国敗れて企業あり

7月10日付けの日経新聞に面白い記事がありました。

「国敗れて企業あり」という記事。

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資産を海外に出そう、自らも海外に出ようという動きはやっぱり「日本はもっと駄目になる」という考え方が基本にあるのだろうと思うわけですが、私は前にも書きましたが、それは短絡的かもしれないと思っています。

またリーマンショックのときに「アメリカ」と名のつくもの全て売られましたが、それと同じように日本が凋落していったら「日本」の名のつくものが全部駄目になるのだと考えてしまう傾向があると思うのです。でもそれはそんな単純じゃないであろうことは想像がつきます。

その国に住んでいると、雰囲気でいろいろ感じますよね。ところがそれって「その場」の感じでしかなくて内情までは見えてこない。その表面的なものだけで判断することがいかに危険か、あるいはもったいないか、その辺が気になっています。

やっぱりこの歳になって気になるのは「投資」。いわゆる「金に金を産ませる方法」だと思うのですが、それって「資産価値が上がるであろう物」への投資であって、「儲かる物」への投資とははっきり区別するべきものだと思うのです。

これは自分としても一番気になっていることで、今儲かっているのならそれでよしとはならず、草木が育つような感じで資産運用をしたい。このブログで一番話題の多いFXですが、これって私は投資ではないと考えています。単なる目先の利益を追う手段でしかなくて、それは「就職しようか」「バイトをしよう」というのと全く一緒。いや、FXは利益が保証されていないじゃないかとかそういことじゃなくて、自分の身体なり頭を使って「今」稼ぐ仕事という点で何も変わりは無く、自分が寝ていて(遊んでいて)もどうにかなる話じゃないわけです。

身体の衰えは当然のこととして、頭も鈍くなってくるし、性格も丸くなるかと思いきやどうも悪くなっているようだし(笑)、いわゆる不労所得を狙わないと危なくてしかたがない。

そういう意味でやっぱり考えるのは不動産投資であり、ファンド投資であり、あるいは頭を使うしかない、というか常日頃のメンテが欠かせないけれど株の長期投資。

これらの投資がうまい人も世の中には結構いるわけですが、私自身は全くアウト。長期投資が下手であるのはこのブログに何度も書いている通りで、自分自身のイメージとしては籠の中のネズミみたいです。あのクルクル回るやつで走っていない限り生きていられないような自分を感じています。

私の職業は?と今聞かれれば債券投資となるのですが、ではそれが得意かと問われれば答えはノー。全くわけわからず定期じゃ利率が低い、だから債券。でも堅いところは利回りが低いから多少のリスクをとって、しかしジャンクボンドはやめようと、まぁ、有名どころで利回りが高い債券を選んでいるだけ。全くのド素人でしかありません。

では、じゃぁ、これから「XXX投資のプロ」になろうと思ったところで無理なわけで、まぁ、あーじゃこーじゃと悩みながら半歩でも前に出ることを考えるしかないと思っています。

で、気になっているのが前にもちょっと書きましたが日本の株式なんです。今は安いところに放置されている感じがするのですが、これから日本がもっと駄目になったら(可能性高いと感じます)、企業ももっと駄目になるのか。

でもこの「駄目」って言葉はあまりにも抽象的で、それで全体を考えるのは非常に危険で、企業にとって何が良くて何が悪いのか、日本に何が起きたらそれがどう影響するのかと考え方を具体的に深めていくと企業にもいろいろ違いが見えてくるんですよね。

今の日本の株価は為替に敏感で、円高は悪者みたいですが、何度も書いているようにこれからの日本は円安のほうが日本全体に与える悪影響があるだろうと私は考えていて、円高はもしかしたら単に目立つ一部の企業の問題でしかないのかもしれないとも思っています。

つまり輸出関連企業のことですが、統計的にはもう日本は輸出立国とは呼べないくらいGDP対比の輸出は減っていて、今まで同類だと思っていた輸出立国のドイツやお隣韓国とは全く違う率に落ちている。輸入大国だと思っていたアメリカと今ではほとんど同じ率なんですね。

だから、輸出輸出と叫ぶ必要はないんだという評論家もいるわけですが、私はちょっとそうではないと思っていて、輸出率が低いから輸出はもういいのだじゃなくて、低いからこそもっと輸出を増やすべきだと考えています。これは今のアメリカはオバマ政権が輸出倍増計画を持っているのと同じこと。やっぱり海外から金を取ってくるのは非常に大事だと思っています。これは私が幼い頃からオヤジが小さな輸出商をやっていたり、私自身も輸出にロマンを感じてやっていたことがありますからそんな風に思うのかもしれませんが、やっぱり日本を作り支えたのは輸出であり、それはドイツ、韓国、そしてインドや今じゃ世界の主役の中国がまさにそれだと思うんです。

また、日本の場合はまだまだ輸出関連の下請け中小企業が多く、どうもこれらの数字は輸出関連として出てこないようになっていると聞いたことがあります。その辺の真偽はわかりませんが、やっぱり輸出は大事。

ただ、輸出は物を海外に売るのだけが輸出ではなくて、海外から利益をもたらすものという様な広い考え方を私は持っています。ですから実際に物品サービスの輸出がなされていなくても、海外に投資した資産から利益が還元されれば私はそれも輸出の範疇に入れたいくらい。あるいは、日本の企業が海外進出して、中国に工場を持ち、製品をアメリカ、ヨーロッパへ輸出して利益が上がれば良いと思っていて、でもそれらは日本の輸出として数字にはならないけれど、今の日本はそれで食ってる、あるいは好業績をあげている企業がかなりあるんじゃないかと思うんです。

日本が進む道はきっとそれしかないはずで、それは今までイギリスやアメリカが経験してきたことでもあるし、通貨が高くなればそうするしかないし、でも自国の雇用はどんどん落ちる。私はこの雇用は全く別にして考えるべきだと思っていて、あれもこれも良くなる様な方策なんて無いと思っています。実際には雇用が国に与える影響は絶大で、それが伸びなければ自国としての経済はどうにもならず。

その辺が我々一般にも世の中の雰囲気として感じられるわけですが、今自分の雇用がどうなるか心配しているわけじゃなくて、日本全体の今後、あるいは個別の企業の話とした場合、もしもっと国内の景気が落ちて雇用がもっと悪い状態になったら企業も総倒れになるんじゃないかという悪夢は悪夢でしかないかもしれない。

「国敗れて企業あり」。この辺を今後具体的に考えてみたいです。

企業がどうなるかの話なわけですが、では今の円高で儲けている会社は良いと考えるのも私は長期的には問題があると思っていて、それらはいつか円安に振れることがあれば一気に業績を落とすだけかもしれない。つまり円高の今でも業績を伸ばし、海外に拠点を持ちそこで稼いでいる企業、海外に投資しそこから利益を得ている企業、私は日本の伝統的な優良企業はほとんどがそちらの方向へ動いているはずで、そしてまだまだ競争力はあると思っています。ましてやもし将来円安に振れることがあれば、円建て利益は飛躍的に伸びるわけで、私としてはそこに注目するべきじゃないかと思うんです。

その辺を言っているのが今回の日経の記事だと思うわけで、私としては頭の中にぼんやりあるイメージをもうちょっとはっきりさせて、「積極的に日本株を買う」というスタンスがあっても良さそうに思うんです。

海外海外って馬鹿の一つ覚えみたいに「日本はもう駄目」ってのは変で、全体的には、あるいは政府は駄目でも生き残る、あるいは政府が破綻したときこそ注目される企業は間違いなく存在していると思うんです。

まぁ、そんなことは日本株投資をしている人には当たり前かもしれませんが、今は、昔なら絶対に海外なんて考えもしなかった層が海外海外っていうわけで、私はこの流れに逆行したほうがチャンスはあると見ています。

「民衆は常に間違える」という相場の格言がありますが私はそれは常に当たると思っていまして、世の中の風潮とは逆に動いて行くのが正解なことは多いと思っています。

巷の奥さんやOLが株だ株だと言い出したらそろそろ天井で、株なんか絶対に駄目だと言い出したら買い。これが今までの歴史ですよね。(笑)

まぁ、老い先短いわけですから長期投資なんか考えてどうするんだ?とは思いますが、20年寝たきりだった私の祖父、今は80半ばで健在ですが、かなりイッちゃっている父を思えば、自分もそうなると思うほうが間違いがなくて、やっぱり不労所得、放っておいても伸びる可能性のあるもの(金のなる木? 笑)をしっかり考えないと駄目だと思う今日この頃。

余談ですが、私の祖父は60代から寝たきり20年だったのですが、私から見るといわゆる口を開けて寝てばかりいる老人でした。あの頭の中で何を考えていたのか今では非常に興味があります。言葉もアウアウというばかりで意思の疎通もできず、でも手が動いているときには50音と数字を書いたボードを用意し、それを指で示して会話をするなんてことをやっていましたっけ。

ある時、私が祖父宅へ行きましたところ、私においでおいでするんです。何かと思ってそのボードを持って祖父の近くに行きましたところ、祖父が私に文字の指差しで話しかけてきました。「まつしたはいくらだ」と。

最初意味がわからなかったのですが、それが株のことだとわかった時、私は飛び上がりそうになりましたっけ。もう頭もボケて身体は動かず、しゃべることも出来ないのに株価を気にしていたなんて。

今になって思えば、あれは私の将来の姿に思えて、その時に私は一体何を気にしているだろうかと考えるわけです。当然スキャルなんか出来ない、スイングも出来ない、債券投資だってもう何がなんだかわからない。それどころかありとあらゆる情報から遮断されるわけで、そんな時に持っていたい、気にしたいのは資産としての優良株であり、それに準じるもの。

そう考えると「いまのREITの利回りは?」なんてのも良さそうだし、それとも日本を代表する優良株なのか、それとも「トラリピはどうなった?」なんてことなのか。(笑)

本当は良いファンドとの出会いがあればいいのですが、なかなか難しいものがあります。私のような一般人の目につくものは、うまい話をでっちあげて手数料稼ぎをするだけのものばかりに見えます。インデックスファンドなんてそれの代表だと思っています。そういう意味では「個人」の力が気になっていて、運用のうまい人に任せるなんて手もあるかも。それが息子であってくれればいいのですが・・・・・。

歳を取ったら歳を取ったなりのことを考えないと、いつか慌てることになりそうな気がしています。また自分と女房はどうにかなるにしても、全部自分たちで食ってしまって畑も種籾も子供たちに残せないような生き方は私はしたくありません。この辺は私は農家と全く同じ考え方を持っていまして、他人のものではなくて小さくてもいいから自分の畑と種籾を残してやってそれの育て方ぐらいは教えたいです。我が家はみんな出稼ぎで食うのが伝統だ、なんて言いたくないですもの。でもそれが現実社会なわけですが、私としてはそういう連鎖は断ち切りたいです。せめて米ぐらいは裏の田んぼで・・。(笑)

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