ディベート

息子たちが現地の学校で教育を受けて、私から見てこれはいいなぁと思ったことがあります。それはディベートの時間が多いこと。そしてそのやり方。

例えば「日本はどういう国か」というトピックだとすると、まず「よい国だ」「だめな国だ」という二手に参加者を分けるんですね。そのわけ方は自分がどう思うかじゃなくて、くじで決める。

そしてそれぞれがその立場でいろいろ考えて討論をするわけです。

これって素晴らしいことだと私はいつも思っていました。でも子供としては自分が全く考えもしない立場に立たされて、その立場が正しいことを主張しないとならないわけで結構困って相談されたことが何度もありました。

これってディベート訓練の基本だと思うのですが、私自身も昔からこれを自分の中でやってきました。その癖がついています。

白黒をつける前に、多方面から見る、考えるのは非常に大事だと思うのですが、これって日本人は不得手なんですね。会社でもそうだし、個人間でも同じ。

自分の考えと違う相手に対しては、まず聞いてみようじゃなくて、どうやって潰すかそれしか考えないのね。そして反対意見=異端=敵と決め付けてしまう。こんな調子だから、自分の中でこの考え方はもしかしたら違うんじゃないかなんてことはまず考えない。上に立つ人にその傾向が強いのは昔からだし、ナルシストも自分は凄いと信じているから他人の意見なんか鼻からバカにしてる。

だから子供達が学校でやっているくじ引きで立場を決めるってのが良いと思うんです。まず自分を否定するところから始まりますから。反対意見を言うのは自分の考えがそうだからそれを主張するんじゃなくて、くじで決めた立場でしかないから本来その人間が何を考えているかとは全く関係ないことを主張するわけで、聞いているほうも意見として聞けるし、反対意見を言うからこいつは異端とは思わないし、もちろん敵視することもなくなる。だから物事にはいろんな見方、考え方があるのを素直に理解することができる。

でも普通、そんな面倒なことはできないから、それぞれが思うことを主張するわけだけど一般的にはその話し合いの場って力関係がないケースのほうが少なくて、立場、役職、年齢、性別を考慮し、参加者の顔色を見ながら話さないと日本では「空気の読めないやつ」となってしまう。

私の周りにも最近になってこういう場面が増えてきて、私の存在に面食らう人もいるのだろうけれど、私のほうもまだ日本人はこんなことをやっているのかとびっくりしているわけです。このディベートがまともにできないというのはかなり前から言われているのに全く変わっていないし、私はこれは日本人の大きな欠点だと思うし、これがゆえに日本が負けることがあると思っています。日本ウォッチングをしていても、変だなぁと思うことが多いのは、まず闊達な議論の場がそもそもないからだろうと思っています。若者に発言のチャンスを与えなかったり、社長の言うことはなんでもイエスであったり、社外役員やコンサルタントを設けてもそれはそういうオープンな格好を見せるだけで、実際は独裁主義が横行していたり。いまだにそれが見え隠れするんですね。

特に年よりはこの傾向が強い。まぁ、そうだろうとは思うけれど、一応どうでしょうか?みたいに意見を聞く振りはするのね。でも実は相談なんかしようと思っているわけじゃなくて、もう結論は決まっているのだけれど、それを言ってしまうと反発が出てくるから一応聞いてみる振りをしているだけということが余りにも多すぎると感じます。あるいはいろいろ意見を出させて、自分に都合の良いところをうまい具合にピックアップすると、これは独断ではなくて総意だと回りに見えるようにできることを知っている。

第一印象は公平だ、優しい、心が広いなんて思えても、良く観察していると狡猾なところが見え隠れする。でも多くの人はやっぱりそれを見抜いていて、そういう場には近寄らないようになってくるんですね。余計なことを言うよりそれに関係しないことを選ぶ。

私はそれも日本的過ぎると思うんですよ。問題の先送りでもあるし、見て見ぬ振りがよいとは思えない。

だからといって、私みたいに平気で「こういう逆の考え方もあるはずだ」なんてペロっと言ってしまうのもバカで、これはこれで敵視、無視されるだけで事の進展には全く寄与しない。

本当に日本人ってややこしいし面倒くさいと思います。だから日本人とはそれなりの距離をおいておいたほうが良いと私は考えるわけです。ほんの数人分かり合える人がいればそれで十分。欧米人はその辺オープンで、むこうもこっちも言いたいこと言うし、でもそこに争いが生まれることはなくて、逆に意見を言えない人はバカ扱いされる(これを知らない日本人が多い)わけで、まぁ、付き合いは楽だし楽しいと思います。

そこでちょっと心配なのがマレーシア。マレーシアも雑多な人種、雑多な価値観が渦巻いている場所だろうけれど、我々が入っていくだろう環境の人たちってどういう人たちなのかが全く想像もつきません。まさか日本人に似て陰湿だったら嫌だなぁ。そのときはさっさと逃げようと思います。

ま、私はまた地雷を踏んだってことです。だからこんなことを書いている。(笑)

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