TPP、日本の交渉不可

TPPに関して非常に興味ある情報が出てきた。

3月4日からシンガポールで行われていたTPP交渉会合に出席した日本人がいて、その人のレポート内容がネットに出てきています。やっぱりなぁという内容。

「『日本はTPP交渉でいかなる修正も、文章の変更も、新しい提案もできない』と米国交渉官は語った」

年内のTPP締結を予定している今のスケジュールで言うと、日本の交渉参加は一番最後の9月に行われる会合にしか参加できないであろうということ。そして日本はあとから参加したカナダ、メキシコと同じように、今までの全ての交渉結果を飲まされる。これに関して例外はなしという確認を得たとのこと。

これって安倍さんが言っていることは実現不可能という意味。交渉不可。

そして逆に安倍さんは参加に向けて強い意志を示すようになった。そして自民党の党益(TPP参加ということでしょう)が国益に反すれば自民党を解散するとまで言い出した。それは昨日の話。

首相「国益に反すれば自民党解散」 政界再編  ←クリック

つまり安倍さんは国益を確保するために、交渉し、不利益な部分は削除なり変更させるつもりなのだろうけれど、TPPの主催者側はそれは絶対にさせない、例外はないといっているということ。

これから考えられることは、

○ 日本がTPPを丸呑みにする。
○ TPPの締結が先延ばしになり、交渉の余地が出来る。
○ 日本がTPPを蹴る。

さぁ、どうなるんでしょうか。

丸呑みしたら国益に反するわけですから、自民党は解散することになる。それは安倍さんが自分の口から18日に言ってしまった。TPPの先延ばしに関しては、日本がTPPにおいて重要なポジションを持っているとするならば、各国が部分的な再交渉を容認し、ズルズル先延ばしになる可能性もなくはない。ただ、日本の国益を押し通すということは、それすなわちTPPが骨抜きになることでもあって、それが可能とは思えず。またTPPを蹴るようなことがあるとTPPに前向きな姿勢をオバマに言ってしまったのだから日米関係はかなりうまくないことになる。それだけの腹が安倍さんにあるとは思えず。

さぁて、完全な四面楚歌状態。

私の予想では、日本の事実上丸呑みになると思っています。でも内容的には国益に反する部分は無いと安倍さんは主張するんでしょう。最終的に交渉終了にサインをしても、その後にそれぞれの国の議会が承認しないと駄目なんですね。ここでどんな動きが出てくるか。

TPP交渉会合に出席した日本人は内田聖子さん、NGOアジア太平洋情報センター事務局長で、米国NGO「Public Citizen」のメンバーとして参加。

岩上安身氏のインタビュー。

IWJ Independent Web Journal  ← クリック

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 3月4日からシンガポールで開かれているTPP交渉会合の内幕について、3月13日(水)、13時より行われた「TPPを考える国民会議・TPPを慎重に考える会 緊急報告会」で、アジア太平洋資料センター(PARC)事務局長 内田聖子氏が報告した。内田氏は、米国NGOパブリック・シチズンの一員として参加。国際NGOチームと共に、交渉官や出席したステークホルダー(利害関係者)への聞き取り調査を行った。

 以下、内田氏の報告内容。

内田氏「交渉会合の参加者は11カ国の交渉担当官と、企業・業界団体・NGO等の利害関係者、総勢600名。交渉会合は3月4日~13日まで行われる。もちろん日本はまだ交渉参加を表明していないので、参加できない。私は米国のNGOパブリック・シチズンのスタッフとして入れてもらった。

 交渉内容のポイントは、知財、環境、法的・制度的課題、金融サービス、投資、労働、市場アクセス。特に知財強化が焦点で、企業vsNGO、米国vs企業の構図がくっきり。特に米国の医薬品業界が、他国の交渉官に対して、知財強化を受け入れるよう、強烈に要求している。

 交渉は秘密裡に行われ、誰も近づけない。が、3月6日にステークホルダー(利害関係者)会議があった。企業やNGO、約70団体がブースを出展し、約40団体がプレゼンテーションを行った。企業にとっては商談の場、各国の交渉官へのアピールの場。

 聞き耳をたてると、『TPP妥結したらベトナムにはこんな商品を入れますよ』『もっと投資をしますよ』など夢のような経済発展があるかのような話をする。

 一方NGOにとっては、TPPの危険性・貧しい人達の権利を訴える場。しかし全体では企業の数の方が圧倒的に多いため、NGOは会場では疎まれる。

 ブースを設置した企業は、ナイキ、adidas、米商工会議所、米医薬品業界団体、GE、Google、タイム・ワーナー、vizaなど、私たちには馴染みの深い企業名が並ぶ。また、TPP推進企業連合もブースを出展。これはモンサント・カーギル・シェブロンなど名だたる多国籍企業を始め、100社が名を連ねる。日本の経団連とは比較にならない規模。

 3月8日には在シンガポール米国商工会議所主催のレセプションが行われ、もっともカジュアルに企業対交渉官が話す場が設けられた。なぜ議長国でもない米国の『商工会議所』が主催なのか。

 各業界のロビー活動として注目すべきは、『米国研究製薬工業協会(PhRMA)』が各国の交渉官あてに『知的所有権のさらなる強い保護』を求める要望書をリリースした。なんとこの協会には、ファイザーや、ジョンソン&ジョンソン、グラクソ・スミスクライン、ブリストルなどの米国多国籍企業の他に、日本のエーザイや第一三共なども名を連ねている。つまり、あくまで圧力をかけているのは米国の製薬業界だが、日本の製薬業界も、この協会に加盟することで、間接的にTPPの推進圧力をかけているということ。

 TPPを潰すためには、『情報』を取ってくることが一番重要。昨年リークされた1000ページ足らずの文書でも、企業有利に進められている実態が明らかになった。

 日本の交渉参加について。ステークホルダー会議後のカンファレンスで質問した。日本人ですと言ったら、米国の首席交渉官バーバラ・ワイゼル氏がとても嫌な顔をして睨みつけてきた。

 『日本の参加を各国は受け入れるか?』『どんな影響があるか?』『米国は日本に何を要求しているのか?』という質問に対し、『あらゆる国に対して特別扱いはない』と型通りの回答。

 しかし、日本の交渉参加について、企業のブレゼンテーションでは様々な場面で触れられていた。フォード社は、トヨタ、ホンダ、ニッサンを名指しし、 『日本の自動車業界が問題だ』と発言。

 米商工会議所の副会長は『日本は米国との間に、自動車・牛肉・保険分野での「信頼醸成措置」をとるという成果を見せなければならない』『韓米FTAを見習うべき』と公式の取材で発言。

 さらに国際NGOチームは、TPP交渉会合での米国の交渉官が他国の交渉官に述べた内容を入手した。米国交渉官は『日本は交渉テキストを見ることもできないし、いかなる修正もできない。日本はカナダとメキシコが強いられた、非礼で不公正な条件と同内容を合意している』と。この発言に私は非常に憤りを覚える。

 さらに米国の交渉官は、日本の交渉参加が表明された後、参加各国は7月までに日本との二国間協議を完了させるように、との指示も行った。つまり、日本は7月までの会合には参加できず、9月の交渉会合までテーブルにつけない。9月の交渉は米国が議長国のため、『異議や再交渉の要求があっても押さえつけることが可能』と交渉官は発言。

 10月にはAPECにてTPP交渉国首脳が『交渉完了』のサインをする。交渉プロセスをほとんど知らされないまま、最後の1回の交渉(しかも米国が議長国)に参加して、一体何を主張できるのか」 (佐々木隼也)
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私は安倍さんが段々と積極的な推進派に変貌して行ったように見えます。これは選挙前とは随分違うし、もし選挙前に今と同じ事を言っていたら、さてどうだったでしょうね。だまされたと思う国民、自民党員、自民党代議士がごっそりいるんじゃなかろうか。

ロリ・ワラックさんが訴える「日本のTPP参加は主権の放棄」

私が望んでいるパターンは、最後の最後まで参加する強い意思を持って交渉をしたけれど、日本の国益を守るためにTPPには参加しないことを決めるしかなかった。大変申し訳ないと安倍さんが頭を下がる、なんていうストーリー。でもこれをやると辞任するしかないんでしょうね。

9月の会合はアメリカが議長国で、強引に押し切られるだろうという見方があるけれど、強力なアメリカだからこそ「日本の参加を望むのであれば、ここは日本に歩み寄る再交渉の余地を認めようじゃないか」なんてことにもなるんじゃなかろうか。無いか。(笑)

保守の私としてはTPPは困るけれど、安倍さんが退場するのはもっと困るわけで、どうなりますか。また参院選で自民党が勝つためにはTPPが争点になると共産党と同じかってなことになって非常にうまくない。だから何が何でもTPPは推進するといわざるを得ない。で、もし参院選で勝ったとして、さぁ、安倍さんの作戦としてはどう出るんでしょう。

安倍さんの腹の内を聞いてみたい。

茂木経産相のこんな発言が出てきた。

TPP交渉、「日本が主導的役割果たす」と茂木経産相が意欲

ここ  ← クリック

今頃ノコノコ出て行って、TPP交渉はもう最終段階に来ているし、決まったことは丸呑みしろと前から言われているのにこの茂木さんの発言。日本ってそれだけ力があるんでしょうかね。

ただのアホか、中国共産党に似ていると思いましたわ。

でも彼がそこまで言い切るのは何か水面下で話が進んでいる可能性もあるかもですね。安倍さんとオバマとの会合で安倍さんは交渉参加を表明したわけだけれど、あの時点でオバマは日本に譲歩するような態度も見せた。こういうのってその場で決めることじゃないのは当たり前で、会談前に突っ込んだ話し合いが担当者レベルで話し合われていたはずですよね。で、スムーズに日本が参加できるような台本が出来ているのかもしれない。とにかく日本が参加しないと困るのは何が何でも外需で儲けなければならないアメリカなんですから。

しかしまぁ、食うためには外に出るしかないってのは植民地主義の考え方と同じなんでしょうね。

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