円高 その後

円は強いですね。というかドルが売られている。

簡単なチャートを見てみます。

これは米ドル/円チャートの日足。毎日の値動き。

チャートを見ていると赤線で引っ張ったような抵抗線が引ける場所が多く存在するのがわかります。これがどうしてポイントポイントに合致する傾向があるのかはちょっと別にして、方向性、売り方、買い方の勢力、力関係を見るには非常に参考になります。

右肩上がりの抵抗線ということは買い方がジワジワと売り方を攻め上げている。直近の上値も右肩上がりで更新してきましたから買い方優勢の相場であるのがわかります。

で、面白いですよね。週末の休みにはいる時、ちゃんとこの抵抗線で止まってる。ここは買い方が絶対に越させまいとして踏ん張ったことの現れで、ここが簡単に抜けてしまうと週明けから大波乱が予想されます。

では10分足を見てみます。昨日一日の中の動き。

ずーっと売られて来ましたがA点で反発。上げも下げも一直線ということはなく、必ず休息というか力を弱めて相手の出方、勢力を市場参加者は計るわけです。で、買い方は買い上げるのほどの力が無いのがわかります。あるいはここは今まで売ってきた人たちの利食いの買いが入った上げ程度と見ることが出来ます。小さな値動きを見ても、その後の高値は切り上げて上がるほどの力はなく、右肩下がりです。これは下値も同じで下値を更新されつつ下げて来た。かなり弱い、つまり売り方優勢であるのが簡単に分かります。

ここでなぜこのチャートに注目したかというと、直近のBを下抜きしてしまうほど弱いのに、その前のAは抜かれないように踏ん張っているのがわかること。

相撲で言えば、土俵際まで追い詰められたけれどそこで踏ん張っている図です。

そこまで押されればもう駄目だろうというものでもなく、ここで援軍が入って反転するケースは決して少なくないし、もし円売り介入するとしたらこういうポイントは見逃せないわけです。

でもどうでしょうか。中東情勢がキー要因だとすると買い方に分はなさそうに思えます。そしてこの抵抗線が下に破られると今までの買い方も撤退を考えますので、反転して売ってくる。また我々のような雑魚投資家もこりゃやばいと投げてくる。そしてコンピューターで自動売買している場合、こういうところで売り指示が出て下げが加速する可能性が大ということ。相場が弱いときには売り一色になることもあるのがこういうポイントと言っていいはず。

さぁ、週明けにどういう動きになるでしょうか。沖縄上陸作戦を買い方は阻止できるかどうか。

今回私は建て玉をもっていません(ドルキャッシュが若干ある程度)のでこの戦いは見ているだけですが、私がもし参戦するとしたらどういう入り方をするのかちょっと書いておきます。

上に書いたように、A地点を過ぎてからの動きに注目すると上値は更新できず下値は切り下がって売り方優勢なのは簡単にわかります。それを決定付けるのはこのチャートに印はつけていませんが、Bポイントの直近の下値です。これを簡単に下に抜いてBを付けたわけですがこれで売り方優勢の確定ができますので、この時に出動準備をします。そしてBから反発してきて、それがまた叩かれる瞬間を狙って売ります。このチャートは10分足ですが、もっと短い足のチャートを使ってこの反転時を狙います。下げの力の強さを確認し、そしてまた売り勢力が売りに出てくる瞬間を狙うわけですからかなりの確率で勝てます。で、Bと同じ値かちょっと上で利食いの第一弾を入れる。ここで反発する可能性大ですから。そこで反発して来たら残玉は投げます。Bの値を下に抜けないということは買い方も満更弱くないという意味ですから、私の負け、撤退ということ。

でもこういう売り方が強い場合は、Bの値を下に抜ける可能性が高いわけですから勝てる確率は高いと思います。でもAの値は買い方が死守したいポイントですから、思惑通りに下がってきてもAポイントの手前で撤退します。

私のスカルピングはいつもこんな感じです。売り方買い方の勝負がどうつくかは考えませんし、それまで待ちません。大きな戦いは小さな戦いの集積なわけですが、大勢の流れを見てその小さな戦いの一部分だけに乗るというごくごく小心者のやりかた。どちらが強いか遠くから見ていて、絶対に勝てそうな小競り合いだけに出て行って、一発叩いて逃げるという、戦いで言えば卑怯者の戦い方。(笑)

この戦法って何も特別なことはなく考え方としては基本中の基本通りです。

○ トレンドで押し目を待ってトレンド方向へ出撃。
○ 絶対にトレンドの逆は狙わない。

教科書の一番最初に書いてある戦法です。ただこれのバリエーションは無数にあって、どんな指標を使うか、またエリオット波動カウント(第3、5波狙い)やフィボナッチで出撃撤退ポイントを見る人もいれば、いろいろ。

でもねぇ。これって為替だと難しいと思うんですよ。一般的なチャートの見方が通用しないケースが多いと私は思っています。私が思うに、為替の場合は動きの要因が多すぎるということ。そして他通貨とのペアが別にあるわけでしょ?今は米ドル対円を見ていますが、それぞれ他通貨でも同じ戦いを繰り広げているわけで、それの影響がどう出てくるかが私には全く見えない感じがするんです。

また近年の為替の値動きは実際の貿易などによる実需とは関係なく動いているとはいうものの、その需給関係ってのは間違いなく存在するんですね。これが逆に私にとっては邪魔で、上がっても下がってもあるところまで来ると必ずその実需の売り買い、あるいはそれのヘッジだかなんだか知りませんが入ってくる。だから余計動きがややこしくなる。それを逆手に取ればボックスの中の動きが解明できるのかもしれませんが、私にはややこしいだけ。

だから私は為替では絶対にデイトレはしないと決めています。

株が一番素直な動き方をするかもしれないと思ってます。ただ私は株のデイトレもしません。性格的に株は駄目なんです。他にいろいろあり過ぎてその動きが気になって集中できないんです。ですから私の場合は単品。つまり指標であったり、あるいは国債などの単品を狙います(先物)し、間違いなくそちらのほうが精神的にもチャート的にも安心して勝負できると思ってます。

でもチャートって面白いもんで、見方は短期も長期も同じなんですね。ここに二つのチャートがありますが、上は日足、下は30分足。でもその説明が無かった場合、チャートだけ見てそれが1分足なのか5分足なのかあるいは30分、1時間足なのか、はたまた週足なのかってのはそうそうわからないはずなんです。もちろんXY軸の数値を見ればすぐわかりますが、このローソク足だけを見た場合、どういう時間軸かなかなか分からないはずですがいかがでしょう。まぁ、時間が長くなればなるほど、ローソク足の髭が上下に伸びる傾向はありますが、チャートの形、動きのパターンは同じ。

これがどういうことかというと、数分の勝負も数週間の勝負も見方は同じってことなんですね。

でも私はなぜ超短期に拘るかというのは、動きの方向や強さって数分、数十分のうちにはそうそう変わらないってところがポイントです。例えば日経225ですが、昼休みがあるでしょ?この昼休みってのも結構曲者で、その間に何かが発表されたり、あるいは市場参加者の考え方見方が変わることが結構あるわけです。で、後場はまるで流れが変わったりすることは決して少なくない。

でも10分15分の間に、人間の考え方、世の中の情勢が変わることはほとんど無いんですね。

また、一晩空けるのも同様で、次の日にはまるで違う様相になることは少なくない。ましてや休みが数日入ったら小心者は怖くて仕方がありません。

911の自爆テロを覚えていらっしゃるでしょうか。あるいは災害が起きたり、こればかりは人知を超えていますので予想のしようがない。でもそれによって市場は大きく動くし、911の自爆テロで財産を失った投資家は半端じゃない数いると思います。かつてのブラックマンデーもそうです。数年、数十年かけて築き上げたものでさえも一夜にして消えてしまうことがある。

私の理念なのですが、相場は難しい、世界で、市場でいつなんどき何が起きるかわからない。つまり、大事な虎の子を市場に出している、いわゆる建て玉を持つ時間が長ければ長いほどリスクがあるという考え方を持っています。長期投資はまさにそのリスクとの戦いなわけです。

零細投資家としては投資額が増えれば増えるほど、この恐怖は何倍にも増えてきます。ゴールデンウィークだお盆だ正月だなんて安穏と旅行なんかに行ってられません。まだウィークデイの方が良い位でしょう。情報は入ってきますから。でも市場そのものが閉まっている間に何か起きた場合は布団をかぶって寝るしかないんですね。

あの911の日。ヨメさんに大変だーーと起こされましたが、テレビでそれを見、そして市場が開くまでの間、どれほどの恐怖があるのか想像できますでしょうか。市場が開いても売り殺到で値もつかずにどんどん気配値が下がる恐怖。売るにも売れない。

まぁ、911は極端にしても、日が変わっただけで方向さえ変わるのは日常茶飯事です。私としては、それに翻弄されるのが絶対に嫌なんです。旅行に行くときにはポジションもゼロにして、戦争が起きようが富士山が大噴火しようが、アメリカがデフォルトしようが旅行を安心して楽しみたいんです。

だから超短期、いわゆるスカルピング、デイトレといわれる方法しか私にはできません。これならやりたくないときにはやらなくていいから気楽なもんです。

余談ですが、実は911の自爆テロのときに一財産作った人は多く存在します。あの頃のチャートを見ればわかりますが、日経もUSダウも世界的に下げ相場でした。だからそういう時に買いポジションを持っているのは素人の長期投資家だけで、相場で食うような人たちはほとんどショートポジション、つまり売り側で、下がれば下がるほど利益が出るポジションの人が多かったはず。そこへあの911の暴落ですから数日間に何年分稼いだ人もいるわけです。

でもブラックマンデーは大変だったと思います。チャートを見てもあの時点で売りポジションを持っているのは難しいと思いました。

私?

私はもちろん見ていただけ。利益も無い代わりに損もありませんでした。

実は相場が大きく動くときこそ利益を出す時という狙い方をする投資家はプロアマ限らず多いと思います。特にオプションをやっている人はそうですね。ボラティリティが利益の種ですから。でも私は全く逆で、何もなく、値動きも退屈するような時が一番好きです。

なぜか?

動きが単純で、値幅こそ小さいもののチャートが読みやすくなるから。

大きく動くときには、ジェットコースターのように上だ下だと大きく揺れます。そんな時にどちらに着くべきか血眼になってモニターに張り付くのは馬鹿げていると思うのです。オバマがああいったこういった、バーナンキがどうじゃ、中東の火種がくすぶっているとか、経済指標発表の数値によっては大きく動くかもしれないとか、円がどう動くだろうとか、これからは何が注目されるのか、そんな面倒なことも私は考えたくないんです。ましてやプロ中のプロが買い方売り方に分かれて戦っているのに、素人の自分がどんな情報を得て何を予想しようが当たるわけが無いと思うんです。ここは非常に大事な点で、勉強すれば予想の当たる確率が上がるだろうというのは幻想だと思います。テレビで評論家の説明を聞くとなるほどぉなんて思いますが、あれって後付講釈だってこと。じゃぁ予想は?となると各社各人ばらばらでしょ?じゃ、誰の言うことが正しいのかって考えるわけですが、まさにそれが一番駄目なパターンで、それは赤鉛筆を耳に挟んだどの競馬予想屋の言うことを聴くべきかと悩むのと同じで、投資じゃなくて博打と同じだって事なんですね。

ですから、私はそんなことと離れて、市場参加者がつまらない動きだからお茶でも飲みに行こうかと言うようなときに、私はシコシコ溜め込むのが好きです。

でもそういうやり方にあう投資対象があるのかどうか、これが最大のポイントです。日経225は絶対に無理だというのが私の結論。「私のやり方だと」値動きが小さすぎるんです。いや、呼び値、つまり1ティックが10円なので抜きようが無いんです。今ではminiがあるので5円幅ですが、これは私がメインでやっていたシンガポールの日経225と同じですが、それでも抜くのが難しい。なおかつ日経のチャートを見てみるとすぐ分かるのですが、波の数が少ない。つまり出撃チャンスがそれだけ少ないんですね。だから日経225のスカルピングは非常に難しいというのが私の結論です。

では、もし日経225のティックが1円だったらどうでしょう。そして1円抜きで手数料+利益が出たら話はかなり変わってきます。3円ー5円抜きで十分利益が出ちゃうんですから。

でも日経はそうじゃない。では他に何かないか?私は世界中の主だった先物の動きを全部調べましたが、面白いのがありました。それがいつもここに書いているドイツ国債、Bundです。これは呼び値が小さく、そして動きが緩慢なのでチャートに乗りやすい、つまりパターンを見やすいんです。そして一日の中にうねりがいくらでもあって出撃チャンスが多いのも良い。そして大事な点として、取引高が半端じゃなく大きいってこと。これは大事な点で、取引高が大きいと動きが緩慢になるということと、そして、そして、ここが一番大事。自分の建て玉を何倍、何十倍にしてもたった1枚を売買するのと同じように売買できるってこと。

つまり、一日1万円を目標にして、いや、5000円でも良いです。それで手法を確立できたら、次からどんどん増やすことが出来るって事です。な~~んてそう簡単には行きませんが、少なくとも建て玉を大きく増やしたら自分のそれが値動きに反映しちゃうような小規模な相手じゃ将来が無いってことですね。そういう巨大な投資対象って意外にありそうでないんです。いろいろ比べてみると私の言うことがすぐわかるはずです。

ただ、やっぱり常にいいことなんかないんですね。おとなしい犬が狂犬病の犬のように動くこともありますし、それってなんていうのでしょうか、時期的なものもあるのでしょうが、自分の手法に合うとき、合わないときが出てきます。そんなときには無理をしないで他の商品にすぐ移るのがいいと思っています。

もしゲーム感覚の速いテンポで売買できる人はDAX、ドイツ株価指数が非常に面白いと思います。私もこれに凝った時期がありますが、今では到底無理。頭が追いつきません。とにかく動きが早い。でも出撃チャンスの多さは半端じゃないと思います。S&P500のE-miniよりはるかに良いと思います(E-miniほどとっつきやすくて難しいのはないかも。NASDAQも同じ。もちろん自分の手法に合うか合わないかの違いですが)。

どちらにしても私がこれにのめり込んでいた時と今とはまた事情が変わっているかもしれませんので、KLに行って時間的、精神的余裕が出来てからゆっくり再開したいと思っています。また世の中にはPCで自動売買する個人投資家も少なくないですが、もしかしたらBundもそれに乗りやすいかもしれないので、私の過去は過去として、今度はいろんな方面からアプローチしてみたいと思っています。

とにかく早くKLに行きたいぞ~~~。

ついでだからもう少し書き足しておきます。スカルピングをするにあたって大事なのはデータとチャート。インターネットの接続が良好である必要もあります。スピードが遅いと駄目というより遅延が大きいと非常にうまくないと思います。一番大事なのはどんなチャートでどんな指標を使うかということですが、私の知る限りではデータ配信&チャートのCQGが一番だとだと思います。

ここ  ←クリック

このチャートは数多くの指標が組み込まれているしオプション専門の人にも良いと思います。またカスタムスタディ、つまり自分の考えた計算式で指標を作ってもらうことも出来ます。私はトレンド系とオシレータ系を組み合わせて使うのですが、CQGには私の一番大事なRCIが組み込まれておらず、カスタムメイドで作ってもらったことがあります。

余談ですが、日本では誰でも使っているようなRCIですが欧米ではこれを使う人は皆無と言って良いようです。誰に聞いてもまず知らない。ですのでこの計算式をデベロッパーに渡して作ってもらったのですが、そのデベロッパーがこれは良いということで、昔からあるRCIなのに自分が開発したような言い方をし、自分の名前をつけて売ってます。(笑)

ただCQGの最大の欠点は高いということ。本格的にやる人じゃないと毎月毎月払えるような額じゃありません。

私としては今後はこれを使うつもりはなく、もっと安くてそれなりに使えるeSignalでもいいかと思っています。

eSignal ←クリック

これも一時期使い込みまして、カスタムスタディもいろいろ作りましたので(これが面白いんです)、それが今でも通用するのかどうかやってみたいと思います。

証券会社の提供するレベルのチャートでどうにかしようなんてことは考えないほうがいいと思います。プロはちゃんとした武器を使っているのに自分は水鉄砲で戦うようなもんだと私は思います。

あ、そうそう、データとチャートで一番大事なのは、ティックデータとティックチャートがあるかどうかということ。私が思うに、デイトレをするときには分足ではなくてティック足を使うのがMustだと思っています。いわゆる一定の時間ごとに表示される足じゃなくて(日足とか30分足とか)、ティック、つまり一取引ごとにデータを入手し、25取り引き毎、50取り引き毎に足が更新されるチャートということです。

意味分かるかなぁ。出来高足ってわかります?それと似たようなものですが、要は時間じゃなくて取り引きの多さでチャートが更新されるものを使います。つまり、取り引きが閑散としているときでも時間足はどんどん更新していきますよね。でも取り引きが活発になっても10分は10分で髭の長い足が一本しかできない。これはこれで見方があるわけですが、これを使わず、取り引きが活発になって来たら取引量に応じてどんどん足が更新されるチャートを使います。

これの利点は市場が閑散なときには足は更新されず、何も起きていないのと同じ。しかし市場が動き出すとどんどん足が更新されますから、普通の時間足の並びだと長い陰陽足が続くだけなのに、ティック足だと滑らかな大きなうねりのチャートになるわけです。つまりそれだけ分析用の指標に乗りやすいってこと。

説明が長くなりましたが、今後機会があるごとに、私のやりかたをこのブログで全て裸にしていくつもりです。

KLに行ったら実際にやりながら説明が出来ると思います。楽しみです。

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