リスクに関して

前の日記にオプション売り戦略に関して書きましたが、当然ここにも大きなリスクがあるわけで、そういうリスクが見えない人、鈍感な人が手を出すと損をするどころか破産することさえあるのははっきり書いておこうと思います。

実はこのリスクですが、FXにしても株や先物にも同じようにあるんですね。特にレバレッジが掛かる商品。これに関して鈍感な方が結構いらっしゃるのが気になります。

例えばここでもたまに話題が出るトラリピというFXの手法ですが、これの利益率の話しになったときに、投資金額に対する利益率を中心に考える方が多い。トラリピじゃないにしても似たようなもの。

これっておかしな話だということに気がつかないといつか大変なことが起きると私は考えています。

レバレッジが掛かるってことは、要は借金して取引をしているってことですよね。これは株の信用取引も同じ。先物、FX、CFDも同じ。証拠金取引は皆同じです。差額を決済するだけですから、実際に自分が動かしている額がわからなくなってしまうことが多いようです。

前にも書きましたが、例えば不動産投資をするとする。自己資金1000万円で、9000万円を借り入れたとしましょう。もしその物件からの家賃収入が年間500万円あれば利回りはいくらでしょう。トータル1億の投資金額だから5%の利回りですよね。あるいはこれを売却して1億1千万円で売れたとしたら、10%の利益。

ところがFXなどの証拠金取引をしている人の多くはこういう風に考えないんですね。自己資金は1000万円なのだから、家賃収入は50%の利回り。売って1000万の利益が出ればそれは100%の利益だと考える。

これっておかしいですよね。

でもま、それはそれでそういう考え方があっても良いでしょう。というか不動産投資などはそうやって資産を増やす投資だと思いますし。

ただそういう計算をしたら借金の部分を入れていないのだから利回りは高くなって当たり前なんですね。逆を言えば、そういう計算方法で利回りが低かったらとんでもなくリスクが高いってことになりませんか?

例えばトラリピで年間25%の利回りだと喜ぶ人がいたとします。1000万円で250万の利益。まぁ、良いですよね。こんなうまい話はそうそうありませんから。でもその1000万円ってのは運用額じゃなくて、単なる預け入れている金額でしかないんですね。証拠金プラスアルファ。

では実際の運用金額ってどのくらいなんでしょうか。レバレッジが3倍なら3千万。10倍なら1億。

まぁ、トラリピをレバレッジ10倍でやる人はいないと思いますが、でも私は20倍でも良いと思うんですよ。それで大丈夫な間はそれで構わない。ただ証拠金が足らなくなってきたらどんどん追加しなくてはならないし、また追加すればすむことですから。最初から大きな金額を入れておく必要はない。でもいつでも追加できる用意が必要なだけ。

でもどちらにしても自分が動かしているお金は証拠金の額ではなくて、あくまで売買した額であると認識するのは大事だと思うんです。

例えば、1千万円でトラリピをやって25%の利回りだとします。でも実際に売買している総額は4000万円だったとしましょう。レバレッジ4倍ってことですが、自分の本当の投資金額は4000万で差額の3000万は証拠金取引というシステムを利用して借金しているだけ。ではその投資総額に対する利益率は?となれば4000万円に対する250万円。6.25%でしかないんですね。

本来考えるべき利回りってその利回りであるはず。

こう考えるとリスクの割には大して良くないと感じませんか?でも利回りを考えるときにはこの計算方法で考えるべきですよね。

ましてやトラリピの怖いところですが、塩漬けが常にあるってこと。これも計算にいれないと駄目なわけですが、この塩漬けも計算に入れずに、しかも投資総額ではなくて自分の預け入れ額で利回りを計算するのは愚行であると認識する必要があるんじゃないでしょうか。

私が最近ブログでスキャルピングに適しているのはCFDのUS30(NYダウ)やGER30(DAX)だと書いていますが、これらは6000ドル程度の証拠金で50枚建てられます。瞬間芸のスキャルでも50枚建てると一勝負500ドルから1000ドル狙いになるわけですが、これを一日に10-20回は繰り返すわけで、うまい人ならトータルで2000-5000ドルは稼いじゃう。

では2000ドルだとしましょう。これって証拠金である6000ドルから見たら30%。つまり1日の利回りが30%ってことになります。

でもそんな風に計算する馬鹿はいない。実際に投資しているのは1回あたり60万ドル程度なんですね。自分が入れている証拠金は6千ドルかもしれないけれど、頭に入れておかなくてはならないのは実際に取引している60万ドルだってこと。

トラリピだって同じだってことです。実際に売買している額を頭に入れておかないといつか大変なことが起きる。

で、オプションの話になりますが、良く初心者が考えるファーアウトのOTMを売るという戦法。つまり、まず間違いなく儲かるであろう戦略なのですが、儲けが小さい。だからたくさん売る。たとえば5円のコールでもプットでも100枚売れば50万円になる。

ほぼ間違いなく50万円儲かるなら良いじゃないかなんて考えるのでしょうが、これがある日ある時、とんでもないことになるんですね。何千万円も損する動きが必ずいつか起きる。いや、起きないかもしれない。

ここで忘れてはいけないと思うのは、たった5円のオプションでもそれがインしてきたら先物と全く同じことになるってこと。100枚のオプションは100枚の先物と同じ。では100枚の先物っていくらかと言えばなんと日経225で言えば9億円相当ってことなんですね。だから日経の100円の動きは1000万円の動きってこと。怖いですね~~。

50万円儲けるだけと思っても、実はそれだけのリスクがあるってことを忘れてはならないと思うわけです。

まぁ、5円のオプションを100枚売るにもかなりの額の証拠金が必要ですが、でも実際にはそんな証拠金どころじゃない額を自分は動かしているという認識が大事でしょう。

FXでもCFDでも同じ。証拠金取引の怖さは十分に理解するべきだし、常に取引総額を頭に入れて、万が一を想定するのは大事だと思います。

その取引高を考えずに、証拠金から見た利回りでトラリピでは25%で回っているとか、そういう考え方がいかに馬鹿げているかおわかりになりますよね?

この辺がわからない人は基本的に証拠金取引に手を出すべきじゃないし、まずは一体自分はどのくらいの額を売買しているのか、それを意識する癖をつけることは大事だと思います。

要はレバレッジが掛かるとは借金して投資しているのと全く同じだってこと。それはオプションも同じで、オプションの場合、下手をするともっと怖いリスクにやられる可能性もあるってこと。でもうまく扱えば面白い。

今書きながら、フト原発を思い起こしました。(笑)

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リスクに関して” への2件のコメント

  1. SECRET: 0
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    長男さんのお話とてもたのしく拝読いたしました。オプションの勉強は私の場合はyoutubeの英語ビデオとかいろいろみましたけど、結局ますだ氏の本をマンガ本に編集されたものがブレークスルーに最も寄与しました。書籍と内容同じなんですが、洗脳効果なんですかね?法律系国家試験パスしたときも判例をマンガ本にしたものが最もブレークスルーに寄与したのでもともとmanga geekなんですが・・・。 thank you

  2. SECRET: 0
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    ゆっきーさん

    へー、増田氏の漫画本があるんですか?是非読んでみたいです。

    以前、ちょっとややこしい経済物を漫画で読んだことがありますが、非常にわかりやすく、これって馬鹿にできないどころか凄いと思ったことがあります。

    なるほど、オプションも理解しやすいかもしれませんね。チャンスがあったら入手してみます。

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