ロングステイもいろいろ

今、マレーシアのMM2Hビザを取ってマレーシアでロングステイ、あるいは移住(?)が流行っているわけですが、私から見るとマレーシア情報は偏っているように見えます。

いわゆる年金生活者が目立ちますが、本当に年金だけしかない退職者ばかりなのでしょうか。また日本人のMM2H保持者は累計で1500人ほどだそうで、これって多いのか少ないのか。マレーシアマレーシアとロングステイと言うとマレーシアと言われる時代になり、退職者が住んでみたい国としてマレーシアがトップになっているわりにはMM2H保持者が1500人というのはかなり少ないんじゃないでしょうか。

かつてはオーストラリアが住んでみたい国のトップに長年ありましたが、2年ほど前からでしょうか、マレーシアに抜かれた。これはビザの条件が違うのでアクセスの容易さから見れば当然かもしれませんが、実態はどうなのでしょうか。あるいは最近影が薄くなったハワイやアメリカの西海岸はどうなのか。

オーストラリアに住んでいる日本人ですが、ビジネスビザやワーキングホリデーをのぞいた人数、つまり永住権や退職者ビザを取って渡ってきている人は1500人どころじゃないはず。1万ぐらいはいるんじゃなかろうか。ましてや別荘を持っていたりロングステイで毎年遊びに来る人の数は半端じゃない。

これはハワイもそうで、アメリカ西海岸を入れたら凄い数で、オーストラリアやマレーシアの比じゃないはず。

でもメディアで騒いでいるのはマレーシアばかり。これって実態を現していない様な気がします。

タイやフィリピンもそれなりに多いのは行ってみるとすぐわかる。でもメディアではほとんど紹介もされていない。

マレーシアの場合は、マレーシアにおいでよ、マレーシアは良いよ、ビザも簡単に取れるし、という有名な宣伝マンがいて、その功績が素晴らしいと思います。決して皮肉、批判をしているのではなくて、私は尊敬しています。あれだけの労力を費やして、宣伝し、フォローし、またマレーシアに渡ってからのグループサポートは素晴らしいものがあります。また友達の輪もどんどん広がって、海外に住む不安を打ち消し、助け合おうという動きが大きい。

私としてはそういう動きが他国でも広がれば良いなと思っています。各国にそういうキーになる人、グループがいて、横の連携でも取れるようになれば最高。

でも人それぞれ好きな場所、生きかたがあって、決して同じじゃないものの、自分が好きな場所は他人にも好きであって欲しいと願うし、それが高じると自分の好きな場所が世界一だと主張し、他の考えを潰す動きが出てきてしまう。そこまで行かなくても、他の考えは無視する。勝手にすれば?と突き放す。

でも今はマレーシア一色。これって非常に残念だと思います。

また情報の中心は年金生活に置かれていて、何でも安いよという話が中心。でもロングステイを願う人たちは余裕のある人も多いはずで、そしてロングステイ人口としてはそういう人のほうが圧倒的大多数のはずなんですが、そういう人向けの情報はこれまた少ない。

そもそも、住むなら日本が一番と考えている人が圧倒的大多数のはずで、日本に住む日本人は文句はあるにしても決して嫌々住んでいるわけでもない。そして海外に行くとしても移住ではなくて旅行の延長に考えている人が多いと思うし、あちらこちらロングステイ体験をしてみたいし、その期間は数週間であり、あるいは数ヶ月であり、数年かもしれないけれど決して日本を離れて移住をしようと考えているわけではないという人もこれまた圧倒的大多数じゃないかと思うのです。

でもそういう人たちへの情報っていくらでもありそうで無いのね。あっても旅行情報に毛が生えた程度。マレーシアに住むという前提の情報ばかりが先走りしている感じを受けます。

そういう状況だと、どうしても情報が多いところに目が行くし、その場所をターゲットとして、そういう生きかたが良いと考えてしまう傾向があるのでしょう。これってまさに広告宣伝に乗って商品を買ってしまう行動と全く同じ。

だからなんだって話じゃないんですよ。そういう事が起きていて、その中に自分が入っているという現状を理解して、本当にこれでいいのか、自分の計画は間違えていないのか、それを自分としても考えてみたいと思うのです。

我々もMM2Hを取りましたし、マレーシアに行くことに決めていますが、本当にそれでいいのか?それを冷静に考えてみたいと思います。遠足へ行く前の日に興奮して眠れなかった子供時代を思い出しますが、そういう状態で舞い上がってしまって良いのかどうか。そういう状態そのものを楽しむことも良いと思いますが、単なる旅行ならいざしらず、移住、永住をそういう感覚で捉えて良いのかどうか。

嫌になれば帰れば良い。これも大正解でしょう。マレーシアにしても渡る人ばかりじゃなくて引き上げる人の話もチラホラ聞こえてきます。これはどこの国でも同じだし、ここゴールドコーストもこの20年の間には私の友人達の多くはいつの間にかいなくなっているのを考えても同じ。代替わりが進んでいます。

問題は、なぜ帰ったのかがなかなか見えてこないこと。マレーシアに関してもこの情報はほぼゼロに等しいと思います。

帰る理由はいろいろだと思いますが、どういう理由にしても帰る人は決して少なくないという事実。ここが重要だし是非とも知りたい部分です。

私の友人に大阪出身のがいまして、ゴールドコーストに渡ってくるときには親戚友人、会社の取引先も出席しホテルで盛大な歓送会をしてもらったそうです。彼は結局経済的な理由で帰ることになったのですが、地元には今更帰れないと言って東京で新たな生活を始めました。

でも帰れる人はまだ良いのかもしれません。帰るに帰れないから残っているという移住者も決して少なくない様な気がします。もしかしたら我々もそうかもしれません。(笑)

帰るに帰れないということが起きる一番の理由は経済的な理由かもですね。

オーストラリアの物価が高い、インフレがとんでもないと私はいつも書いていますが、これって実は愚痴であって切実な問題では決してありません。安く生活しようとすればオーストラリアだっていくらでもできます。でも日本に帰ったらそうはいかないはず。そりゃ都心部を諦めてどこか田舎に引っ込めば大丈夫かもしれませんが、東京出身で田舎に住んだこともない私には田舎での生活が想像がつきません。

田舎生活を楽しもうと考えれば良いのでしょうが、それってまさにゴールドコーストに行ってみよう、マレーシアも良いらしいぞという考え方と全く同じなんですね。自分の今までの生活と全く違う環境に行って、やっぱり帰りたいと思ったらどうするのかってこと。そして長い年月の間にはそう思う可能性は非常に高いってことです。

我々はマレーシアに渡るに当たって、永住とか移住という考え方に固執するのはやめる方向で考えています。そもそもMM2Hというビザが永住ビザじゃなくて単なる長期滞在が出来る観光ビザだと思っていますから、仕事もできない、なんの社会保証も無い国で永住なんて私には考えられません。もし世界に何か大事が起きたときに、我々は保護の対象にならないし、それどころか抑留されたり、資産凍結されるかもしれない立場(笑)。でも少なくとも子供を連れて行かないのは良いと思っています。

これを書くとかなり反発を食らうのは承知で書きますが、マレーシアに子供を連れて行くということは、子供達は世の中の人が良く言う国際人になるのではなくてマレーシア人に限りなく近づくことだと私は考えています。これはオーストラリアだってアメリカだって同じで、私はそもそも国際人なる人種はいないというのが持論です。

つまりマレーシアに子供を連れて永住するのは、海外赴任者が家族同伴で行くのと全く違うんですね。親は子供を留学させるようなつもりかもしれませんが、永住となると子供は長い年月の間にその土地の人間として育っていく。これは我々の子供も同じで、限りなくオーストラリア人に近い日本人でしかなく、決して国際人ではありません。

そして就職や結婚となれば、当然その彼らの範疇で考えるわけで、それはその地元の人間と同じ。これは決して悪いわけじゃなくてそうなるのは必然だし、そうなるものだという覚悟で海外に出るべきだと私は考えています。

でも、地元に縛られる人間になって欲しくないと考える親もいて、親達は国外に居ながら子供だけは日本へ送り返したり、あるいは大学は日本の大学を選ぶ海外在住者も決して少なくない。これはオーストラリアも同じで、子供達の友達で日本に帰って教育を受ける子も結構多かったです。

つまり、海外に出る前は子供達が国際人に育つような気がして盛り上がりますが、実際に海外に出るとその地で教育、そして就職、結婚とその地の人たちに限りなく同化していくだけの子供に気が付いて、それじゃうまくないと考え出す人が多いということ。面白い現象だと思います。これはマレーシアでも同じで、マレーシア在住の日本人で子供は海外に留学させたいと考える人を何人か知っています。

これは大事なポイントで、子供を連れてくれば国際人に育つと主張する人たちの多くは実際に子供を海外で育てていない人です。あるいは、何年か海外生活を子供達に経験させた程度の人たち。だからその考え方を真に受けるべきじゃないと思っています。永住と数年の海外赴任とは似ているようで大きな差があります。海外赴任で何年かあちこちで住んで子供も海外生活を経験する、あるいはその地の教育を受けるのは非常に良いことだと思います。でも永住ってそれとは全く違うってことなんですね。永住の場合は、日本に住む子供が日本人らしいのと同じように、子供は単に現地化していくだけです。これは永住を経験していない人にはわからないはずです。私の周りの永住者の多くはこちらで子供を育て上げましたが、子供は国際人に育ったなんていう親は一人も居ません。オージーそっくりで困ったよ、なんて愚痴はでますが。(笑)

その差って何なのか考えると、腰掛の海外赴任やロングステイと永住や移住との違いだと思うのです。

永住とはまさに読んで字のごとく永遠に住むのが永住で、そこで育つ子供達は将来的には国籍も変えるかもしれないし、就職、結婚にしてもその国のシステムの中で生きていくことになるのでしょう。そこで私がマレーシアの場合、気になるのはビザです。永住権も無く、仕事も出来ない、ましてや社会保障もなければ市民サービスも受けられない長期観光ビザのようなMM2Hで良いのかどうか。単なる留学ならそれで構わないでしょう。

子供達は子供達で好きに海外に羽ばたいて欲しいなんて考えても、多くの日本にいる日本人子弟は留学、海外生活をしないのと同じで、自分の子供もその国から出ようなんて事は考えなくなるのが普通だと思っています。でもそれに気が付いて、ヤバイと思った親達は子供を日本に返したり、他国へ留学させているのでしょう。

そもそも日本を出て移住するということですが、それは日本から海外という広い世界に飛び出すという意味だと取るのは大げさだし、夢の見すぎだと思います。Aという国からBという国へ移っただけの話でしかないでしょう。そういう意味では、海外赴任で各国を転々とするほうが見聞も広がるし、子供も多様性を身に着けると思います。でも一国へ移住するということは、その国の国民に限りなく同化していくことだと考えて良いと私は思っています。

ごく一般的に、海外で育てば国際人、みたいに何を理由にそう考えるのかわかりませんが、多くの人がそう考えているのが不思議です。最近日本ではブラジルの日系人が多く渡って来て働いていますが、彼らを国際人(この言葉に問題がありますが)だと思います?ブラジル人でしょ?永住するってそういうことだと思うのです。

つまり国際人ウンヌンというのは日本人が持つ海外コンプレックスの表れでしかないんですね。単なる誤解、勘違いでしかない。違いますか?

本人も子供も、海外に出る前、出てから、考え方がどんどん変るわけですが、変ってもそれに対応して生活、あるいは生活の場も変更できる状態を維持できれば問題がないと思います。子供が居ても居なくてもそれは同じ。それが出来る状態なら何を選んでも全く問題がないし、世界の多様性を経験するという恩恵を目一杯享受できるわけです。

でもそこまで余裕の無い状態で海外に永住すると、夢ばかりじゃなくなって、日本では考えもしなかった別次元の問題に出くわすことになるんだろうと思っています。昔のハワイ、ブラジル移民と同じことが起きるのでしょう。

これらのことは私がオーストラリアで見てきたこと、経験したことなわけで、それを前提に考えれば、私としては永住だ移住だなんて子供が居なくても簡単に考えることではないと思うわけです。だからマレーシアにはあくまでロングステイという考え方で行くつもり。

結果的にそれが長期になり、もしかしたらマレーシアで死ぬことになるかもしれないけれど、そういう前提を持って行くことはしません。いつでも逃げられるような状態(笑)は確保して行きます。

そしてどこか他の国、もしかしたらそれは日本かもしれないけれど、行きたい時に行きたい場所へ、住みたければそこで住めるような状態を維持したいと思っています。

一生居心地の良い場所を探してロングステイの放浪を続ける感じかな。そう思って、それが出来る状態を維持したいと思うのが私の意地、目標で、この地でなければ生きていけないという状態は日本を出た意味がなくなると思っています。

そういう意味で、日本での生活が大変だから海外に出るなんて考え方は、将来、もっと自分の首を絞めることになりかねないと思うわけです。マレーシアは良いよ~と言う人たちの多くは年金だけの収入でカツカツの生活をしている人じゃないと思ったほうが良いんじゃないでしょうか。

憧れと現実って所詮相容れないものなんでしょう。

こんな私の考え方は聞きたくもないと思う人が多いはずで、私だってこういう話を聞いたら、うるせー、バカ野郎、偉そうに言うなと思う時代がありましたから。

海外生活の良いことばかり考えるのじゃなくて、たまにはこういう本を読んでみるのも良いと思います。光と影があるとするなら影の部分が書いていある本です。

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海外に出るということは、優雅に行ったり来たりを楽しめる余裕があるか、あるいは一般の日本人が日本から出ずに生活しているのと同じように結局その国に縛られることになるのか、そのどちらかでしかないと私は考えています。

つまり経済的余裕によって生活が決まるのはどこへ行っても同じで、日本では厳しいからマレーシアに行くという考え方は私は大反対です。これは実際にマレーシアに渡って、物価が安いと喜んでいる人たちの多くはいつでも日本に帰れる人、あるいは日本にもちゃんと帰る場所を維持しつつマレーシアを楽しんでいる人が多いのがわかると思います。つまり、年金だけで生活できるという宣伝文句をそのまま真に受けてしまうと危ないと思います。

マレーシアでのロングステイに実際にどのくらいお金が掛かるか公表してくれる方がいらっしゃいますが、まずその金額が年金額を超えているケースが普通で、なおかつその人たちの多くは日本に家を持っていて、その維持費は計算にいれていない。

つまり年金で生活できると声を上げている人の多くは、実際に生活費は年金の額じゃないというのが現実。この辺をよーーく気を付けて聞く必要があると思います。「マレーシアの生活費は年金で十分です」という言い方。「マレーシアの」という但し書きがあるわけで、日本との二重生活をしている人が多く、マレーシアの生活費を言う場合、日本の生活費・家の維持費は除外しているということ。

生活費が安いという声を真に受けて、収入も少ないのに日本の家を処分して海外に出てしまう糞真面目な人が増えないことを切に願っています。オーストラリアもかつては月15万で4人家族が生活できると言われていました。私もそれを信じた一人です。(笑)

でもマレーシア人の多くは月給6万円ぐらいで生活しているわけですから、そういう生活レベルを受け入れられる人なら問題ないのでしょう。そして実際にそういう生活をしている日本人も間違いなくいるようですし、その金額よりもっと安く生活したいと願う人はタイに行くようで、安く上げる方法はきっといくらでもあるのでしょう。

しかし、年金の範囲で海外で優雅に楽しく暮らせるという話は誇張であると私は考えています。でもこれを言うと叩かれる。(笑)

まずは大げさに考えることなく、気軽にロングステイをしようと思いますし、それで良いと思っています。

今日のこの日記も地雷を踏んだことになるのかな?(笑)

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ロングステイもいろいろ” への2件のコメント

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    日本での住居など主要な資産を処分してマレーシアへ渡る方もいるようですが、リスク管理が甘いのでは?と他人ながら心配してしまいます。海外では生活保護や医療費補助等の公共のセーフティーネットは受けられません、もしかするとビザ更新が却下されたり、強制退去の事態が将来発生するかもしれないことを度外視しているのでしょうか?

    子供の教育についても、語学力だけではもはや日本の就業環境では価値となりません。大学卒のトリリンガルで電話センターの契約社員なんてザラにいますから。英語が身に付く!とか喜ぶ一方で、教育の質やレベルは考慮されないままの気がします。裕福な
    マレーシア人の多くは英米トップ大学への留学を目指して猛勉強します

  2. SECRET: 0
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    ふなさん

    全く同感です。親のわがまま、気まぐれに付き合わされる子供達はたまったもんじゃないと思います。

    では何もしないで現状維持するのも夢が無い。人生、希望を持ってチャレンジするのは良いことだと思います。

    でも自分がギャンブルをしてるってことに気が付かずにそれをしていたら問題ですね。わかってやる分には良いのだろうけど・・・

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