもま、私はそちら方面の詳しいことは全くわかりません。

一般論として両建てで利益を出す方法を私は知らないのですが、両建ての必要性、そのノウハウを得ることの重要性はわかります。つまり、両建てで利益をどうだすかということじゃなくて、ヘッジの重要性です。

FXスポットの場合は値動きの方向が変わればポジションを変えるだけとなるのでしょうが、上に書いたように債権を持っているとか、現物を持っていてそれを頻繁に売った買った出来ない、あるいはしない場合、FXスポットでヘッジをしますよね。私が持っている金のファンドも同じで、ファンドそのものを売った買った頻繁に動かすことはなくて、変動に対するヘッジは先物とかCFDで行う。

こういうケースって多い。いや、本来FXスポット、先物、CFDもそのためにあると言っても良い位ですよね。でも最近世界中で増えている投機家はそのように使わないってだけかもしれません。

この辺は、私もノウハウを知りたいのですが、どこからどういう風に学んだらよいのかもわからない状態で、今後の私の課題でもあります。

また、両建てという言葉から思い出すのはあるトレーダーのこと。かなり昔ですが、株をやっている頃、常に両建てをするという変わり者がいました。

彼は自分がいじる銘柄は決まっていたのですが、普通のトレーダーのように買いから入る、売りから入るということはせずに、上に行くか下に行くか考える前に、両建てで入るんです。株を買い、同時に空売りをする。

で、動きを見ながら買いの部分、売りの部分を増減するという方法。

当時は、なんてややこしい無駄な方法をするのかと思いましたが、今になるとどうしてそれをやっていたのかがわかるような気がします。これは利益を出すための手法じゃないんですね。相場のテクニカル分析そのものは簡単で、相場の難しさは実は心理のコントロールだけだと思うようになった今、彼のやり方の良さがわかるのです。

心理のコントロールとはつまり恐怖と欲のコントロールですが、これの方法としてシステムトレードという考え方がある。つまり、心理の入り込む余地をなくすという方法。これはこれで良いと思うのですが、これも言うほど簡単では無い。そこで、恐怖も欲も押さえつけることなく、騙し騙しうまく付き合うというのが彼のやっていた両建てだと思うのです。

大きなトレンドにうまく乗れたとしても、これがいつまで続くのか、大きく反転するんじゃないかという不安が出てくるのが当たり前で、そういう時に売りポジション、買いポジションしかないのは何か居心地が悪いですよね。でもそういうときでも彼は売りポジション、買いポジション両方持つんです。で、微妙にそのポジションに差を付ける。つまり上げトレンドに乗っているからと言って買いポジションに全力投球じゃないんですね。そろそろ危ないと思うと売りポジションを増やす(買いポジションを減らす)わけです。それを細かくいじって調節していました。

理屈で考えれば、売りと買いのプラマイの差だけ建てていることになりますが、心理的には随分違うだろうというのは今になって良くわかります。

普通、まずチャートを見て、さて、売りか、買いかと考えますが、まず両建てでポジションを建ててしまうところからスタートするってヒジョーーーに画期的な考え方だと思うんです。そして上だ下だとギャーギャーやるんじゃなくて、とにかく流れに身を任せてみる。そしておかしいなぁと思ったら反対方向を増やしてみるとか、これって裁量トレードの究極のような気がします。

かと言ってやってみようとは思いませんが。(笑)

いや、やってみるかなぁ。

と言いますのはとりあえずヘッジはやっているわけですが、ではどういう時にヘッジをするのか、いつ外すのか、増減はするのか、それはどういう場面かと考えると、答えってないんですね。単純にトレンド変換の可能性が見えたからヘッジだ。逆に動きそうだからヘッジを外せとか、それも建て玉は現物と同じであるべきかどうかも含めて、答えは簡単では無い。

もしかするとその両建てを常にしている彼も、元々は現物のヘッジとして空売りを始めて、いつの間にか両建て維持という手法になったのかもしれませんよね。これってヘッジの究極の形かもしれない。

まぁ、利益を出す手法も、テクニカルの読み方も、ファンダメンタルズの取り入れ方もトレーダーの数だけやり方があるはずで、これだ!という答えはない。ただ、自分に合う手法、考え方って存在するはずで、他人のそれをそのまま導入してもうまく行かないわけで、そういう意味では、「自分にとっての必勝法」というのは存在するのだろうし、それを見つけられないと駄目ってことじゃなんでしょうね。

最近ネットを見ていて感じることですが、多くの情報が手に入るのは良いにしても、本当に大事な情報を見つけるのが逆に難しくなっているような気がします。

例えばFXでも株でも不動産でも良いですが、巷には一生懸命研究して市場調査をし、あの手のこの手の手法を考える人がいる。これはこれで非常に参考になるのですが、はっきり言える事は、その多くは「いつかこれで食えるようになりたい」という人だということ。要は「経験談」じゃなくて「理想論」だということ。

結構真面目な方もいて多くは正攻法、教科書通りとでも言いましょうかそれでどうにかなるという前提、希望を持っているようですが、相場に限らず実業の世界では中小企業のオヤジとして生きてきた私としては、大企業や優等生が大通りを手を振って歩くような方法で誰にでも利益が出るなら世の中苦労する奴はいないわけで、いつかこの人もそこらの中小企業、相場に手を出した素人と同じ様に消えていくのだろうと思うケースがほとんど。

つまり、学生ばかりが集まってああじゃこうじゃ言っているような状態で、そこに指導者たる人がいないってこと。新入社員ばかりが集まって、この会社をどう経営するべきか喧々諤々やっているような状態。

それぞれは真剣だし、それでうまく行くはずだと信じてやっているのはわかるのですが、それって現実社会の事業と同じで、それだけ一生懸命やったからどうにかなるもんじゃないという事実、大きな壁が存在しているわけですよね。でもそれをどう超えるべきか、どう超えたかという経験を発信できる経験者は非常に少ない。つまり、絵に描いた餅を初心者がみんなでいじくりまわしているだけに思えてくるのです。

私には今まで私を引っ張ってくれる人がいましたが、こういう情報が氾濫する時代になってから、逆にそういう人との出会いがなくなってしまったんです。そういう人は埋もれてしまっているのか、単に出会いのチャンスがないだけなのか、そこがわからないのですが私には今、師と仰ぐ存在がいません。これって非常にうまくなくて、自分の欠点は自分で見つけなくてはならないんですね。でも自分の持っている定規で自分を測ることは簡単では無いわけで(これだと100点満点が出るのが当たり前で、自画自賛になる(笑))、独学の限界を感じています。

今までの私の師はもうこの世にいません。彼らが今の私を見たらなんと言うか、それを聞いてみたい、そんなことを思う今日この頃。

「2ちゃんねる等では、両建て取り扱いトレーダーはおバカ者扱いですが、それに反するように優位性があるかの如く反論する輩もいるのも事実です。」

とのことですが、そもそも2ちゃんの相場スレッドに集まる人たちはどういう人たちか考えてみたら良いんじゃないでしょうか。玉石混交で経験も実力もいろいろ。3歳児も歳よりも混ざってああじゃこうじゃ言っているようなところから何かを得ようと思うほうが私は間違っているんじゃないかと思います。混乱するだけじゃないでしょうか。

「私は以前、双頭のデビルという話を読んだ事があります。それは、投資では両建てと難平という事は絶対してはいけない事だが、これを同時に使えば絶対負けない方法ができるという事でした。最初に同値で両建てし、値動きがある方向へ難平とピラミッディングをしていき、反転した時に益が出てる方を決済する。勿論利益が出てると言っても同じ量の損も抱えているが、難平してるので損益単価が反転した方向にかなり近づいてる
ので少しの戻りがあれば利益がでる、とありました。勿論机上の理論なのでしょうが当時は本気でこれを使えば!と馬鹿なことも考えてました。つくづく馬鹿です(笑)」

この方と私は似ていると思いました。私も馬鹿です。(笑)

双頭のデビルに関して検索してみましたが、内容がよくわからないのが残念です。でもそういうのって非常に興味があります。まぁ、相場好きならナンピンに限らずマーチンゲールじゃなんじゃのとカジノの必勝法を研究してそれを相場に導入してみたらなんて考えるのが普通で、5千万円の資金を用意すれば毎日5万円は確実に稼げる計算結果が出たなんて寝ずにシミュレーションをしてはニヤニヤしたりするんですよね。

これって冗談じゃなくて、オプションの売りを生業にしている方々って似ているような気がします。で、実際にそれで稼いでいる人が少なくないから面白いのね。

私がオプションの勉強をした当時、「カプランのオプション売買戦略」という書籍(これはバイブルの一つかも?)を読んだのですが、その中に「十分な資本があれば絶対に負けない」みたいに書かれた箇所があって、そこだけを真剣に何度も何度も読み返したのを思い出します。他のややこしい理屈は頭に入らない馬鹿です。(笑)

まぁ、本当に相場との付き合い方っていろいろあって面白いと思うのですが、自分に合う方法、できる方法を探す、あるいはそれに出会うチャンスがあるかないか、そこが大事なんだろうと思います。で、そのチャンスに出会う確率が相場で儲けられるかどうかの確率と同じであるなんてね。喜劇です。いや、悲劇か?(笑)

ま、あまり視野を広げても理解が広くなるというより迷いが増えるだけかもしれませんし、自分の「性癖(笑)」と相談しながら進むべき道を一歩一歩前に行くしかないのだろうと思います。

ああ、性癖といえば、私が好きな方向性としてはスナイパー、狙撃手です。機関銃を持って突撃するタイプでもないし、戦闘機乗りでもないし、爆撃機乗りでもない。後方に控えて大砲やミサイルを撃つタイプでもなし。こういう傾向って相場の手法にも大いに関係していると思います。長距離ランナーが短距離で勝とうと思っても難しいし、そういう自分の特性にあった手法を選ぶのって冗談じゃなくて、マジで大事だと思っています。

お互いに学べるものがあるのなら、出し惜しみ無しで勉強させていただきたいと思います。

これからも宜しくお願いします。

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