オーストラリアへの永住

オーストラリアに渡りたいと思う人はかなりいらっしゃいますが、皆さん、口をそろえて金が掛かるということを仰います。

それはそういう年代だからそう思うのかもしれなくて、でも若い人ならお金なんか掛からない方法があるんですね。オーストラリアは移民国家ですが、実は歳を取ると自国へ帰ってしまう人も少なくないようで、常に移民を受け入れないとやっていけない国だと聞いたことがあります。また国土の広さは皆さんご存知の通りで、経済とは人口であると私は思うのですが、人口流入を増やすことによって経済を発展させることも出来る。これを狙っているのが今の日本ですし、あのアメリカも中南米からの移民を大量に入れて格差社会の問題は起きているものの、アメリカ経済を支えたのは彼らだったという評論を聞いたこともあります。

つまり永住権を取るのは難しいという面があるものの、来てもらわないと困るというオーストラリアの事情もあるってことを忘れてはならないと思うのです。

こんなグラフがあります。オーストラリアへ永住者として渡ってくる数の推移です。月単位の人数です。(Wikiから)

ここ ← クリック

毎月1万人以上が流入しているというデータです。毎年じゃなくて毎月です。

国別にどのくらいの永住者がいるかのデータを見てみましょう。多分年度別の流入者のデータもあるはずですが、とりあえずはWikiの同じページから。

日本は25位で、2006年の時点で29469人。2010年にはこれが52111人まで増えています。4年間に2万2千人以上の日本人がオーストラリアへ移民として渡ったのがわかります。1年間に5千人以上です。意外でしょ?

またマレーシア、韓国がかなり上位に来ているのも面白く、日本人の倍以上で人口比で考えると凄い数字だと思います。

この数字には退職者ビザ、観光ビザなどのロングステイヤーは含まれていません。もちろん駐在組みや学生、ワーキングホリデーも含まれていない純粋な移民者の数字です。アメリカのデータは持っていませんが多分これの数倍はあるでしょう。ましてやロングステイヤーとなればその数は半端じゃないと思います。

マレーシアが悪いとか駄目だと言うんじゃありません。ここははっきり書いておかないと勘違いする人がいるのであえて書いておきますが、昨今マレーシアが注目されているとは言いながら、それはやっぱりロングステイの分野で伸びてきているという意味でしかなくて、海外に移民として出るという点においてはマレーシアはアメリカやオーストラリアとは比べ物になりません。またロングステイに関してもハワイ、西海岸、オーストラリアと比べたら桁が違うはずです。

このデータと似たようなものを外務省が出しています。平成24年度版のPDFファイル。
ここ  ← クリック

これはかなり詳しいデータですが、見るときの注意として、長期滞在者と永住者と分けてあることです。そしてアメリカやオーストラリアへ渡る移民は永住者ですが、マレーシアのMM2Hは長期滞在者のカテゴリーであるということ。いくつか数値を出してみましょう。

海外在留邦人数統計-総数

地域別 クリックすると大きくなります。

この数字には国籍を変えた人たちは出ていませんので、永住者の実数はこれよりかなり多いと思います。特に北米、中南米。もちろんオーストラリアでも国籍を変えた永住者は私の知り合いの中にも結構います。ただ歴史的に北米や中南米とは違うのでその数は比較的すくないかもしれません。逆を言えば北米中南米の場合は、この数字に出てこない何倍もの日系人がいるって事ですよね。また西欧での永住者も思ったより多いと思いました。

国別に見てみましょう。

オーストラリア

マレーシア

シンガポール

タイ

フィリピン

アメリカ

カナダ

マレーシアとシンガポールを比べると倍の日本人があの小さなシンガポールにいるのがわかります。そしてタイはシンガポールの2倍、マレーシアの4倍。ただこの数字にはロングステイも駐在も一緒になっていますので詳細はわかりません。ただし、この表は長期滞在者の内訳も書いてありまして、長期滞在者の中の「その他」がロングステイヤーかもしれません。大元のPDFファイルを見れば細かい数値がわかります。

これらの数字から何を読み取るかはそれぞれ違うと思いますが、マレーシアマレーシアと巷で騒がれてはいるものの、実体はまるで違うということだけははっきりわかるはずです。ジジババのロングステイはお気楽ですから良いとしても、若くして幼子を連れて移住となると仕事も含めて様々な問題が考えられるわけで、これらの数字はそれを考慮した上での結果としての数字だと言っても良いと私は考えています。

つまり、オーストラリアにしてもカナダにしてもそして移民の総本家みたいなアメリカにしても半端じゃない数の日本人が渡っているにも関わらずそれに関する報道も無ければ、情報も非常に少ないのが気になります。そして巷では「金が掛かる」「無理だ」という勘違いばかりはびこっています。

もちろん永住権はMM2Hみたいに、じゃぁ取ろうかと思い立って数ヶ月でどうにかなるようなものじゃありませんし、そもそも国を替えるんですから面倒な手続きも必要だし、受け入れ側だって観光客を入れるのと違いますから時間が掛かっても当然です。

でも難しい?

オーストラリアでもどこの国でもタクシーの運転手を見てください。殆どが外国人ですよね。彼らもちゃんと永住権を持っているということを忘れないで欲しいんですよ(でもタクシーの運転という技術では永住権は絶対に取れない)。実質的にはまだまだ世界の先進国であり裕福な日本人なのに難しい、無理だというのなら、じゃぁ他の国の人たちはどうやって永住権を取るんですか?一番上のオーストラリアの国別永住者のリストを見てください。どんな国からどんな人たちが来ているか想像してみて下さい。そして何度も書きますが、オーストラリアみたいな移民国家は常に移民がないと成り立たないってことを忘れないで欲しいんです。

ちょっとやそっとの資産があっても20年30年いやもっと長く続くであろう幼子を連れた移住ではインフレに合わせた金利や投資収入を得るのは非常に難しいと思うし、その金勘定についてはまた書くつもりですが、要は誰でもがそうであるように、普通に働くことが出来ればそこで生きていけるってことですよね。それプラス資産がある程度あるならば鬼に金棒なわけで、だからこそ就労の自由、社会保障を受ける権利がある永住権ってどれだけ価値があるのかわかると思います。

私はオーストラリアの永住権がなければ絶対に来ませんでした。

ですので、もしまだ若くて幼子を連れて移住を考えるのであるならば、ジジババと一緒になってロングステイの情報を集めていては駄目だと思うのです。ロングステイと移住は全く違うって事を忘れちゃならないと思います。

でもねぇ、マレーシアって素晴らしい国だと思います。バヌアツ旅行から帰ってきたばかりですが、バヌアツで遊びながらマレーシアってやっぱり凄い国だと思いました。その辺はまた日記として書くかもしれませんが、最終的にどこの国で生きていくことになろうが、とりあえずマレーシアというのは大正解中の大正解だと思ってます。

まず優遇税制があるというのが一番。金融資産からの収入、海外での収入には所得税が掛からないなんてタックスヘイブンと同じですものね。また課税所得があったとしても税率そのものもそんなに高くないというのは事業を興そうとする人に取っても嬉しいことだと思います。

そんな国に長期滞在するのにはMM2Hという比較的簡単に取れるビザを取れば良いだけ。これは永住権ではないものの10年間有効で更新は簡単。そしてこのビザはマレーシアに滞在しなくても失効しないというとてつもなく有利なビザであるってこと。就労はできませんが、起業するのであればそれ用のビザも比較的簡単に取れる(他の国はこれも簡単には取れない)。

物価に関しては私は期待はしていません。今、たまたま安いと考えるほうが良いと思っていまして、いつか生活費も日本と変わらないよなんていうシンガポールや香港と同じようなことが起きても不思議じゃないと思っています。それどころか時代が変われば社会保障もなく、国の医療保険もなければ結果的に日本より生活費が掛かるときが来るかもしれないとも思っています。ダークホースとしては子供の教育費です。これが生活費のかなり大きな部分になる可能性がありますよね。日本でもインター校に入れると小学生でも年間300万以上掛かるらしい(私の友人談)ですが、マレーシアがどんどんこれからも発展すればそういう時代が来るかもしれない。

それを考えるとオーストラリアの方が安く上がる可能性も出てきます。200円かそこらでご飯が食べられるような国ではありませんが、社会保障がきっちりしていますから、医療、失業保険、年金に関してはそこそこあてに出来ますし、永住権があれば子供の教育費も(公立なら)ただ同然ですし、就労の自由があるのでどうにか生きていける。

物価が高い高いと嘆くのは、オーストラリアの発展と同じように資産、収入が増えていない私のような能無しの言うことで、ちゃんと普通の人と同じように普通に働けば生きていくのはそんなに大変なことでもないはずです。

前の日記とダブりますがやっぱり大事なのは世の中の変化に合った収入の確保であって、インフレにどう対処するかに関しては全くの無力、無知、無経験と言っても良い位の日本人(インフレ時に収入も上がった経験はあってもその時代に定収入でどう生きるかの経験がある人はもうこの世にいない)に取っての一番の問題だと思います。もしマレーシアの物価が安いというのがマレーシアに行く理由だとしたらうまくなくて、いつの日か、それはきっと10年以上先の事でしょうが、こんなはずじゃ・・・という時代が来る可能性もあると思っています。

20数年前のオーストラリアも安かったです。インターネットも無い当時に手に入れた情報本には家族4人で贅沢をしなければ月15万円で生活できるなんて(大嘘の)記述があったのが忘れられません。でも今のマレーシアよりは生活費は安かったかもです。オマケに銀行の定期でも10%付きましたから(私が来る前は16%という時もあったらしい)、使い道がないぜ~~、なんて喜んでいる人も多かった。それが今じゃ・・・・・

使っても減らないお金ってないもんですかねぇ・・・・  ^^

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オーストラリアへの永住” への1件のコメント

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    はじめまして。マレーシアのTVを見ている時に検索してたまたまたどり着きました。
    確かに20年前のオーストラリアは、安かったですね。
    でも、その当時のオージーは、ポンコツ車に破れたTシャツが当たり前で、裸足の人も居ました。
    いまじゃ、ポンコツに乗っているのは日本人の貧乏ワーホリくらいしか居ませんし。
    裸足の人や公園で飲んだくれているアボリジニも見なくなってます。
    その弊害というか副産物がインフレなんではないかと。
    それにしても、私にとっての良きオーストラリアはもうGCには無い感じです。
    とりとめの無い文章失礼いたしました。

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