円売り介入

やっぱり来ましたね。円高是正のための円売り介入。

私は米ドルそのものはもうほとんど縁が切れているのでさほど気にしてはいなかったのですが、その影響は無視できるはずもなく、まぁ、動きを見ていました。

そんな時に、いつだったかなぁ。4,5日前の話です。銀行の担当と電話で話をしていたときに、彼いわく、そのうち介入がはいるでしょうとのこと。私はフーーンと思って聞いてたのですが、その直後に介入。

さすがあの業界の人って情報が入るわけでもないのにそういう勘が働くんでしょうね。いや、勘じゃなくて、そうなる必然性が論理的に見えているのでしょうか。まぁ、凄いと思いました。

しかしこの介入は結構大規模みたいですね。3円以上動かすって半端じゃない。

調子に乗ってドルを売っていた連中もびっくりしたろうと思います。ヘッジファンドもそうだし、一般の投機家もそうですが、レバレッジを使いますでしょ?現物を売った買ったするわけじゃなくて、資金の何倍もの売買をする。

こういうレバレッジが働く売買、先物や株の信用取引もそうですが、予想と反対に値が大きく動くと追証が発生する。マージンコールですね。証拠金を増やさないとならない。

介入も仕手もそうですが、この追証ってのが大事なポイントみたいですね。相手をやっつけるときに、この追証が必ず発生するように値を動かすと聞いています(レバレッジの倍率はそれぞれですが)。

追証が発生するとすぐに証拠金を増やすか、あるいは反対売買をして撤退しないとならないわけですが、最近のFXのシステムは自動的に反対売買をするように売買システムが作られていると聞きます。私は為替でFXは使わずに先物しかやりませんからその辺は良くわからないのですが、とにかくFX会社が勝手に売買しちゃうわけです。そうすれば証拠金が足りないとか、すぐにいくら振り込んでくれとか、そういう面倒なことが起きない。証拠金の額の中で損を自動的に抑えるシステムなのでしょう。ただ、相場が売りなり買いなり一方的に動くと値が大きく動いてその証拠金では足りない損がでることもあるわけで、そういうときには後でその分を請求されるらしいです。

これって面白いですよね。気が付いたら自分のポジションは自動的に解消されていて、あげくのはては借金もできちゃう。

今、世界中でFXが大流行で凄い規模らしいですね。で、FXをやる素人を食う作戦もあると聞きました。

日本人投資家は外貨をロングする(買う)率が非常に高いらしいです。日本人は円を持っているから外貨を買うのは当たり前だろうと思っちゃいけないわけで、口座に円を持っていようが外貨をショート(円を買う)ことだって同じくできるわけですね。

で、この日本人がまだ寝ている時間に大きく外貨、たとえば米ドルを売り叩くそうです。それもマージンコールが起きる値幅。この時間帯はまだ本格的に市場が動き出す時間じゃないので仕手(思惑で値を動かす)にはいい時間だそうです。で、日本人投資家が使っているシステムは本人の米ドルの売り注文を待つことなく自動的に売ってしまう。これは自動的にそう動くわけですから売りが売りを呼んで大きく動く。

投資家は朝起きて、PCをチェックしてびっくりするわけです。いつのまにか自分のポジションは解消されていて大きなマイナスができている。(笑)

ストップロス注文(思惑と反対に値が動いたときにある定めた値で反対売買を行って撤退する)を入れておけば大丈夫だろうなんてのもそうは問屋が卸さないのがこういうときの動き、一気に津波が来るように値を動かしますから、自分の注文が約定してもその値はストップロスの設定値を大きく通り過ぎちゃう。

まぁ、こんな話ほど単純なわけはないと思いますが、日本の今回の震災後にそういう動きがあったと聞きました。

今回の日本の介入も同じで、どうせ動かすなら突然大きく動かさないと意味がないんですよね。ちんたら動かすと円を買い進んでいる連中がそれに対処できる余裕を与えてしまうことになりますから。でも一気に動かすと追証の発生、あるいは投げ、そしてそれと同じことであるシステムの自動的な反対売買が起きて、介入後の動きが加速する。他人の褌で相撲をとる形になるし、相手に瞬間的に莫大な損をさせるわけですから円を買っていた連中はぶったまげることになる。

だから円を買うのはやめましょう。なんてことになればいいのですが(笑)。

私としては円高基調、いや米ドル安基調が変わるはずもないと思っていて、円の安いところは買い(米ドルの高いところは売り)なんじゃなかろうかと想像しています。

何はなくとも江戸紫(知ってます?これ)じゃありませんが、どうしても米ドルって世界の通貨という考え方を捨てるのが難しいです。と同時に日本の今の状況を知っている我々としては円が高くなるはずがない、いつか大暴落するなんて思う人も多いはずで、なかなか円高の中での方向性についていくのは難しいんじゃないかと思います。日本はもう駄目だから海外に出ようなんて考える人が多いってことは、将来的な円安も同時に考えているはずですが、果たしてそうなのでしょうか。

ま、将来の予想はしないのが私の基本ですからこれ以上は書きませんが、多くの人の話を聞いていると、いつ円高が止まるのかという声が多いのにびっくりします。これって株も同じで、いつ反転するのかってのが気になる人が多いんですね。

たとえば値が下がり続けていると、そろそろ反転して上がるはずだからその時に買おうとか、上がり続けているとそろそろ天井だから売り場所を見つけようとか。

多くの人はそう考えますよね?違う?

私は違うんです。というか私としては相場の鉄則は「流れにつくこと」これ一つだと思っています。

つまり、下がっているときには買うことを考えるんじゃなくて売れということ。上がっているときには売り場所を探すのじゃなくて買うということ。ただ為替の場合は他の商品とは違って「居場所」(レンジ)の概念が大きく影響するようで、それがまた為替を難しくしている一つの要因だろうと私は思っています。

ま、とにかく簡単じゃありませんが大原則は「流れに着く」これで間違いがないと思っていますし、方向性とは違う逆張りは絶対にしません。(突っ込み買い、噴き値売りは別)

だから円にしてもそろそろ円安に向かうんじゃないか、そのときはいつだろうと考えるべきじゃなくて、って考えてわかるなら良いですが、私としては誰がどう見ても円高基調に間違いがなく(チャートを小学生に見せてみてください。円は上がっているか下がっているか聞いてみてください)、今回の介入は、円高は困るという日本の意思表示なわけでそれで世界の経済や為替の動きの基調が変わるはずはないと思っています。

しかし今思い出すと、UFJなどの日本系銀行がリーマンショック後、米ドル建てで債券を発行しているのをここに何度か書きました。当時、一番安い頃(利回りは高い頃)は12%にも回った。

債券を買うだけで12%に回るなんて夢のようですよね。海外ではそういう米ドル建ての債券を売る日本の銀行は、日本国内で日本人の一般投資家向けにはそれを売らない。なんておかしな世界だと思いますがあの時運良く私にはそれを買う余裕資金がありませんでした。

買っていたらどうでしょう。あの当時の為替は1ドル100円ぐらいでしたか?12%の利回りはいいですが、元金が円換算で25%下がってしまった。ただ長期に持てば25%ぐらいはすぐ元が取れますが、あれは償還日が決まっていない債券だったような気がします。つまり、今になって債券を償還しますと言われたら投資家の丸損。UFJは大もうけ。

こういう円高基調を読んでいたからこそあの利回りだったのか。そしてその利回りを市場が受け入れたということはあの当時それが妥当だったのか。

ま、考えて何がわかるわけもないですが、わからないことは考えず、単に流れについていくことをすれば良いと思いますし、それで十分。我々の目的は利益を出すことであって、世の中が、世界が、経済がどう動くか、将来どうなるかを予想することじゃないわけです。

下手な考え 休むに似たり (笑)

にほんブログ村 海外生活ブログへにほんブログ村 海外生活ブログへ
にほんブログ村 海外生活ブログ マレーシア情報へにほんブログ村 海外生活ブログ マレーシア情報へ
にほんブログ村 海外生活ブログ オーストラリア情報へにほんブログ村 海外生活ブログ オーストラリア情報へ
にほんブログ村 海外生活ブログ 海外ロングステイへにほんブログ村 海外生活ブログ 海外ロングステイへ

円売り介入” への4件のコメント

  1. SECRET: 0
    PASS: 5548436f5070564237655142443863796465567475667a48374c3364434432783152fcdc73a6a2996d721efebb51f313db02f1469198d17c959621a5c2346451
    私が購入したのは、償還日が決まっていましたが、色々とあるのですね。
    実は昨年1月にUFJは買取募集がありまして、殆ど売ってしまいました。
    凡そですが、為替は買い100円売り90円ちょいで、本券の買いが47売り100くらい?でしたのでまあそれなりに楽しめました。
    1×0.9÷47×100=1.9倍程ですかね。
    未だに持っている他のファイナンシャル系もありますが、償還までにやはり後数年あります。
    途中売却も視野に入れていますが、今売ると1.6倍ほどになるかと思います。
    なお、途中の配当は入れていませんので、もう少し利益は上がっているかもです。
    でも、色々考えるとドキドキものです。
    オプションのお話面白く読めました。
    ドキドキしない安定的な確実な収益方法知りたいです。

  2. SECRET: 0
    PASS: 4962654539326b3675354831457556514a364a70527a705142677379786f6a688ab538ab4410054282b107d51881f59db6d1668dbb05abb5f1d4ee9e6cfefdfb
    ずんさん、ご無沙汰しております。

    このところの円高でずんさんはどうしているのか気になっていました。あのリーマンショック後に米ドル建て債券が下がって凄い利回りになっていましたが、その時にすかさずそれを買ったずんさんはたいしたもんだと思っていました。私は買いたくて買いたくてウズウズしていましたが資金が無し。

    でもその後の激しい円高で利回りが良くても長期保持しない限りうまみがなくなってしまいましたね。でもそれはそれで良いときに売り逃げたなんて、これまたタイミングの良さに脱帽です。

    私は債券は買ったらほとんど償還まで持つ。ヘッジもしない。ただ見ているだけのアホで、どうにかそこから脱皮したいと思っていますが、どうしたらいいのかも良くわかりません。ヘッジするにも金額が張るので怖いのです。金額が大きいからこそちゃんとヘッジしなくてはならないのに、大きいと何もできないという、まさに前に書いたプロスペクト理論をそのまま実行しています。損切りが出来ないのと全く同じ。困ったもんです。

    私はもう米ドル建ての資産は皆無に等しいのですが、近親者が結構持っています。それもずんさんが買ったときのような利回りならいいのですが、それ以前からのものですから利回りは8%程度。それでこの円高ですから円建てで考えると利益がほとんど出ていません。

    外貨建ての債権投資のヘッジ。これが私のこれからの課題になると思います。何か良い案があったら教えてください。

  3. SECRET: 0
    PASS: 396a7a53487a6877383855317471435665704d69364c4c48503933467177504309768d1e779fcf68e4c9d9ef48c996930397092a2359cd15fab8b5f56a0411df
    然程ベストではないのですよね。
    本当のベストは2009年の夏頃だったと記憶しています。
    挙句にせっかく買い取ってもらったU社優先、直ぐにまたドルに戻しています。
    そのドル建ての債権?は1年半程経っても円換算では収益はほんの数%です。
    我ながらアホだな~と思っています。
    それでもそのまま持ち続けていたS社優先出資よりましと言うのも困ったものです。
    優先出資の売り買いも単に時の運が良かったと言うだけです。
    私も残念ながらプロスペクト理論に嵌っています。
    自分自身の予測が当たらないことも知っているくせに抜け出せません。
    外貨建ての債権投資のヘッジは、幾つか試していますが、結局債権の利率を押し下げているだけで良い方法が見つかりません。
    日本円で持っているよりはほんの少しだけましな程度になっています。
    その程度なのに、未だに資産の半分以上を外貨で運用している状況から抜け出せません。

    ちなみにデリバティブ関係は過去結構痛い思いをしています。
    仕事中心で資産運用を証券会社任せにしていた頃に結構な損失を出し、廃業と同時に損切りし、3年かけてやっとチャラにしました。
    daboさんのお話も解り易く面白く読めました。
    内容が一部ダブるところが多いですが、「貴方の隣のブラックホール」
    ttp://binoculars.at.infoseek.sk/zakki13b.htm
    や、「週刊ダイヤモンド6/16号 2007/06/11金融商品の罠」
    等が結構わかりやすく面白かったです。
    上記の本は、初心者向けの簡単な説明ですのであまり期待しないで下さい。
    それでも、日本では証券会社の担当さんと対峙する際に結構な武器になります。
    あれも駄目、これも駄目と理論的に撥ねていると、他の人には内緒の物単純明快な元本その物の商品を持ってきます。

  4. SECRET: 0
    PASS: 4442564b684e6f564b527052596d715a4b33325351444567316534753557657907ff189b89cf2840967dee23fa6cee2ec79f3d7c812be02479757b6060b313fd
    ずんさんは緻密に作戦を練ってちゃんとそれを行動に移せる人だというのがいつもコメントから伝わってきます。

    私にはそれがありません。作戦を練っても恐怖に負けてそれを実行できない事が多々あります。だから怖くない小さなリスクを取ってそれを繰り返し、チリを積み上げることしか出来ない。でも積みあがったものを管理できずに崩してしまうというパターンが長年続いています。

    これをどうにかしないと何の意味もないのがわかるし、自分の欠点と正面から対峙してどうにかしたいのですが本当に難しいです。まだまだ子供だと思います。ただそれを矯正することがいいのかどうかも疑問に思うことがあるのです。出来る事だけやってるほうがいいのか・・。

    貴方の隣のブラックホールですが、非常に面白くそして参考になりました。あのホームページの主ですが、私はああいう斜めに構えた人って好きで、どんどん惹きこまれていきました。斜めに構えつつも言ってることは真髄を突いてますね。理想だなぁ、ああいう人(笑)。

    あのホームページはかなり気に入りましたのでこのブログでも紹介させてもらいますね。有難うございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

答えは【半角】でいれてください *