家の修理

とにかく我が家は酷い状態にある。あちこち壊れているし、汚い。

こまめに家に手を掛けていなかったこともあるし、この2,3年ヨメさんの病気のせいで時間が止まった状態にあったのも関係がある。本当に家のことは何もしなかった。友人さえも家には呼ばない状態が続いたのに、業者を入れることはあり得なかった。直さなければならないところも放置したまま。

こんな状態で売りに出すわけにも行かず、昨日、やっと建築関係の友人に来てもらって修理の打ち合わせ。まぁまぁ、やるべき事が多すぎる。でも売りに出す為の最低限の修理にしようという話で決着。手をかけ出したらキリがない。

家が可哀想だと思った。

19年前は近所でも目立つほどの良い家だったのが、回りの家は時代の変わりと共に改築が進んでどんどんモダンになっていった。今じゃ我が家だけ取り残された状態。綺麗な家が並ぶ中に汚いのがポツンと残っている状態。お化け屋敷だ。きっと近所でも有名だろう。

でも中途半端に手を掛けなかったのは返って良いような気がしないでもない。

最近の家の凄さって半端じゃないわけで、パッと見でわかるのが電灯関係。家の回りの電気も我が家の様に古い電灯じゃない。小さな切れのあるスポットライトで庭から玄関も綺麗に演出してる。庭木の手の掛け方も半端じゃない。家の中もそうで、まず台所。最近の台所は本当にモダンになった。この改装だけでも怖ろしい金が掛かる。そして洗面所、バスルーム。昔、雑誌で見たようなバスルームが今じゃ標準になってる。洗面台も世界的な流行があるのだろう、マレーシアの新築コンドミニアムもこちらの新しい家も似た感じがある。

そんな風に時代と共に改装するのが普通なんだろうけれど、やっぱりこの家は私には重荷というか、過ぎた家だったと思う。当たり前の話だけれど、家は維持費が掛かる。一軒家に住んだことの無かった私はここのところの考え方が甘かった。そのまま維持するだけでもかなりの負担なのに改装なんてする余裕は無かった。

来た当時毎日のようにヨメさんと一杯飲みながら釣りをした桟橋も今では腐って半分崩れて危険な状態。これは完全に作り直さないと駄目。去年、家を売ろうと考え出したときに、とりあえず安い桟橋にしようかと思って見積もりを取ったのだけれど、それでも7千ドル。それでも良いかと思ったときに、不動産屋の友人からストップが掛かった。この家を買うような人がたった7千ドルの桟橋を造ると思う?だと。そりゃそうだ。隣の家の桟橋なんか、クルーザーを乗せられるように電動で浮き沈みする桟橋。3万ドル以上するはず。

結局全てが万事それと同じで、中途半端な金を掛けても無駄という結論。では今時の家にするにはどうしたらいいかというと、隣の家がそうであったようにほぼ立て替えと同じような仕事になる。小さな家が一軒買えてしまう金がかかる。

日本では家を売るときには土地の値段だけになるという。でもこちらは違っていて、家は家の値段が付く。というより、歴史的に土地は安い国柄だから、家の値段は家そのものだったと言って良いのかもしれない。そもそも家を買うのに、坪いくら?という発想は今でも無い。

だから家が良ければそれなりの値段になる。逆を言えば、家が悪ければ値段が付かず土地だけの値段になってしまう。それは日本と同じということ。で、我が家はそのちょうど中間というか中途半端というかそんな状態。

で、この家を買った人は間違いなく手を入れるはず。大改装をするだろう。だから下手に手を入れても結局はそれも壊すことになるとの不動産屋の友人の話。

どうせ壊すのに今、手を入れて修理をしようというのが今の我が家の状態。

どんなに酷い状態になっているか、ここに写真を載せることも出来ない。あまりにも酷くて恥ずかしい。こんな汚い家は正直なところゴールドコーストでは見た事がない。あるまるで使わない部屋なんか、上の部屋からの水漏れに気づかず、天井が腐って落ちてしまっている状態。信じられないでしょ?

でもロケーションは最高で、ネラングリバーの本流沿い、しかも東北向き(南半球は北向きが良い)のウォーターフロント。そして土地は普通の2ブロックの広さ、家も大きく6ベッドルーム8バス。キッチンは二つ。大きなプール、6人用サウナ、ジム、ファンクションルームまである。広さは1200平米で土地の広さとほぼ同じの3階建て。売り物を探しても今時こういう家は無いとの不動産屋の話し。大家族はこういう家を探しているという。だからこの前のように、突然不動産屋がこの家を買いたいと指名でくるのだろう。

でも、汚い、古い。人に見せたくないような家。適当に直して、大安売りで売るしかないと思う。

本当にこの家に申し訳ないと思う。先日、この家のことを考えながら、「こんな風にしちゃってゴメンな。」と家に声を掛けた。そうしたら「うううん、いいの。私も貴方たち家族と一緒で本当に楽しかった。有り難う。」という声が聞こえたような気がした。

涙が出てきて止まらなかった。でも、救われた気がした。

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