カンタスの戦略

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カンタス航空は頭がいいなぁ、って思いました。

今世界中の航空産業が荒れていてLCCと呼ばれる格安運賃で飛ぶ飛行機会社がどんどん勢力を伸ばしていますね。でも、実際は従来からの大手と食い合いになって、潰れていく会社の数も半端じゃない。それだけ競争激化になれば運賃もどんどん下がって我々利用者には嬉しいはずなんだけれど、実際には燃費サーチャージの値上がりが酷くて、そのサーチャージの方が運賃を上回るなんてことさえでてきて、安くなった運賃のメリットが出てませんね。でも、運賃が高いまま燃費チャージが上がるより良いわけですし、今後の動きが気になります。

オーストラリアにいると、日本から行き来が多いわけですが、その中心はやっぱり日本航空とカンタス航空。全日空はかつて飛んでいましたが、撤退し、他の航空会社は直行便を出していない。ということで日航とカンタスの動きが気になるのですが、この数年カンタスがやる気を出しているのがわかります。

日本とオーストラリアの路線もLCCの標的になるのは間違いがないのですが、そこで出てきたのがJet Starという会社。これはカンタスの子会社なのですが、カンタスはどこかのLCCに食われるくらいなら自分のグループの中で作ろうとしたわけですね。このジェットスターはオーストラリア国内ではかなりのシェアを伸ばしてきましたが、最近、日本路線にも大きく出てくることになった。

カンタスとしてはジェットスターは子会社で、お互いに食い合うことがないように、赤字路線をどんどん縮小し、日本との間の便をなんと3分の1までも縮小。そしてその路線の穴埋めをジェットスターがする。この戦略って本当に頭がいいと思います。格安航空会社の歴史はアメリカで長いわけですが、アメリカでは食い合いが起こってしまった。そして双方とも痛手を被った。それを見ていたカンタスらしい戦略だと思います。

カンタスの成田ーブリスベン路線はかなり前から日本航空との共同運航便となっていましたが、採算の悪いケアンズ路線は廃止。またシドニー経由は以前からジェットスターを飛ばせてそれとの共同運航便としていた。これがまた頭が良いと思いましたわ。カンタス路線の名前は残して置いたんですね。でも実際に飛んでるのはジェットスターで、お客はジェットスターの客とカンタスの客が混在。当然カンタスから切符を買った客は今までと同じ料金、つまりジェットスターの5割り増しから倍の料金を払っていた。でも同じカンタスグループでお金が外には流れていない。

そんなことをやっていたわけですが、今回カンタスはカンタスとしての路線は縮小してジェットスターの便数を増やすことにした。そういう時期に来ていたんだろうと思いますが、今回の変更で大きな問題が出るだろうと思うんです。というのは、ジェットスターが新たに成田ーゴールドコースト(クーランガッタ)という新規の路線を飛ぶんですね。今までは日航の成田ーブリスベン路線にカンタスは共同運航便として乗っていて、きっとそれはそれで残すのだろうと思いますが、実際にはその路線を使ってブリスベンに来る乗客の80%はゴールドコーストが目的であるというのはとうの昔にわかっていたわけです。で、今回、成田からゴールドコーストの田舎の小さな飛行場に直行便を飛ばすことになった。

これは私としては非常に嬉しい。ゴールドコースト飛行場、つまりクーランガッタにある飛行場の方が近いですし、便利。これか観光客とて同じだと思います。そして値段も安くなるはず。

そこで気になるのが日本航空の動きです。どうするんでしょうねぇ。お役所体質がまだまだ残っているような気がしてしょうがありません。いつも後手に回っている感じがしますし、今回のカンタスの大幅な戦略変更に対して、日本航空はなにか手を打っているという話が聞こえてきません。誰が考えても、成田ーブリスベンの乗客の多くは、新規のジェットスターの路線に取られるのは目に見えています。カンタスの名前で乗っていた多くの客はマイレージがそのまま使えるジェットスターを利用するだろうし、日本航空の客でさえもゴールドコースト便の方が安くて便利となればそちらを利用しようとするのが普通。今の日本航空の成田ーブリスベン路線ってガラガラになっちゃうんじゃないかと思いますわ。

もしかしたら、そのジェットスターの新しい路線を共同運航便として日本航空の名前をくっつけてくるかもしれません。実際に、今シドニー経由で関空に入ってる日本航空はジェットスターとの共同運航便ですから。

でもカンタスとの共同運航便というのならわかるんですが、格安航空会社との共同運航便ってとりあえずの手としてはわかりますが、解決策にはまったくなっていませんよね。同じ飛行機に乗るのに、便名が違う飛行機会社から切符を買うと50%以上高い金を出さないとならないなんておかしな話です。マイルを稼ぐだけに日本航空の名の航空券に高い金を出すのは馬鹿げていますもの。

LCCと競合になるくらいなら、自ら同じグループの中にLCCを作って、客を外に出さないようにする戦略をとったのはカンタスだけでなく、他の大手航空会社もそうですし、どこでもやることだと思うんですが、日本航空は何もしてない。実際にはジャパンエアラインではなくてジャルウェイズというのが飛んでる路線が多いのですが、このジャルウェイズはLCCとは言えないと思います。タイを中心にしてキャビンアテンダントを募集したりして、経費削減を目的とした子会社だと思いますが、到底LCCと対抗できるレベルではない。

その点、全日空は遅まきながら、LCCとの資本提携を始めましたし、また独自のLLCを設立する予定だという話も聞きました。全日空の方が一つ頭が出た感じです。

正直なところ、LCCを利用すれば安くなるのはわかるのですが、安全面というより、気持ちの問題として不安が残ります。ジェットスターはカンタスの子会社であるということで安心感はありますが、エアーアジアのように独立系はやっぱり不安です。整備は当然丸投げしてるのでしょうし、機長などの程度はどうなんでしょうか。頭では大丈夫だろうと思っても心としては不安が消せません。

ところでLCCというのは LowCostCarrier の略で、格安料金航空会社って意味じゃないんですね。格安のコストである航空会社だという意味。これも面白いと思いました。客側から見るとさほど違いがないように感じますが、コストが安いというのが主なんですね。ですから、実際に安い航空券を売っても、それに見合うコストで運行していますし、安いと言うことで乗車率というのでしょうか、それが70%を越える計算がカンタスでは出来ているようで、売り上げこそ減っても儲けはちゃんと出るという計算だとのこと。また、いつでもLCCは安いわけでもなくて、大手とさほど変わりない価格で売っていることもありますから、その利益率はかなり良いのかもしれない。カンタスグループとしては、時代の動きを見ながらジェットスターとカンタス便の割合、そして料金をフレキシブルに変化させて対応していくとのこと。

まぁ、企業としてはそれが当たり前だろうと思うけれど、日本航空、一体どうするつもりなんでしょうか。

なんでこんなことが気になるかというと、そりゃやっぱりマイルですよ。マイル。

カンタスは元々日本航空より安いし、なおかつジェットスターがもっと安くて便利な便を飛ばすとなれば、それこそ日本航空を使うのはバカみたいなことです。機体もサービスもまるで別世界のように違うというならまだしも、大差がないんですから。マイルを集めるためだけに、乗る度に50%以上高い料金を日本航空に支払う必要があるのかどうか・・・・。

あーーあ、困ったなぁ。

ま、正直なところマイルを貯めるのはクレジットカードの方がはるかに稼げるので、その稼いだマイルを使う時に乗るという感じになりそう。

昨日いろいろアメリカに行くのを調べていたのですが、オーストラリアから日本経由でロサンジェルスに行くとした場合、日本はストップオーバーですが、日本に何ヶ月滞在してもOKだし、ロサンジェルスでも何週間滞在してもOKなんですね。1年以内なら問題なし。これにどのくらいのマイルが必要か見ていたら、なんとファーストでも13万マイルで済むんですね。キャッシュで払ったら150万円以上の航空券です。

それと同じように、オーストラリア-日本もビジネスクラスで5万か6万マイルで特典航空券がもらえるので、そういう使い方をするしかなくなるかもしれない、なんて思っています。

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